遅れてきた喜び
昨日は、某W大S経学部解答速報の日でした。
上田秋成『藤簍冊子』からの出題だったのですが、まったく紛れるところのない良問でした。受験生のレベルだと、文脈を掴むのに苦労したかもしれませんが、状況が見えてしまえば、苦労するところはありません。
逆に言うと、状況が見えないと苦労させられたかもね。~o~;;
何にしても受験生の学力を正確に反映する良問でした。我々は本当にホッとしました。なにしろ、昨年度のことがあるのでね。~o~
仕事が早く終わったので、本当に久々に神田古本街を巡りました。この辺りは、食べ物屋さんの多い街ですが、食べ物屋さんの出入りは頻繁で、それを頼りに街を歩くと迷います。
しかし、古本屋は変わりません。ワタシが最もよくここを歩いた三十五年ほど前とほとんど一緒。もしかして、並んでいる本もあまり変わっていないかも。
さすがに店番している人間の方は多少の出入りがあるようですが…。
この日、ワタシには目的がありました。岩波新大系の『近世歌文集 下』を何とか購入することです。なにしろ、この本に今回の出題作品『藤簍冊子』が入っているので。
ずーっと以前、『近世歌文集 上』を購入していたのですが、この手の本は古本屋だと上下揃いで販売するので、なかなか下巻だけを購入できませんでした。まあ、新本で買っちゃえば良いのですが、それも口惜しくてねえ。
それで、必要があると図書館で借りて済ませ我慢してきたのですが、もうそろそろ何とかしなければ。
ほとんどの古本屋で上下揃い1000円という値段が付いています。岩波専門の某書店など、上下揃い5000円という強気の商売。
喜び勇んで駅に向かったら、二軒隣のワゴンに、「上下揃い500円」を発見してしまいました。~o~;;;
すっかり忘れていたYさんも、そのままにはしておかなかったということです。「ママからです」以下のYさんのコメントは、ちと余計ですが。~o~
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コメント
上下揃い5000円、いや1000円。いやいやあったあ、下だけで800円。おっと得した気分と喜ぶのもつかの間、上下揃い500円とは。
よくあることです。こういうときは、買った本が上質の古本だったと言い聞かせて、自分を納得させています。
それでも最近、本を買わなくなりましたなあ。大きなところでは「漱石全集」は買い続けていますが、これも愚妻には不評で、いったい何種類漱石全集があるのと言われ続けるものの、子供が読むだろうからと言い訳を重ねています。
投稿: ニラ爺 | 2019年2月24日 (日) 08時56分
購入したのは、恐らく誰も読まないまま古本に回った新古本です。そういう意味ではとても満足しています。
でも、500円の物は、敢えて中身をあらためずに帰って来ました。~o~;;
投稿: mumyo | 2019年2月25日 (月) 07時43分