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2020年3月 3日 (火)

魔法の効き目恋の成就

 日曜日に行った「恒例春のお楽しみ」の試乗レポです。日曜の八海山は雨が降って表面の荒れが洗われた後の、比較的良いバーンコンディションでした。試乗場所は、八海山テクニカルバーンとチャンピオンコース。コブはチャンピオン下部とテクニカルバーン脇のラインコブです。

・Volkl Racetiger SL Demo 165cm 127-68-103 R=12.6

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 昨年からの継続モデルだが、少し張りが強くなったという情報もあり、そこは確認したいところ。まず、驚くのはしなやかさ。グワッとたわんでヒュンと走る。最初、ちょっと置いて行かれそうになりました。走りと廻旋性の良さは、SDから続くこのモデルの特性でしょう。外足を踏んでストックを突くと一瞬でヒュンと体の反対サイドへ抜け、次のターンポジションが出来ます。すげー。

 多分、小回りの谷回りで内足のアウトエッジを使える人なら、この板の真価を発揮させられます。つか、その技術がないと宝の持ち腐れになります。

 大回りをしようとすると、自然にターン弧は小さめになりますが、意識的に谷回りをゆったり取ってソフトにエッジングを始めれば、何とかプライズテストの大回りには使えるのではないかと思います。

 整地では、このように超魅力的な板ですが、このままではコブで使えません。それはすでにSD時代から何年も試しています。ビンディングの取り付け位置が後ろ過ぎて、テールが使いにくいんです。今年のSL DemoをH社サーキットST160cmと並べた写真です↓。

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 トウピースの位置がほぼ同じ、つまり、H社ST160cmと比べてテール部は同じ長さ、トップ部は5cm長いということです。

 そこで、今回は、ちょっと板に魔法をかけてみました。

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 下の写真が通常のブーツセンターのもの、上は魔法をかけた後のもの。魔法、つまり、ビンディングを両方とも5mmほど前に出してみました。

 おおお、操作性がちょっと違う!整地で自分史上最高小回りができました。チャンピオン下部の深いコブでもギリギリですが何とか使えました。こりゃイケるかも。

 ただし、コントローラブルになるということは、走りの点で微妙にスポイルされるということ。また、いくら操作性が向上したと言っても、コブに直線的に入ると吹っ飛ばされます。滑り方は制約を受けることになります。

 しかし、これなら、立派にワタシの小回り板として購入候補です。ビンディングの位置をどのくらい前にするか加減を覚えれば、長年の恋がもしかして実るかも。~o~ 

 (後日記 ビンの位置に関しては、こういう結論になりました)

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