悔しがる権利
いやー、凄いモノを見てしまいました。西野ジャパンの最後。
前半15分頃まで完全に日本の時間でした。ベルギーは、どうもDFラインからMFへのつなぎに難点があるようで、日本の前四人がハイプレスに行って中盤でボール狩りという戦術がハマりました。もしかして、コレが西野さんの言っていたベルギーの弱点なのかしらん。
日本の時間を作ったのも見事だったのですが、前半20分頃からのベルギーの時間を、吉田君昌子君中心によく耐えました。DFラインはこの試合、素晴らしい働きをしていたと思います。イギリスのスカイスポーツがMOMに吉田君を選んだというのも、プレミアの選手だからというだけではないでしょう。
後半の原口の先制点は、ちょっと涙モンでした。彼は、GLで守備に奮闘していて攻撃で良いところ見せられなかったから。乾のブレ玉追加点はアンビリーバブル。お前はCR7かよ。
後半24分までは良い夢見させてもらいました。後半24分と29分のあの失点は・・・アンラッキーもあるけど、これからはGKを育てなきゃダメってことじゃないの。
後半ロスタイムのベルギーのカウンターについては、どうも、相手GKがキャッチしてデブルイネにスローした時点でノーチャンスですね。
誰かデブルイネを止められるヤツいなかったのかと何度も繰り返してビデオ見直したんですが、サイドにいた香川君が寄ってくるけど追いつきません。とすると、前にいた山口君がディレイするしかないんだけど、山口君の前でパス出されちゃったから。
最後にシャドリにタックルした昌子君がピッチを叩いて悔しがってました。彼は、GKがキャッチしたのを見てすぐ走り出し、デブルイネを追走するのですが、全く追いつきません。デブルイネ速すぎだよ。
つか、昌子君は悔しいでしょう。GKがキャッチした瞬間に本気のスパートをかけていれば、もしかして、彼ならスピードに乗る前のデブルイネの襟首を掴めたかもしれないから。きっと、これから四年間、デブルイネの追いつかない背中の悪夢を見続けることでしょう。
海外のメディアの中では一部のコメンテイターから、本田君のCKに辛口の批評が出ているようです。ジョルカエフが自己過信だと言い、カペッロが首根っこ掴んで怒鳴ってやると言ったそうです。時間稼いで延長に持ち込んでおけば良かったのにということで。
でも、あの流れだとねえ・・・まあ、ショートコーナーにしても良かったかもしれないけど、コロンビア戦での成功体験があるから、それを再現したくなったんでしょう。
選手の皆さん悔しいだろうと思いますが、間違いなく大会のベストゲームの一つを、トーナメント一回戦で演じて、悔しがることが出来たのは立派です。
なにしろ、我々の国は、過去二回のトーナメント進出のうち、2002年はトーナメントに出ただけで満腹になり、2010年には、守りに守ってPK戦に持ち込むのが精一杯だったのです。
そこで優勝候補と四つに組んで互角の戦いをし、悔しがれるというのは、日本サッカーにとって偉大な一歩だったのではないでしょうか。大いに悔しがってください。それがあなた方の権利だし、財産なんだから。
| 固定リンク
コメント