非善良宣言の日
金曜日の夕刊に「ヒトラーへの285枚の葉書」という映画の紹介が出ていました。ナチス政権に賛成も反対もしなかった夫婦が、息子の戦死をきっかけにささやかな反ナチスの活動を始めるというお話。
監督のバンサン・ペレーズは、決して意識の高い人ではない平凡な夫婦が息子を失って初めて社会の真実に目を向け始める様、ナチスは嫌いだが服従するふりをすしてやりすごそうとする警部の人間的弱さを描いて、「誰でも彼になり得る」と語ります。「善良な市民」が、結果としてナチスを支えたのだと。
昨日、愚妻Yが、「投票に行っても、どうせ何にも変わらないんじゃ、行くの面倒デス」というので、この映画の批評を見せました。
善良さは危険な政権を支えることになります。
なので、今日はちと非善良で行きたいと思います。
「我々はお金を払って新聞を買ってるんだよ。買ってもらっているということを忘れてはダメだ」「相手を誹謗中傷したって何も生まれない。J民党は決してしない」
現政権の方達が応援演説でおっしゃってるそうです。よく聞いておきなさいよ、御用新聞の方達。あなた方のご主人サマの公式発言です。
新聞は購読者がお金払ってるということを忘れてはいけません。お上の顔色ではなく、購読者の方に顔を向けましょう。
誹謗中傷しても何も生まれないそうです。我が党ではやらないとお上がおっしゃってます。そりゃそうだ、誹謗中傷は党でやらずに御用新聞にやらせるわけだから。あなた方御用新聞は、その非生産的作業を肩代わりしてたってわけですよ。
それにしても、これだけ自分達にモロにはね返ってくることを公の場で言い放つくらい面の皮が厚くなきゃ、ああいう仕事はできないんでしょうネ、エラいもんだヨ。~o~;;
閑話休題。今日、我々は非善良の日と決めたので、夫婦で非善良な投票に行くことにしました。
善良な都民の方達も、どうか今日だけは非善良に目覚めてください。
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コメント
都民ではありませんが、今回は少し政権にダメージがあったような気がします。
それでも御用新聞のひとつであろうS新聞は、都議選は国政選挙ではないのだから、あまり結果に左右されないようにというような書き方をしていました。
ここのところの政治状況を見ていると、ほんと我が子の行く末が心配になります。
投稿: ニラ爺 | 2017年7月 3日 (月) 18時49分
本当に、この数か月、子供のことを考えると心配になる日々でしたが、今回、少しだけホッとしました。まだまだ日本の民主主義のチェック機能は健在だと思いました。
それにしても、御用新聞…ですかね。~_~;;;
投稿: Mumyo | 2017年7月 4日 (火) 06時38分