少年との邂逅
小金井に引っ越して以来、娘(仮称ケミ)は大変な読書家に育っています。
市立図書館が歩いて数分の所にあるというのが、主な理由です。住宅購入の時には、スキーに行きやすさと駅からの距離くらいしか考えていなかったのですが、この小金井の家はいろいろと予想外のオマケが付いていました。図書館の場所なんて引っ越して数か月知りませんでした。~o~;;
ケミさんは、学校の図書室でも盛んに借りてくるのですが、暇があると自分で市立図書館に行き、常に数冊は借り出しています。
先日、一緒に図書館に行った時、自分が子供の時に読んで面白かった本の話をしました。
ワタシ、実は、小学校の四年生まで、大変な読書少年でした。四年生までいた小学校は、田舎の学校には不似合いなほど立派な図書館があり、そこに所蔵された面白そうな本は、四年生までにほとんど読みつくしていました。
四年生で転校する時に、仲が良かった図書館の先生から、「ちょっと早いけど、読んでね」と餞別にいただいたのが、『カラマゾフの兄弟』だったくらいですから。
ところが、『カラマゾフ』はその後お蔵入りしてしまいました。転校した先の小学校には、図書館なんてものは無く、図書館少年は、ソフトボール少年になっちゃったんで。~o~;;
そんなワタシが、読んで面白かったと記憶していたのは、ヘンリー・ウィンターフェルト著『カイウスはばかだ』→。
今は、岩波少年文庫に入っています。ワタシが読んだ五十年前は、まだ、翻訳されたばかりでした。多分、図書館に入って来たばかりの新著を、図書館の虫と化していたワタシは、貪るように読んだんでしょう。
ケミさんが借り出してきたので、五十年ぶりにワタシも読んでしまいました。ナルホド、こりゃ面白い!
十才のワタシと邂逅を果たした気分でした。こういうのも良いモンですね。~o~
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