たいひ・たいわ・たいのあら
一昨日のことになりますが、娘(仮称ケミ)の受けることになっている中学受験塾の模試について調べていて、驚くことがありました。
ケミさんは、その塾の出版しているドリルでずっと学習していて、ワタシもそのドリルに基づいて模試の模試問題を作ったりしていたのですが、どうやら、今年、模試の出題傾向が大きく変わるらしいのです。
塾のサイトを見ると、模試の説明動画に出て来る講師が、「〇〇〇の模試は、キミたちが主役だ」と高らかに宣言します。
「キミたちの考えたことを自由に表現できる問題が出るよ」
ん?なんじゃこれは????
さらに、そのサイトで今年の中学受験の新傾向を解説しているのですが、曰く「複数文章の対比」「対話を用いた設問」なんですとお。
それはまさに、火曜まで、ワタシが共通テストの新傾向として解説していたことそのものでした。「表現・対比・対話」!
うーーん。
日本の教育界は、文科省の掛け声一つで右向け右するのね。~o~;;;
ただし、ワタシは共通テスト対策授業では、「表現とか対比とか対話とか言っても、それは表面的なことであって古文を読解する本質的な部分は変わるわけがない」と力説していたのでした。
だって、自分を「自由に表現」なんてしてたら、評価しようがありませんゼ。対話型設問に至っては、本当に表面的形式的なことに過ぎないし。
さてさて、ケミさんの受ける模試ではどんな問題が出て、どんな採点が施されるやら。
そんな我が家の一昨日の夕餉は、鯛のあら汁でした。
スーパーで鯛のあらを安く売っていたので、何とかなるだろと購入。意外と大変だったみたいだけど、マトモに料理出来ていました。Yも立派な主婦になったもんだよ。
ケミさんは大喜び。なにしろ、ウチの娘は、お魚大好きで、特に、魚の目玉を好物にしているのでね。~o~
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コメント
現在私は気楽な再任用勤務。全員大学進学する学校に勤めています。暗中模索とはこういうことをいうのかというくらい、全く先が読めない状態です。加えてコロナ。ほんとうに3年生は気の毒です。
そもそもセンター試験に大きな問題があったとは思えないのです。それを廃止して記述式を導入するという発送自体無謀極まりありません。
今週から新テスト用問題集を使って授業をします。例の駐車場契約書を読ませて、答えを選ばせるというたぐいの問題です。先ほどまで予習していて、「あ、これはダメだ」と思いました。某教育産業の大手が作った問題集なのですが、面白くもなんともない。まあ小説の問題を解くよりもはるかに簡単なのですが、こんな実用文読ませてどうするのという感じです。
「表現・対比・対話」、なるほどその通りです。
本日の折々のことば、小林秀雄。およそ対極にある文章です。
投稿: ニラ爺 | 2020年9月 6日 (日) 08時15分
>ほんとうに3年生は気の毒です。
本当に気の毒です。教育改革などとほざく輩は、この子達一人一人が全く見えていないとしか思えません。子供の人生を何だと思っているんでしょう。
ただ、古文に関していうと、どういう形式のテストになったとしても、読解力という能力の順番を決めているに過ぎないと割り切れば、少しは気が楽になります。
問題は、その子の能力が十全に発揮されないアクシデントが起こった場合です。国語の場合、アクシデントの多くは、タイムマネジメントのミスで起こるものと思われます。それだけは、生徒さんに注意してあげてください。
過去問がありゃ、そんな心配は少なくて済むのですが…。
投稿: mumyo | 2020年9月 6日 (日) 16時19分