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2016年8月19日 (金)

受験難民を巡る愚痴

 この期間は、中堅私立文系志望者のための講座です。ひところの猫も杓子も理系という風潮が収まってきて、理系へ理系へと靡いてきた草木が少しだけ文系に戻ってきているらしく、ワタシの講座にしてはそこそこの人数が集まってます。
 
 この子たちの受験する大学は、ウチで傾向と対策本を出していないところなので、この子たちは教学社さんの本を使わざるをえません。そのこと自体、気の毒なので、何とかしてやろうと毎年恒例の赤本チェックを少し前倒しして、中堅私立大の今年の分を作成しようとしているのですが・・・。
 
 うーーん、今年もやってくれるなぁ。
 
 解答の誤りこそ以前に比べて少ないのですが、とにかく解説の手抜きがひどいです。解説している内容はそこそこシッカリしていることが多いので、執筆者の学力はあるんだろうけど、時間がないんだろーなー。
 
 例えば、某中央大の文学部の解説なんて、内容合致問題の解説に、「本文の記述順序に沿って判断していけば素直に正解できる」なんて書いてあります。
 
 自分の力だけで、本文の記述順序に沿って正しく判断し、素直に正解できる学力だったら、この大学受けてないんじゃないかしらん。~o~;;;
 
 この大学の受験者には、もうちょっとサポートが必要でしょう。それは赤本執筆者だってうすうす判っているはず。でも、時間がないんだろうね。
 
 このレベルの子供たちが、今の受験システムの中では一番の犠牲者のような気がします。このブログで再三批判してきたいい加減な参考書の著者である有名講師の方たちのターゲットにされて、いろんな「公式」を覚えさせられ、古文わからなくなっているところへ、頼りの赤本もこれでは・・・。
 
 現在の受験システムの難民のようなもんでしょう。おまけにこの難民達、「難民」とひとくくりにされがちで、個体を識別してもらっていない気がします。
 
 某W大あたりだと、某W大対策の講座が独立しているのですが、この人たちは十把一絡げに「中堅私立」。この人たちを相手にする某挨拶文にも、「各大学の出題傾向にさほどの違いが表れるものではありません」などと書かれてしまう始末。
 
 違いが表れないんじゃなくて、アンタが違いを見てないだけだろー。
 
 中堅私立だって一つ一つ出題傾向が違います。そこを峻別して一人一人の志望校にあったサポートを心掛けてやらなきゃ、気の毒だよ。
 
 などなど、赤本チェックを急がされる身としては、愚痴も出てしまいます。😥ヤレヤレ┐(´д`)┌ヤレヤレ。
 

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コメント

 奇しくも、本日の「朝日新聞」朝刊に、「国語記述式 大学が採点」という記事が載っていました。(ちなみに「毎日」「日経」「埼玉」には掲載記事なし)昨年夏に、この「新テスト」に関しての講習会に参加したときに、文部科学省の役人がそろって出席し、かなり自信もって説明していて、その一か月前に、センター試験の説明会とはおよそ対照的だったのを思い出します。記述式の採点、どうするのだろうと懸念していたのですが、「受験生が出願した大学が採点を担う方向で検討を始めた」とのこと。しかも「各大学が二次試験の合格発表までに採点すればよ」いとのことで、そうなると、その部分の点数は出願に反映できず、また大学も俗にいう足切りには使えなく、また共通テストでも記述、二次試験でも記述という大学も出てくるでしょうし、ほぼ選択式の出題形式のマンモス中堅私大は、この記述式の採点の負担が想像以上に大きいでしょうから、新テストそのものの利用を差し控えるようになるのではないでしょうか。課題が山積しているように思えて仕方ありません。
 閑話休題。正直青本は赤本に比べると認知度が低いと思われます。私も数年前までは進学校で教えていましたが、生徒もまた教員も赤本派が多かったですし、内容の差異もさほど意識してはいませんでした。(すみません)さらにこの点は、やや厳しい言い方になるかもしれませんが、S文庫の宣伝が足りないような気がします。普通に想像して、やはり多くの教員ないし生徒は、「入試問題正解」か「赤本」で、「青本」までは参照しない、あるいは知らないといったのが現状でしょう。せっかく優秀な執筆者が苦労し、心を込めて書いているのですから、もったいないなあと思います。

投稿: ニラ爺 | 2016年8月19日 (金) 10時05分

 ワタシも朝日の記事を見ましたが、おっしゃる通り、この案では問題山積過ぎて、とてもこの通りになるとは思えません。さてはてどうなることか。

 ウチの宣伝下手は、これまた、全くおっしゃる通りです。内部的にももったいないなぁという声はあります。

 もっとも、販売促進に力を入れられると、締め切りが厳しくなりそうで、執筆者の一人としては痛しかゆしですが…。

投稿: Mumyo | 2016年8月19日 (金) 16時17分

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