氷の山を切る
仕事に少し余裕があるので、土曜日にブランシュで履いた来期Head板の試乗レポを書きます。最初に言い訳をしておくと、Headの試乗会は一回の試乗時間が20分と決められていて、もともと十分な試乗時間がありませんでした。くわえて、ワタシはYの練習ビデオを撮ったり、娘(仮称ケミ)の面倒を見たりという用事もあり・・・。
十分納得できる試乗ではありませんでした。ただし、あれだけの氷の山での試乗レポというのは、かなり貴重でしょう。普通の試乗会はそんなに雪が硬くなりませんから。まあ、もっとも、Wカップにでも出場しないかぎり、あんな硬い雪で滑る機会はないので、普通のレーサー&基礎ラーにはあんまり参考にならないかも。~o~;;;
・Head Worldcup Rebels iSpeed 180cm R=18 119-68-99
昨年度のモデルに乗っていないので詳しくはわからないが、プレートの変更があり、グリップ感が増したらしい。丸い頭のこのモデルはFISレギュレーションを無視した所謂なんちゃってGS。
持って重く履いても重い。カチカチに凍ったブランシュのスラロームコースのアイスバーンを見事に切り裂いてくれました。どっしりとした安定感と旋回力は非常に魅力的。後でGS RDを試乗するまでは、こりゃワタシ用の来期大回り板候補としてアリだなあと思ってしまいました。基礎大回りとしてテククラ受験くらいから地方予選まで使えると思います。
・Head Worldcup Rebels iGS RD 176cm R=23 102-65-87
持って重いが、履くと重さを感じません。トップテールがこんなに軽くて大丈夫なのかしらんと思ったのですが、杞憂でした。お見事なグリップ力でブランシュの氷の山を切り裂いてみせました。
こいつに乗ってみると、iSpeedで魅力的な旋回力と思っていたものが、実はスキーヤーの自由を奪う足かせだったことが判ります。こいつは実にしなやかで本当に自由にターン弧を調整できます。
いやー、これもアリだなあ。しかし、176cmでは都技選で不安なので、ワタシが購入するとしたら181cmなのかしらん。しかし、181cmは、R=25だしなぁ、どうしたモンか・・・などと本気で考えてしまうぐらい気に入りました。ただ、購入候補として考えたら、柔らかい雪でも試さないと不安かな。
・Head Worldcup Rebels iRace 170cm R=14.4 122-68-102
iSpeedがなんちゃってGS、iSLがSLのセカンドモデルだったのに対して、iRaceは、その中間なんだそうです。ロッカー化したSuperShapeシリーズに飽き足りない上級スキーヤーがターゲットだとか。早い話が基礎オールラウンドの最上級モデルということになるらしいです。
と書きながら、こいつの15-16シーズンのモデルを自分で試乗していたのを思い出しました。ナルホド、あの時のモデルよりもトップとテールが太くなったのね。
そのせいか、履いて重いが持っても重く、特にトップテールの重さが気になります。iSpeedでは、その重さが大回りの安定感につながっていたのですが、オールラウンドモデルとしては、この前後の重さはどうなんだろう。こんなにぶっとくて重いトップの板でコブに入る気にならないけどなぁ。
そのあたり、ちょっと中途半端な設定かもしれません。グリップ感はiSpeedほどではなく、板を操る自由度はiGS RD176cmの方が高いです。
柔らかい雪やコブで履いてみないとわからないけど、オールラウンド板として購入するなら、iGS RD176cmの方にするかもね。
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