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2017年4月19日 (水)

オトナのためのテククラ合格講座~傾向の分析

 テククラ合格法などというものは、プロの方がいろいろ教えていらっしゃるわけですから、ワタシごときが偉そうに言えることでもないのですが、技術的なことはさておき、「オトナのための」と限定すれば何か有意義なアドバイスができるかもしれません。
 
 何せ、ワタシ自身、大人になってからスキーを始め、テクニカルは三十代の最後、クラウンは四十代半ばですし、つい先日、弟子だった妻を合格させましたが、こいつも結婚の時がアラサーで二級、妊娠中に一級を取り、テクニカルが出産後、クラウンはアラフォーです。我々二人の経験から「オトナのための」何かを導き出せるかもしれません。
 
 まず、予備校屋らしく最新の傾向の分析から。近年、テククラは難化しています。二十数年前、ワタシがテクを受け始めた頃、テクニカルは超難関でした。新潟県連などは、「県連のテクは県代表クラス」と言っていたほどです。
 
 それが一時期目に見えて合格しやすくなりました。ちょうどワタシがテクを取った頃からです。多分、その後10年くらい、比較的受かりやすい時代が続いたのではないでしょうか。
 
 ところが、この数年、テクニカルの難易度は再び上昇しているように思えます。当然クラウンもそれにつれて難しくなっているのではないでしょうか。その一因として考えられるのが、スーパーキッズの存在です。
 
 近年、テクニカルクラウン合格者の年齢層が低下しています。『スキーグラフィック』誌の名物コーナー「クラウンへの道」に掲載される合格者は、ここ数年、十代が大変目立ちます。実際の検定でも、十代の合格者をよく目にしました。
 
 この人たちの半数は、以前からいたレーサー上がりの子と思われるのですが、近年目立つのはレーシング経験のなさそうな十代の純粋基礎スキーヤ―。おそらく、この子達の親はスキーバブル華やかな頃にデモに憧れた世代なのでしょう。夢を託すために我が子に基礎スキーを仕込んだというわけです。我が家ではこの子達を「スーパーキッズ」と呼んで恐れていました。
 
 我々オトナがテククラに合格しようと思ったら、このスーパーキッズやレーサー上がりの若者達と勝負せねばなりません。彼らはどうせ加点して受かる人達なので、勝てなくても良いのですが、負けないつもりでやらねばなりません。
 
 SAJのタテマエ論で言えば、検定の点数は絶対評価なので、他の受験生と自分の点数は無関係ということになっています。しかし、人間の採点に絶対評価などということはあり得ず、実際の検定では他の受験者との比較で一種目につき0.5~1点くらいは上下するはずです。なので、「若いヤツに負けないつもり」がオトナの合格には必要になってきます。
 
 では、どうやったら負けないでいられるのか。明日以降、いろいろ考えてみたいと思います。

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