オトナのためのテククラ合格講座~マテリアル&トレーニング編
マテリアルはオトナがスーパーキッズに対して優位に立てる数少ない要素です。スーパーキッズは親に買い与えられた道具を使っているだけだし、スーパーキッズの親達は、それほどマテリアルに詳しくないでしょう、多分。
まず、試乗会に行って自分に合う板を手に入れましょう。その際、ここで勝負するつもりで頑張って御カネを出しましょう。それを躊躇する必要はありません。どうせ、スーパーキッズは親のカネでスキーしてるんです。我々オトナは自分で稼いだカネなんですから、いくら使ったって後ろめたいことはありません。オトナは経済力も含めて人間力で勝負です。
もちろん、試乗会に行って気に入ったら、そのモデルの前年度板を年度落ちで安く入手するくらいの節約はして良いと思いますが・・・。~o~
板は二本使いましょう。可能なら三本でも良いと思います(地方予選に出る人は使用板二本までの制限がありますが、テククラにはありません)。「一本で全てをこなせてこそ・・・」などとカッコつけていてはスーパーキッズに勝てません。受験する会場によっては、大回り板を使用する必要がないこともあります。その場合、整地種目は一本で良いと思います。しかし、コブ板は用意した方がベターです。
コブは、唯一の若者の弱点です。スーパーキッズもレーサー上がりの子も、コブを苦手にしていることが多いです。やはりコブは経験がモノを言う種目ですから。
それゆえテククラ合格を目指すオトナは、そこだけでも若者に勝たねばなりません。そのためには、コブのためのスペシャルスキーがあると楽です。軽量でトップテールがあまり太くなくて柔らかい板が良いと思います。例えば、IDoneのFRみたいな板。整地じゃ全然ダメだけど、コブでは武器になります。
トレーニングも工夫のしようがあります。まず、レーシングの経験の無いオトナは、レーシングスクールに入ってポールトレーニングをしましょう。整地種目の基礎を身に着けるためでもありますが、硫安で固めた硬いバーンに慣れるという意味もあります。テククラ検定は春行われることが多いので、硫安のバーンに慣れていないのは、大きなマイナスです。
また、テククラ受験のために地方予選に出るというのも有効だと思います。その年のジャッジが何を評価するのかわかりますし、ジャッジに見せる滑りとはどういうものか理解できます。
度胸が付くということも大きいです。Yの場合、それが大きなプラスになりました。なにしろ、テク受け始めの頃は、「アタシ、あんな上手そうな人たちと一緒に滑れマセン」と言っていたのが、何回か都技選に出るうち、「たかがテククラですから」と上から目線で物が言えるようになりましたから。~o~
コブのレッスンに入って、コブの技術を磨くというのも大事です。前述したようにオトナが若者に勝てるのはこの種目だけだからです。タクヤ先生のコブレッスンなんておススメだなー。~o~
特に、女性はコブ得意になると有利だと思います。ジャッジは最初から女性だというだけでコブは苦手だと思い込んでます。そこで、男性顔負けの滑りをするとインパクトがあるんでしょう。「(女性のクセに)上手い!」と検定中に思わずつぶやいたりするワケです。これをつぶやかせちゃえば勝ったも同然ですね。~o~
ちなみに、一種目でも二種目でもジャッジが感心する滑りをすると、ジャッジは落としにくくなるらしいです。ワタシの時も、大回り系全くダメでしたが、小回り系の二種目で4点加点して合格しました。同じ時の合格者で、他の全ての種目を落としたのにコブで5点加点して受かった剛の者もいました。その年のGALA湯沢会場は、軟雪で巨大なエグレコブが連続し、コブ斜面の難易度が異常に高かったので、そういうことも起こったということです。
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