旅はあはれなるこそよけれの上
木曜に初狭山とブーツ作成をした我が家でしたが、金曜夕方には早くも次の企画に向けて出発でした。軽井沢で、娘(仮称ケミ)は先週に続いてレーシングスクールの早朝TR、ワタシはブーツ履き初めです。
金曜日、ワタシが町田での授業を終えて帰宅すると、愚妻Yとケミさんはもう準備万端待ち構えていました。午後四時過ぎにはいざ出発。
Yクンはすっかり新車を乗りこなし、ドライブは順調でした。夕食予定の横川SAの数km手前までは…。
横川の少し手前で車の警告灯が点きました。「左後輪タイヤの空気圧が異常です」
以前の車は数年前から警告灯が誤作動で何度も点いていたので、我々はこのメーカーの警告灯には慣れっこ。どうせたいしたことはなかろう。
と高を括っていたのですが、念のため横川ガソリンスタンドで空気圧をチェックしてもらおうとしたところ、GSの店員さん、ちょっと見るや、「お客さん、空気圧見なくてもわかりますよ、後輪にこんな太い釘が…」
ぎえ~~っ!!!
「よくここまで無事に走ってきましたね」と言われてしまいました。~o~;;
ちょっと途方に暮れかかった我が家でしたが、ディーラーとメーカーのロードサービスに電話して善後策を講じました。こういう時、ロードサービスは頼りになります。まず、これ以上自走は不可能なので、レッカー車を呼んでもらいました。
レッカーされる車に乗って、ケミさんは大はゃぎ。「遊園地のアトラクションみたい!」
高速を降りたところでロードサービスが手配してくれたタクシーに乗り換え、軽井沢のペンションに入ったのは九時半過ぎでした。
かなり素早いリカバリーでしたが、ロードサービスとレッカー車のお兄さんの親切に支えられました。GSの店員さん達も気の毒がって大変親切にしてくれました。旅に出ると人の親切が身の染みます。
ちょうど偶然、過去問添削の仕事で扱っている、江戸時代の儒者中井甃庵の随筆『とはずがたり』に、「旅はあはれなるこそよけれ」という一文があります。甃庵先生、旅は不自由な中に面白みがある旨を、「物うちあはぬ中にこそ興あることもあるなる」と力説し、また、旅先で出会う人の親切を「かしこに知る人、…心づかひしたる、うれしきものにぞある」と説いていますが、まったくその通りでした。
翌土曜、ケミさんとYは滑りに行き、ワタシはペンションの部屋で、ロードサービスがレンタカーを手配してくれるのを待ちました。GoToの人出でレンタカーは不足気味なのだそうですが、何とか昼前に手配がつきました。んで、
このゴツい車に、Yとケミさんはまた大はしゃぎ。
結局、ワタシも土曜の午後には滑れました。土曜の混雑はこんな感じ↓。
かなり密です。
コースも↑ほどほどに荒れていました。しかし、ニューブーツ、グッドです。久々に全くアタリを心配しなくて良いスキーでした。板を操作しやすい気がします。今シーズンはイケそうな予感。~o~
| 固定リンク
コメント
パンクとは不運きわまりなしといったところでしょうが、事故を未然に防げたと考えればやむなしでしょうか。それにしても新車に乗ってそうそうとは。こういうこともあるのですな。
投稿: ニラ爺 | 2020年11月19日 (木) 16時48分
我々も新車なだけに、まさかと思いましたが、まあ、釘は車の新しさなんて配慮しませんからね。
被害が最小限で済んで、不幸中の幸いでした。
投稿: mumyo | 2020年11月20日 (金) 05時48分