美食とガスの日々Ⅱ
土曜のGSレースは約半数ほどの子がDFするサバイバルレースで、娘(仮称ケミ)のレーシングスクール仲間はほとんど全滅でした。まだしょんぼりしていたケミさんを連れて宿に帰ると、Kのみさんの夕食が待っていました。
この夕食がホントに美味くて、我々もケミさんも元気づけられました。画面上方の先付は、左が湯葉、載っている緑の粒は、ナント、ワサビだそうです。真ん中はスモークしたタコ、右が自家製(多分)ハム。左上は、丸のままオーブンで焼いたタマネギ、左下は甘鯛とマイタケの蒸し物、右皿はフィレ(多分)ステーキ。
いずれも美味しかったけど、タマネギ大好きのYはタマネギのオーブン焼きに大喜びしていました。ケミさんの分はステーキがハンバーグになっていたのですが、我々のステーキを少しもらって初めてのレアに目を白黒させていました。
翌日の朝食がまた、Kのみらしい素晴らしいもので↑、特に評判が良かったのが画面右のパンでした。外側がクッキーかと思うほどカリっとしていて内側はとろけるほどソフト。いったいどうやって焼いているのやら。
この朝食をお腹いっぱい食べて、ケミさん元気一杯に戸倉に出陣。日曜はSLでした。
前日のダイナミックコースの下半分の中緩斜面を使ったコースでした。朝のうちは視界もよく、まさか今日は大丈夫だろうと思っていたら、午後になって、またガスが下りてきてしまいました。ヤレヤレ。
もともと、逆手テクニックをある程度使いこなすMちゃんとHさんに対してケミさんはハンデを負っているのですが、体格差のこともあり急斜面が全く含まれないこのコースだとちょっと勝ち目がありません。加えて、この視界の悪さは…どうなんだろ。
しかし、スタート地点で体を振ってセットを思い浮かべている姿を見ると、ふーん、ナマイキに集中してるじゃないか。
それにしても、親はこんなこと教えてないのに、いっぱしのレーサーになりやがったなとちょっと感心。
元気よくスタート。上から見える数ターンは割とマトモに見えました。ガスの中に消えていくケミさんを見送ってから荷物をまとめて下に下ると、ビデオ撮りをしていたYが浮かない顔をしています。どうやら、MちゃんとHさんに加えて、もう一人、ケミさんより少しだけ速かった子がいた模様。四位かぁー。
正直、ちょっとガッカリしました。ワタシもガッカリしましたが、Yの落胆ぶりはかなりのもので、「なんであんなに安全に遠回りで滑って来るのよ!」
結局、優勝したHさんと2.9秒差、三位の子とは0,4秒差の四位でした。最初のうち「やったぁ、四位」と喜んでいたケミさんも、同じスクールの子がカテゴリーAで優勝して大喜びしている姿を見て、「もっと攻めればよかった…」と反省モード。
我が家は三人ともガッカリ、悄然として帰宅しました。
しかし、コーチの撮ってくれた動画を見て、ワタシもYもちょっと気を取り直しました。上部の中斜面までは大変良い滑りをしています。ちょっと旗門に対して遠回りなのは気になりますが、上部で大きな失敗をしているHさんや、無理な逆手を使ってズレズレターンになっているMちゃんよりも滑りの質は上です。しかし、下半分の緩斜面で、少し動きがまったりしてしまいました。
それに対して、Hさんは緩斜面で見事な逆手を使い直線的なライン取りをし、Mちゃんは途中で逆手を諦めてから怒ったようにキレキレのターンを始め、明らかにその部分でケミさんと差をつけています。
結局、三人ともあのセットを完全攻略したわけではなく、それぞれに欠点があったのですが、タイム差になりやすい緩斜面で失敗したケミさんが敗れたということ。裏を返すと、中急斜面がもっと長ければ別の結果になったでしょう。
ライバル達との争いはまだまだガスの中。これからですね。
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