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2018年6月30日 (土)

アンチフットボールとギャンブルの検証

 一昨日夜は夜の仕事から帰宅後、支度をして愚妻Yとともにテレビ観戦でした。いやはや、スゴイ先発メンバーだったことよ。                                                                                       
 数人入れ替えるとは思っていたのですが、昌子まで変えるとは。槙野のエースキラーぶりに期待したんでしょうか。でも、彼はファウルが多いからなぁ。
                                                              
 終らせ方については、侃々諤々のようで、同僚で、自身審判の資格を持ち、子供を指導した経験もある、予備校界イチのサッカー○鹿のO師は、「子供の夢を壊した。アイツ(西野)、サッカー好きじゃないんだろ」とにべもない評価でした。しかし、結果は慶賀すべきでしょう。
                                                                                          

 

 その終わらせ方ですが、ビデオで時間経過を追って検証してみました。結論。かなりギャンブルだったけど、理解できないこともないかな。
                                                                                      

 

 後半、13分55秒でポーランドのベトナレクが得点して、西野劇場が開幕しました。後半20分には宇佐美out乾inの交代。
                                                                                                      
 乾が入ってすぐに槙野がイエローをもらいます。このあたりが西野ギャンブルの伏線でした。28分28秒にレバンドフスキ―、抜け出して危ないシュート。日本危機一髪。                                                                                       
 そのちょうど同じ頃、コロンビアのミナが得点して、ここで、日本勝ち抜けの状況が整います。でもセネガルが得点して同点になると無になる危うい優位です。
                                                                                       
 しかも、セネガルはまだまだ意気軒高で、31分10秒にニャンの危険なシュート、32分14秒には、コーナーキックからあわやオウンゴールかという場面も。
                                                                                     
 ところが、日本ベンチは、この状況で32分30秒くらいのCKで長谷部がチームに声を掛けます。これは、コロンビア得点の情報と思われます。この時まだ、セネガルは攻めてます。33分53秒にはセネガルFWのイスマイラがノーマークシュート。ヤバい。
                                                                                                                 
 日本ベンチは34分頃から長谷部が準備し始めます。オイオイ、まだセネガルは元気一杯に攻めてるゾ。35分03秒には、FWサールの突破からあわやのシュート。36分25秒にはFWマネのスルーパス。ヤバすぎです。
                                                                                             
 ところが、37分長谷部が交代で入ったちょうどその頃、コロンビアベンチが動き、攻撃的MFのウリベout守備的MFのレルマin。これで、コロンビアの守備が安定。セネガルの攻撃が鳴りをひそめます。
                                                                                                     
 日本の方は、長谷部が入ってしばらくポーランドの攻撃を受けていたのですが、38分頃から例のボール回しが始まります。
                                                                                                     

 

 ちょっと時間に沿って出来事を書き並べていくと判りにくいけど、要は、長谷部投入でこのまま行くと西野さんが決断した時には、まだセネガルは攻めていてかなり危ない状況でした。つまり、西野さんは博打を打つ決断をしたと。
                                                                                                 
 しかし、日本が例のボール回しを始める頃には、セネガルの攻撃が収まっていて、セネガルvsコロンビアは、もうこのまま終わりそうな雰囲気になっていたということ。つまりボール回し自体はアンチフットボールではあってもギャンブルではなかったのです。きっと、スタッフから情報を得ていた西野さんは、日本のボール回しだけ見ていた我々ほどハラハラしてなかったんですよ。
                                                                                                          
 
 乾を投入しても動かないスコア、一方ポーランドの危うい攻め、加えて、まともに打ち合うと槙野が二枚目のイエローもらってゲームだけでなくフェアプレーポイントの優位性までフイにしてしまいかねない状況。
                                                                                                                                   
 こういう状況で仕方なく打った博打なんでしょうけど、結果、西野さん自身はそれほどハラハラせずにいられたと。
                                                                                                                                              
 でも、選手はよくやったと思います。ベルギー戦に期待しましょう。

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