出藍の戴冠~内弟子Yの卒業
内弟子Yのクラウンプライズ挑戦は成功しました。秋田県では合格証はその場渡しではなく郵送なので、Yクンもピンと来なかったようです。ワタシもやはりしばらくピンと来ませんでした。
ビデオを見直してみて、改めてたいしたものだと思いました。特に、整地小回りは良い出来でした。プレターンから最初のストックを突いて谷回りに入るところが素晴らしいです。体を次のターンインサイドに落とし込んで板の表側が下から見えます。
おそらく、この瞬間にYの合格は半分決まったんでしょう。
コブに関しては、頑張ってはいるものの、まだケチのつけようがあります。しかし、整地種目はもう明らかにワタシより上です。その整地の滑りをして、なお合格が危うかったのですから、田沢湖のジャッジはかなり辛めだったとも言えます。本当に合格は幸運でした。
その幸運の合格がコブで決まったのは、考えてみると、彼女らしい合格の仕方でした。なにしろ初級者の頃は、「コブ好き女K嬢」だったんですから。初級者の頃から恐れずひるまず、むしろ喜んでコブに挑み続けて蓄積された物が、黒森のコブの最悪の悪雪の中で花開いたということなんでしょう。
多分、Y個人には苦しい四年間だったかもしれません。テクニカルまでが順調だっただけに。昨シーズンなどは期待されては落ちまくりそのたびに泣いてましたからねえ。
しかし、昨シーズン、落ちるごとに一つずつステップを上がって力を蓄えていました。今や、誰が見ても立派なクラウンの実力です。藍より出でて藍より青くなりました。もう「弟子」呼ばわりもできませんので、これからは敬意を込めて「愚妻Y」と呼ぼうと思います。~o~
合格の決まった夜は、宿に帰って祝宴でした。ずっと彼女に渡そうと思って用意していた物がありました。彼女にとって最高のクラウンです。
「ままおめでとう。クラウンかぶってね。」~o~→
実は、前回のブランシュの前に用意していて渡せなかったものです。秋田まで持って行って最後にケミさんが組み立てて隠していました。突然、ケミさんから冠を頭に載せられて、Yクン、あまりのことに大爆笑の秋田の夜でした。「アタシが死んだらコレ棺桶に入れてクダサイ!」だと。~o~~o~
| 固定リンク
コメント