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2018年9月16日 (日)

騙し人騙され人の日々

 土曜に特別授業があり、赤本チェックや模試の仕事もあって、そこそこ忙しい日々です。
                                
 それでも例年に比べれば、赤本チェックの準備が早かった分だけ楽かも。
                                     
 今年の赤本ですが、全体的に明らかな誤りは減っています。18年度問題に関する解答の明らかな誤りは、立教に一つ、中央に三つ、上智に四つ・・・。ま、まあ、例年よりは少なくなってますよ。~o~;;                                                                                                                                 
 しかし、解説の手抜きは多いなあ。「時間がねーんだよ!仕方ねーんだよ!」という執筆者の叫びが聞こえてくるような解説が多いです。丁寧に説明してらんないから、「敬語に着目すること」で押し切っちゃうとかね。
                                                              
 こういうのを「騙し」と言ってしまうのは気の毒かもしれないけど、お金出して本を購入し、本番が迫ってくる時期に過去問の演習をしていて、こんな解説に当たっちゃったら・・・途方に暮れるよなぁ。
                                                                                                    
 やはり、印刷物という「権威」による「騙し」の一種なのかと。
                                                       
 まあ、このくらいの「騙し」だと、この業界いくらでもありそうです。その大学の入試問題、あなたの学力じゃマトモに解けないでしょ、と言いたくなるような人が、偉そうな合格法書いてたりするの、よく見るモンなあ。
                                                                                                                         
 でも、一度外に目を転ずると、もっとヒドイ「騙し」は世界に満ちているようです。先週、そのうちの一つを確認してしまいました。
                                                                              
 先日、「ドキュメント」に保管してあった古いブログの記事を整理していて、2002年W杯の時に面白かった記事が破損しているのに気づきました。どこかに元記事が転がってないかと検索したら・・・なんと、ワタシが保管していた記事は、全くのデマだったことが判明。しかも、かなり以前にNHKやら新聞やらでデマと報じられていたらしいです。
                                                   
 トマソンと和歌山の少年の美談って「騙し」だったんですねー!
                                                                                   
 W杯のために和歌山でキャンプをしていたデンマークチームのエース、ヨン・ダール・トマソンが、耳の不自由な日本人の少年と交流して、約束のゴールを決めるという美談です。この美談の元記事は、「皐月パパ過去日記」という大変面白いブログだったんです。
                                                                                  
 関西のスポーツ新聞記者らしい筆者が、取材中に知った裏ネタを面白おかしく書き記してくれるブログで、他の記事の信頼度から言って、てっきり事実だと思ってました。まさか、あれが「騙し」だなんて。
                                                                                                                     
 確かに、信じたくなるような美談でした。デンマークチームは好感度の高いチームで、トマソンも人の好さそうな二枚目。2002年当時、日本中が来日した各国チームに好感を持って交流していたという空気感もありました。
                                                                                                             
 加えて、この「皐月パパ」という人の文章力。とにかく面白かったんですよ。適当に笑わせ、適当に泣かせて・・・信じちゃったなぁ。~o~;;;
                                                                                                                      
 世の中は、騙したがる「騙し人」と、騙されたがる「騙され人」に満ちているってことでしょうか。        

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