難関を越えろその二
昨日の続きです。
シンプルなセットと思った岩鞍のコースだったのですが、一か所だけ、ちょっと気になるところがありました。ゴール直前がこうなっていたんです→。
これはもちろん、←こう通れば良いだけのことなのですが、上から滑って来ると、第31旗門から32旗門が縦に並んでいるように見えて、31-32がダブルのように感じるんです。
インスぺをしながら、「ここは気をつけよう」と口に出しかかったのですが、ダブルが中盤に一つあるだけのシンプルなセットなので、余計なことを言わずに、直線的にゴールに飛び込ませようと思い、「最後の三旗門はクロ―チングを組んで真っ直ぐゴールに飛び込んでおいで」と言ってしまいました。
インスぺ後、一本アップをさせました。体は動いているようです。スタート地点に上がっても、比較的落ち着いていました。
元気よく漕いでスタート。快調に旗門をクリアしていきます。スタートからはゴールが見えないので、放送でケミさんの速報タイムを知りました。前を滑ったHさんから3.95秒遅れ。うーーん、この長いコースでこの差はまあまあかな。
ところが、愚妻Yに電話すると、声が沈んでいます。「ケミちゃん、旗門間違えたかもしれないの…」
Yの撮ったビデオをみると、ケミさん、第30旗門までは調子よく滑って来るのですが、31旗門で少しラインを落とされました。
ケミさんは、右ターンでラインを落とされるクセがあります。これは、右外足を切り替えて体を落とし込むことが苦手なため、右内足の外エッジを上手く使えないからです。それが分かっていて対策のトレーニングはしていたのですが、いざって時に、悪癖が出てしまい…。
31で落とされると、32はすぐ目の前に迫っています。「アレッ、どっち?」
その瞬間に、もしかして、父親の「クロ―チングで真っ直ぐ」というアドバイスが頭をかすめていたかもしれません。あーーーーあ。
表彰式は、レース終了の30分後でした。結局、ケミさんは、タイムでは関東小学生の4位、南関東小学生の3位だったはずなのに、蚊帳の外。自分がもらうはずの銅メダルを、自分より3秒も遅い子がもらうのを指を咥えて見ているはめになりました。
ワタシもレース終了直後は、「良い経験だよ」と笑っていられたのですが、寂しそうな我が子を見ていると、悔しくなっちゃいましてねえ。
表彰式後に、ついケミさんに厳しい練習をさせてしまいました。本当は、選手は疲れているのだから、疲労が抜ける整理運動でもさせなきゃいけないのに。
土曜の夜は、三人とももやもやした気分で寝たのですが、日曜の朝食前にケミさんに謝りました。「昨日の失格は、パパのせいだ。ゴメン」
こういうことをケミさんも我々も、これから何度も経験することになります。失敗した子供への対応は親にとっては難関だと思うけど、乗り越えなきゃいけないよね。
| 固定リンク
コメント