オヤジ板の贅沢な試乗
昨日は丸沼高原でした。シーズン券を持っているかぐらに行くのが自然だし、節約にもなるのですが、せっかくの単独スキーなので、貧乏性の愚妻Yがいたら絶対に出来ないような贅沢をしたくなりました。丸沼はレンタルで来季オガ板を試乗させていると知っていたので。
コレってとっても贅沢です。なにしろリフト券買わねばならないし、丸沼のエキスパートレンタルは、何故だかとってもお高い!
これは、丸沼高原さんとオガサカさんのために敢えて言っておきたいのですが、来期の販促になるのですから、「一日取り換え可で4000円、半日取り換え不可で3000円」などというたかびー&ばぶりーな条件は、今や論外です。三年前にも同じことを感じましたが、今回は、秋田で格安の試乗をした後なので、あえて強調したいと思います。相場というものを勉強してください。八海山のフォルクル試乗だって一日何度でも取り換え可で2500円です。
んで、とってもお贅沢な試乗をしてまで確認したかったのは、オガのTC-SCでした。
試乗日4/9(やや軟雪)&4/13(硬い雪&アイスバーン)
試乗場所 野沢温泉やまびこB・D・Eコース(4/9)
丸沼高原ゴンドラコース~バイオレットコース&シルバーコースのコブ(4/13)
まず、野沢でFLプレートを試乗しました。こちらの方が一般的だという話でした。ところが、野沢の軟雪ではまったく走ってくれません。扱いやすさは感じるのですが、いくら踏んでもたわみ戻る感覚がありません。この軟雪では仕方ないのかなと思ったのですが、直後にA社S9iに乗って、単にSCが走らない板だったんだと知りました。
では、SCがダメな板なのかというと、GRプレートなら、軟雪でもちゃんと最小限のたわみ戻りがあり走ります。要はFLプレートにすると、まるで元気のない板になるってことなのね。
と思ったのですが、確認したくて丸沼で試乗してきました。丸沼の硬いグリップする雪でFLプレートの板に乗ってみたのですが、小回りなら走ります。そこそこビュンビュン走ってくれます。ところが、グリップする雪でも中回り以上になると走りません。
中回りでも大回りでも、基礎風の演技は出来ます。谷回りで意識的にグリップさせないように押しずらしてあげれば、ある程度の大回りにはなってくれます。そこのところのルーズさはこの板の持ち味なのだと思います。板が鈍いので演技する時間的余裕が与えられるって感じ。そういう意味で、オールラウンド性はあるのでしょう。しかし、こんなスピード感のない演技で、テクはともかくクラの大回りは通用するのかしらん。ちとワカラン。
そもそも、こんなミスが出ないというだけの板じゃ滑ってて面白くないじゃん。~o~
なんだか、自分がオヤジ化した気分になりました。いや、確かに実年齢はオヤジなんですけどね。でも、ワタシゃもっと元気な板なら若々しい滑りだってできるんですゼ。
一方、コブの中では余計なことをしないこの板の特性が生きると思いました。野沢でもコブで扱いやすいと思ったのですが、丸沼のシルバーコースに設置されているモーグルコース←は、この日凍っていました。おまけにゴロゴロもちょっと散乱していました。大会か検定でなきゃ滑りたくない状況でした。
しかし、試しに行ってみたところ、イケちゃいます。この板は、コブの中でも余計なことをしないので、常に足元に板があります。これだけコブの中で落ち着いていられる板は、我が愛機B社SRCを除けばコイツくらいでしょう。
結論、草技術選や地方予選やテククラ検定の小回り板としては、かなり優秀です。ワタシならGRプレートを選びますが、ミスをしたくない人はFLプレートを選んどけば良いと思います。コブでの不安がないので、テクニカルコンペティションの小回り種目では戦力になります。
しかし、ワタシはこの板を絶対買いません。だって、コンペティションでミスしないっていうだけの板は楽しくないもの。
自分の今持っている技術は出させてくまれます。しかし、技術以上ことは何もしてくれません。何かにチャレンジするワクワク感やロマンのようなものはゼロ。
こんな優秀なだけのオヤジ板を購入したくなる年にはなりたくないモンだと思いました。
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