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2021年3月31日 (水)

距離の測り方・その三

 Kのみさんの夕食に元気づけられて、我が家は日曜のレースに向かいました。日曜はパラレル大回転。

 ワタシもよく分かっていない種目だったのですが、こんなゲート↓から二人同時にスタートして

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 並行に立てられた赤旗門のコースと青旗門のコースを滑って、どっちが早くゴールするかを競うレースです。中~緩斜面にシンプルで直線的なセットが立てられていました。

 予選決勝システムでした。まず、予選は青コース赤コースを交互に滑って合計タイムで準決勝進出者を決めます。

 ほとんどが金曜のGSに出場した選手なので、どの程度の速さなのかは分かっています。娘(仮称ケミ)が日曜にアレをやって二位だったということは、事実上、ケミさんとライバルMちゃんの一騎打ちでしょう。

 そこで、まず、予選は滑り方をケミさんに任せました。ただ、「練習でやっているように普通に滑って来なさい。それで予選は通るから」とアドバイスしました。ケミさんは、予想通りほぼクロ―チングせず、ある程度の安全マージンを取りながらマジメに滑りました。トップのMちゃんとは二本合計で四秒差。一本につき約2秒差です。

 20秒ほどのコースで2秒は大差です。しかし、この子のクロ―チング技術は明らかにMちゃんを上回っています。クロ―チングを長く組ませれば勝機はあると見ました。

 ケミさんと話し合い、「準決勝はできるだけクロ―チングを組む練習をしてみよう。決勝はMちゃんとだから、思いきって全部クロ―チングで滑るつもりで行こう」と作戦を与えました。

 準決勝は青赤のどちらを滑るか上位選手が選択できます。予選の各選手のタイムを見る限り、青コースの方が若干タイムが出やすいようでした。

 2位のケミさんは3位の選手との準決勝でした。ケミさんは青コースを選択。出走時にちょっとトラブルがあり、ナーバスになりかけたケミさんを落ち着かせて、スタート。

 若干スタートで出遅れましたが、クロ―チングを組めばこの子は速いです。クロ―チングを適当に混ぜて軽く3位の子を千切ってゴール。

 いよいよ決勝です。上位のMちゃんは青コース選択。ケミさんには、「決勝ではあなたはチャレンジャーなんだから、思い切ってスタートのタイミングを早く取りなさい」とアドバイスしました。

 ケミさん、アドバイス通りに良いスタート。Mちゃんをリードしてクロ―チングに入ります。よしよし。

 と思っていたのですが、中盤の少しだけ振ってある旗門でクロ―チングを解いてしまいました。あちゃー。

 そこでMちゃんに抜かれて、後半クロ―チングを組んで追いすがったのですが及ばず。残念、2位で終りました。

 しかし、かなり良い勝負ができました。愚妻Yが撮ってくれたビデオを詳細に分析したのですが、ケミさん、良い滑りです。もう少しだけクロ―チングで我慢できていたら…と思わないでもないけど、これ↓が現状でしょう。

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 ビデオをもとにタイム計測した結果、決勝のMちゃんのタイムは19″6ほど。ケミさんは20″5くらいでしょう。手動なので誤差はあるにしても、二人の差は0.9秒ほど。

 これに青赤のコースの差を勘案すると、実力差は0.6~7秒でしょうか。恐らくそのうち体格差で0.4~5秒はつきますから、技術面はもうほんのわずかの差です。

 Mちゃんをライバルとして追いかけ、最初の頃は思いがけない大差を嘆いていたのが少しずつ差を埋めていき、あとわずかと思ったり、まだまだ遠いと嘆いたりしてきたのですが、ようやく、ようやく、Mちゃんの後ろ髪がつかめるところまで距離を詰めました。

 来年から、この子達はカテゴリーK1です。K1からは全国大会もあります。恐らくMちゃんの実力は全国でもトップグループです。そのMちゃんに追いつけば、ケミさんも全国のトップグループということになります。ケミさんスゴイぜ。~o~

 もっとも、この全国のトップグループってヤツは、意外に多人数らしく、関東にも数人いるようですし、北海道や長野にはMちゃんクラスがゴロゴロいるらしいので、まだまだこれからが大変なんですけどね。~o~;;

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2021年3月30日 (火)

距離の測り方・その二

 金曜のレースの後、苗場に帰りました。戸倉のチャンピオン杯は土曜日にテクニカルコンテストという技術選のようなことをやります。ここに参加すると総合優勝が狙えるのですが、子供に技術選のような小手先のことをさせるのも何だかね、ということで不参加。

 ライバルMちゃん家も不参加なのは、同じことを考えているのかもしれません。

 翌土曜、娘(仮称ケミ)はみつまたでSLのトレーニングでした。前日、天候が荒れてみつまたロープウェイが運休であったこと、最近のみつまたロープウェイの土日は大変な混雑になることなどを勘案し、我が家としては頑張って営業開始前の七時過ぎにみつまた到着。すぐに並んだのですが、それでも二台目か三台目にやっと乗車。

 ケミさんのスクールTR開始まで時間があったので、三人一緒にかぐらに上がりました。

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 朝のかぐらです↑。最高のかっ飛ばしバーンでした。

 最初にケミさんを一本滑らせ、我々は体操しながら見ていました。ちっちゃいのがお見事なスピードで降りて来ます。あんまり上手過ぎて、愚妻Yはケミさんだと認識できませんでした。

 いつも一緒に滑っているはずのYが見誤るほど最近のケミさんの上達っぷりは急激です。何とかこれをハッキリわかる結果につなげてほしいんですが、ねえ。~o~;;

 三本でケミさんはみつまたに下りました。その頃にはかぐらは混雑し始め、リフト待ちは九時前でコレ↓です。

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 これだけ客が入ってたら、ペアリフトも動かしそうなもんですけど、ねえ。

 我々は、混雑を避けて、第五ロマンス運行開始とともに山頂に上り、田代側を滑りました。

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 ↑田代側のオフピステです。うっすらと重い新雪が乗り、難しい状況でした。難しい状況をYは、「楽しい楽しい」と滑ります。ワタシゃ正直、今年は年齢的にこういうの厳しいと思っていたのですが、つい、昔取った杵柄を振るってみたら、まだ結構イケました。あはは。

 田代を堪能してケミさんのところへ戻ってみると、今日もケミさんはSL絶好調。ストレートの直線的なこなし方を覚えたそうです。まだ倒さずすり抜けなんですが、でも、かなり速くなったのが分かります。

 もう今シーズンはSLのレースが無いんですよねー。

 早めに上がって、この日は日曜のレースに備えて丸沼の定宿「Kのみてらす」さんに移動でした。

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 Kのみ特製お子様ディナー↑。ケミさん当然の完食&御飯お代わりでした。

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 大人には先付にホタルイカの天ぷらとタマネギのジュレ↑。このホタルイカは好評で、我々の分のほとんどをケミさんが貪り食いました。

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 大人用のディナーはサーモンのパイ包み焼アメリケーヌソースと豚肉のソテー。パイ包み焼が好評でした。Yは、十年以上前のゼイタクなスキーを思い出したそうです。

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2021年3月29日 (月)

距離の測り方・その一

 金曜日、朝四時に起床しました。本当は、木曜日の仕事が夜まであったので眠かったのですが、仕方ありません。六時前に小金井を出発して新幹線に乗り、上毛高原駅についたのは7時52分でした。

 予約していたレンタカーを駆ってスノーパーク尾瀬戸倉に九時過ぎ着。この日、戸倉で、娘(仮称ケミ)の南関東小学生チャンピオン杯というレースがありました。二年前にこんなことやったレースです。

 ケミさんは、水曜が修了式だったので木曜から越後入りしてTRしており、この日は愚妻Yとともに朝七時から戸倉入りしていました。そこへワタシがレンタカーで合流したというわけです。

 木曜はGSでした。戸倉のGSというと一月にイヤな思い出があります。今回はあの轍を踏まないためにもサポートが大事でした。また、今シーズン最後の関東規模の公式大会でもあり、ライバルMちゃんも出場します。最近、ケミさんは著しく上達しているので、是非、ライバルとの距離を測っておきたいところです。

 そういう意味で、ちょっと日程的には無理だったんですが、戸倉に駆けつけました。

 今回のレースは、K2の参加者が多く、K1K2を早めにやらなければならなかったため、ABクラスは午後からでした。スタートも一月の時より少し下がって、急斜面の入り口からでした↓。

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 急斜面を含むコースだったので、急斜面得意のケミさん向けです。ちょっと期待して一緒にインスペクションしました。ライン取りについて話し合ったのですが、ダブルの取り方など、かなりしっかりしたことを言います。うーーむ、いっぱしのレーサーになったなコイツ。~o~

 スタート前に少し興奮しましたが、なんとか落ち着いてスタートに着いたように見えました。本人もアガってなかったと言っていました、にもかかわらず…。

 スタート!

 したと思ったら、最初の旗門との中間でナント立ち止まり、こちらを振り返りました!何やってんだー!

 すぐに再び滑り出しました。何だったんだ、アレは???

 すぐにライバルMちゃんのスタート。快調に飛ばしてスゴいタイムでゴールした模様。

 レース終了後、公式発表を確認しました。Mちゃんには4秒3遅れましたが二位↓。

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 順位はマアマアなのですが、何なのこのタイム差は。~_~;;;

 本人に話を聞きました。「スタートバーが頼りなかったので、バーを切れてないんじゃないかと気になった」とのこと。

 ばかもーん!

 スタートバーの間をすり抜けちゃうことなんてないって、今さら分からないのか!?

 愚妻Yと二人がかりで説教でした。まーったく。

 後で、愚妻Yの撮ってくれた動画を確認して、タイムを計ってみたところ、六旗門目から下のタイムは、二秒差くらい。立ち止まりで二秒余りロスしたってことでしょう。

 なかなか普通に滑ってくれませんねえ。~o~;;;

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2021年3月25日 (木)

卒業なのかしら

 今日は、娘(仮称ケミ)の小学校の卒業式の日なのだそうです。

 と言っても、このご時世なので在校生は出席せず、卒業生だけの卒業式なのだとか。当然、お休みになったケミさんは、愚妻Yとともに越後へ行っています。

 一昨日は、ケミさんと裏山TRでした。本当は、ちょっと股関節痛を引きずっていたのですが、折角上手くなっているケミさんの技術を、低速でも再現できる確実なものにしておきたくて。

 狭山は春スキー期間だとかで特別料金で安くなっていましたが、特別営業時間で18時まで。知らずに入ってしまい、いきなり終了と言われて参りました。

 でも、メチャメチャ空いていて↓、一時間半ほどでしたが、良い練習が出来ました。

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 ケミさん、S字ターンの技術をほぼ修得しました。スピードを得られない狭山でも安定していました。

 これで、ワタシがこの子に教えられることはなくなりました。今期のケミさんの滑りは、切り替えにだけ問題があり、その他の技術はとっくにワタシを凌駕ていました。

 本人にも、「パパが教えられることはもうこれだけ。コレを身に着けてしまえば、パパなんか足元にも及ばない滑りが出来るよ」と伝えていました。その切り替え技術を身に着けたということは、ケミさん卒業なのかしらん。

 八年前にこんなふうに始まったケミさんのスキー人生は、多分、ちょっとした節目を迎えていると思います。日曜の八海山の滑りは、もう我々がいくら努力しても入れない「ホンモノ」の領域でした。

 「ホンモノ」というのは、八海山あたりのテククラ持ちの常連がよく口にする言葉です。自分達は素人の中では最上級に達してるんだけど、その自分達が絶対に足を踏み入れられない領域の人達を、「ホンモノ」と呼びます。

 例えば、タクヤ先生が基礎滑りをしている時とか、薬師スキー場で星瑞枝さんがフリーで滑ってる時とか、小林平康元デモがゲレンデを流してる時とかに使います。我々にとってはあちら側の世界です。

 どうやら、ケミさんも、その世界の端っこに辿り着いたのかもしれません。ちょっと感無量。

 昨日、ワタシの仕事は午後の池袋でした。春期講習の本格的始まりです。ところが、池袋の校舎に行く途中の公園はちょうど花盛り。その芝生ではシート広げた人達がお花見しています。

 公園の入り口には、「集団での花見はご遠慮ください」と書いてあるのですが…。

 講習終了後、午後九時に校舎を出ると、もう駅までの道は二年前と変わらない人通りでした。コンビニの前で若者達が缶ビール飲んで大声上げてます。

 緊急事態宣言解除を、新コロナからの卒業と勘違いしているんでしょうかねえ。ヤバいなぁ。

 これじゃ本当の卒業はまだまだ先の話になっちゃいますけど、ねえ。

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2021年3月23日 (火)

おもしろうてやがて哀しき八海山・後編

 娘(仮称ケミ)を迎えに行って、土曜夜は家族三人で八海山ペンションY宿泊でした。愚妻Yは、ゲレンデでも準指合格を祝福してもらっていたのですが、宿に帰っても皆さんにお祝いしてもらいました。

 八海山というスキー場は、テクニカルを持っていても準指は取っていないという常連がたくさんいるスキー場で、珍しがってもらったということなんでしょう。普通のスキー場とこの辺が逆です。

 翌日曜は、風雨強まる予報でした。みつまたもこの日は荒れるだろうと、ケミさんを八海山で滑らせることにしていたのですが、予想通り、みつまたロープウェイは休業。八海山も最初動いていたロープウェイが風で止まりました。

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 実は、これはこちらの望み通りでした。これで、ケミさんにS字ターンの復習をさせることができます。

 小雨の第一リフトの緩斜面を漕いでクロ―チングしてスピードが乗ったところでS字、S字の感覚で両足ターン。と何本かやっているうちに、外足に圧をためて板を走らせ、自然に谷回りでS字が描けるターンが何ターンか出て来ました。

 そのタイミングで風が弱まり、ロープウェイ運行開始。おおお、理想的。

 第三リフトが運行していなかったので、最初は、ダウンヒルコースを回りました。廊下、林間、セパレートAと大回りで滑ったのですが、どうもケミさんの滑りが少し変わりました。切り替えがスムーズで上手くなってます。この子、こんなに上手かったっけ。

 特に、最大斜度36°のセパレートAの滑りは圧巻でした。キチンとエッジが返って谷回りからカービングを仕掛けています。そんなにキレイに圧雪された斜面でもないのに。

 滑り終わってすぐにホメてあげました。ちょっと嬉しそうでした。

 ロープウェイを上がった頃に第三も動き出したのですが、もうそこからの滑りはシャレになりません。まず荒れ始めた廊下をカービングでかっ飛ばして行って↓、「廊下たのしー!」

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 チャンピオン下部の圧雪の掛かっていない所から、林間へ向かって漕いで出て行き、スピードに乗せての林間のカービングがスゴイ。結構ボコボコなんですけどねえ。ちょっとくらい飛ばされても谷回りでちゃんと足を伸ばして雪面捉えてカービング。

 トドメは、セパレートA。兎に角一番上から漕いで出て行って、ノンストップカービング。結構荒れ始めてるんですよ、もう。

 実は、このくらいの荒れた斜面のかっ飛ばしは、ワタシの得意技でした。技術的に未熟な頃から、そんなことばかりやってました。ところが技術的にはある程度上達した今になって、「痛いかも」と腰か引けてきていたんです。

 でも、娘にこれをやられちゃあ、パパとしてはついて行かないわけにいきません。結構必死で、でも楽しく何本もかっ飛ばせました。いやー、若返っちゃったかもね。~o~

 二時頃まで滑り続けて、昼食は最近の八海山名物、石窯ピザでした↓。

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 二枚頼んだうちの半分は、ケミさんが「美味しい美味しい」と食べまくってくれました。うーーん、ここでも成長か。

 昼食が終わった頃に、一旦止んでいた雨が降り出しました。風も強まって第三リフトは止まっています。こりゃ、帰り時ってことね。

 汚れた板にチューンナップをしたいというケミさんの希望を入れて、チューンナップ後に出発。ワタシとしてはかなり満ち足りた気分の八海山最終日でした。

 自分が若返ってかっ飛ばし出来たということもありますが、ケミさんが八海山をとても楽しんでくれたことが嬉しかったかな。もちろん、技術的成長を確認できたことも。あの滑りをポールセットの中で活かせたら、この子はきっと速くなります。

 愚妻Yともケミさんの滑りの話で盛り上がりました。我が家の三人は、すっかり満足して就寝。

 月曜朝、目を覚まして、自分の体がガタガタになっているのに気づきました。筋肉も関節も軋んでます。うへー、気持ちは若返っても、体は若返っていなかったってことか。家の階段上るのに、股関節がイタひよ。

 10才の娘の後を滑っただけで体がガタガタになるとは情けないなー。

 でも、クラウン持ちの父親の体をここまでガタガタにした娘がエライってことにしときましょうかね。~o~;;;

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2021年3月22日 (月)

おもしろうてやがて哀しき八海山・前編

 昨日は、八海山のクローズドの日でした。もともとこの日は愚妻Yの準指研修会の予定だったのですが、これが中止になり急遽予約を取っての越後行でした。

 土曜早朝に小金井を出発。みつまたでTRの娘(仮称ケミ)を下ろして我々夫婦で八海山へ。

 好天の予報もあって八海山はそこそこの人出でした。

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 林間コースも久しぶりに賑わっていました↑。

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 定点観測地点のロープウェイ降り場↑。積雪十分で、まだまだ上り坂になっています。もったいない。

 この日は、本当に久しぶりに古い常連さん達を見ました。お懐かしや。もう四半世紀前に当人達も知らない所で「Sロモンパパ」「なんちゃってHさや」なんてあだ名で呼ばれてた人達、今となってはそんなあだ名聞いて人物特定できる人も少ないだろねー。~o~

 この日はまた、亀裂がはいってクローズドしていたエキスパート最上部(通称「熊落とし」)が修復されて開きました。そこにコブまで出来ています↓。お懐かしや。

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 チャンピオンコースの亀裂も修復されて、上から下まで昔風のピッチの大きなコブが付きました↓。お懐かしや。

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 八海山常連のテク持ちKさんがチャンピオン下部でコブ大回りをしていました。一瞬、「よし、オレも」と思ったのですが、コケて故障するとイケないと思ってしまう自分がいました。

 昔なら、コケることなんて想像もしなかったのですが、ここ数年、膝や股関節の故障があったり、ブーツトラブルがあったりで、体が痛みというものを覚えてしまいました。痛いかもしれないという思いが頭にあると、どうしても体は萎縮して失敗します。失敗すると痛いからなぁ。

 結局コブの大回りを断念した自分にちょっとガッカリしました。

 この日、林間コースにはラインコブが出来ており、これは楽勝で滑れました。規則的なコブなら多少深くなっても楽勝なんです。

 ところが、エキスパートコースはしっかりしたラインコブがまだ付かず、表面だけザクザクになるイヤな雪で、Yと一緒に入ってみたのものの、不規則なリズムにヤラレて失敗の連続でした。

 不規則になると、どうしてもコケたら痛いかもが頭を過ぎって思い切って行けません。こうなっちゃうと必ずミスしましす。恐怖感はスキーヤーの大敵です。

 何だか、自分にガッカリし続ける一日でした。早上がりしてケミさんを迎えに行きました。

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2021年3月18日 (木)

ための日々

 昨日は、娘(仮称ケミ)の裏山TRの日でした。前回と同様、三時出発で二時間半ほどTRできました。

 前回よりも空いていました。やはり春になるとお客さんが減ってくるってことでしょうか。雪はザクザクボコボコだけど、このくらい人がいないとある程度スピードを出した練習が出来ます。

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 14本練習して、山回りで圧をためて板を走らせてのS字ターンがある程度出来るようになったので、S字から両足のターンに展開させてみました。今までよりは、ちょっとは圧をためる感じが出て来たかな~。

 まあ、まだ練習ですね。

 今日は、ケミさんが学校に行っている間に、愚妻Yと連れ立って市民の義務を果たしに行きました。市議会議員選挙の期日前投票です。

 事前にYと選挙公報を検討したのですが、うーーん。

 どの選挙の時も思うのですが、選挙公報って、どうしてこうも無駄な情報が多いんでしょう。その人の出身大学なんてどうでも良いし、何かの資格があったって市政に関係ないでしょう。東大の文学部出て弁護士資格があって現職市議会議員ってどういう意味で書いてるのやら。つまり、一貫性の無い人生を歩んでるってことなんでしょうか。

 まあ、広報に「ピーマン嫌い」と書いて当選した人が堂々と国会議員を続けて、オリパラ担当相にまでなれる国ですからねえ。~o~;;;

 「やさしい」「誠実」「メリハリ」「活力がある」「くらしを守る」等々、まーったく意味のない修飾を全部取り払って、さて、この人は娘の世代のために何をしてくれるだろうと考えて、少しでもマシと思われる人に一票を投じてきました。

 ケミさんのための投票…のつもりだったんだけど、結果はどうでしょうかねえ。

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2021年3月17日 (水)

東京に桜が咲いた日のオマケ

 昨日一昨日のオマケです。

 土曜日宿泊の宿はパインビークオオマツ下のK笛山荘さんでした。初めて泊まる宿だったのですが、かなり良い宿です。レーサー御用達の宿ですが、設備が清潔で行き届いた心づかい、かなりボリューミーで美味しい食事、リーズナブルなお値段で、おまけにトイレはウォシュレット。

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 土曜の夕食です↑。質素な材料を工夫で美味く食べさせています。茶碗蒸しには、ナント、ウドンが入っていますし、味噌汁はサバ缶の味噌汁。最初、えっ!?と思うけど、食べると結構美味。

 コストパフォーマンスにうるさい愚妻Yは満足していましたが、娘(仮称ケミ)がよく食べてくれました。最後は、「お腹が重くて動けない~」と言いながらデザートのババロアを食べてました。

 ハッキリ言って中年以上の一般スキーヤー向けではありません。レーサーの若者がバリバリ飯を食うというイメージの食事です。ワタシは辛うじて完食しましたが、Yと娘(仮称ケミ)には厳しい量でした。でも、限界までケミさんが食べたということはレーサー飯としては良く出来ているってことかな。

 今回も、ケミさんは一月二月の養成講習会の時と同じチームでTRさせてもらいました。このチームは、ちょっと所属する選手の年齢が高く、中学生以上ばかりでしたが、お兄さんお姉さんが最年少のケミさんを可愛がってくれた模様。

 今回は二日間とも菅平の名物コースであるグランプリコースでのTRでした。我々もTRを見学に行ったのですが、こんな感じ。

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 幅広でかなりの急斜面の一枚バーンに四チームがセットを張っていました。隣のチームのレベルが高くて、Yと一緒に見とれてしまいました。SLポールを通過するたびにトップが飛び出してしまう急斜面。コブを滑ってるみたいです。

 こんなスゴイ所でウチの子もTRするようになったかと感慨無量でした。こりゃあ、一シーズンに何回かは武者修行に来る価値がありそう。

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2021年3月16日 (火)

東京に桜が咲いた日Ⅱ

 昨日の続きです。

 日曜日、早朝TRに娘(仮称ケミ)を送ってから、我々は太郎山の検定会場に向かいました。

 最初の種目はファミリーゲレンデ上部↓でのシュテムターンです。

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 先にYをアップさせ、ワタシはゆっくり身支度をしてから合流してリフトに乗りました。Yクン、何やら自信満々です。「シュテムのコツを思い出しました」

 ふーーーん。

 「ところで、シュテムはターン数決まってるよねえ」「えーっ、そんなの決まってませんよ」

 養成講習会でも何も言われなかったと言い張るYを説得して、同じ班の受験者に質問させました。

 「4ターンから6ターンだそうデス」

 またかよーーーーーーっ。~_~;;;

 質問に答えてくれた人の連れの方から、かなり呆れられたらしいです。もう開始時間直前ですからねえ…。

 もう、ターン弧を合わせる練習の時間もないので、そのまま行かせました。

 でも、こういうのをそつなくこなしちゃうんです。~o~;;;

 続いて、最終種目は、裏太郎シーハイルでY得意の総合滑降でした。これは、さすがに普通に滑れば加点合格のはず。「スピード出さないで良いから、ストップゾーンでシッカリ静止して、『止まりましたよ』とストックを突いてこい」と指示して送り出しました。

 スピードを出さない総滑というものに慣れないYは、何となくモヤモヤした感じで、しかしそつなく滑ってきました。よしよし。

 ゴールして、ストップゾーンでシッカリ静止…したかしないかで逃げるように滑り降りてしまいました。

 なんでだーーーーっ。~_~;;;

 スピードの乗らない変な滑りだったので、落ち着かなかったんだそうです。それにしても…。

 まあ、滑りの質自体に問題はなく、多分、あの程度でも静止と見てくれるでしょう。

 ケミさんを迎えに行って昼食を取り、三人で結果発表を見に行きました。

 実技はまず通っているはず。問題は理論です。本人は、昨夜「五分五分だと思います」と言っていたものが、「どうせダメですから結果聞かずに帰りましょう」に変わりました。ワタシもダメかもしれないという気になっていました。

 結果発表の駐車場で都連の役員さんから、「ハイ」と茶封筒を渡されました。何気なく手を入れて見ると、おおおおおお、何か賞状がっ。

 「合格証」だっ!!!

 Yとケミさん喜び爆発です。~o~~O~

 三人ともシアワセな気分で菅平を後にしました。

 帰路の車の運転は御機嫌なYクンでした。ワタシは助手席でヒマにしていました。「眠気覚ましに検定の問題でも見ますか」と言われて、理論検定の問題に目を通し、アレコレとYに質問するうちに、どうも違和感を感じて、「採点してみようか」

 理論検定は七割が合格ラインなんだそうです。助手席でYからいろいろ聞き出し、『スキー教程』などの教科書をアレコレとひっくり返して採点した結果、とんでもないことが分かりました。

 小問90問のうち、正答83。論述も誤字等の減点がなければ、ほぼ満点答案のはず。配点分からないけど九割以上は行ってますゼ。

 もしかして、コレは普通楽勝合格って言うんじゃありませんか、Yク~ン。~o~;;;;;

 Yは小心者なのでテストの準備を周到にするのですが、ちょっとでも予定外のことが起こると、すぐに悲観して諦めます。そういう性格の人間だとは重々知っていたはずなのですが、今回はすっかり騙されました。

 それにしても、そろそろ小心者もいい加減にしないかね、Yよ。~o~

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2021年3月15日 (月)

東京に桜が咲いた日

 昨日、東京に早くも桜が咲いたそうです。菅平からの帰路、ラジオで耳にしました。

 実は、菅平でもサクラサク。愚妻Yが準指検定で花を咲かせてくれました。

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 昨年中からいろいろと準備を進め、一月二月にそれぞれ養成講習会があり、その後も暇さえあればプルーク、シュテム、横滑りの練習と理論のお勉強をしていました。

 正直言って、この検定は受かって当然のものでした。これは、不遜でもなんでもなく、基礎スキーをなさる方なら当然のことと受け取ってもらえると思います。クラウンホルダーが準指の実技で困ることは普通ありません。

 しかし、愚妻Yはちょっと特殊な上達過程を経て来ているので、そういう点での心配はありました。なにしろスキースクールというもののレッスンをあまり受けたことがありません。それで、かつてはこんな方にお世話になったりこんなことがあったりした人なので、さて、人に教えるための技術をこなしてくれるのかどうか。

 我が家は、土曜日の早朝、小金井を出発。菅平裏太郎でまずYを下ろし、パインビークへ回って娘(仮称ケミ)をレーシングのTRに送り出し、もう一度裏太郎に戻りました。

 この日の菅平は湿った小雪、のち曇り。ゲレンデ上部にはガスが掛かりがちでした。

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 パインビークから太郎山を望む写真↑。太郎山の雪がかなり薄くなっています。

 太郎山エリアに帰ってみると、Yの第一種目基礎パラレルターン小回りは終わっていました。これは、Yの得意種目なので大丈夫。第二種目は天狗ゲレンデ下部でのプルークボーゲン。そつなくこなしているように見えました。少なくとも本人は納得していたようです。

 しかし、ちょっと気になったのは、ストップゾーンでの静止が不十分に見えたこと。大丈夫だったとは思ううけど…。

 第三種目は大回りでした。直前の練習で、Yがとんでもないことを言い出しました。「大回りってターン数決まってるらしいデス」

 は?~_~;;;;;

 準指の実技種目のうち、いくつかはターン数が制限されています。もちろん、受験者の教科書にはその旨が明記されていて、ワタシでさえそれは見た事があるのですが、Yはそれを見落としていたらしいんです。第二種目が終わってから、同じ班の人に「大回りは4~6ターン」と聞かされたとか。

 うーーーん。

 慌ててコート横でターン弧の調整練習をして実技に臨みました。念のためスタート前に、「ストップゾーンでキチンと静止しなさい」と一言注意。Yもそれにうなづいてスタート。

 ターン弧を合わせながら、慎重に演技して、ゴール。ストップゾーンで切れ上がってストップ。

 したかと思ったら、ひらりと方向転換して止まりました。オイオイ、厳密に見ると静止した所はストップゾーンからちょっとはみ出してないか?~o~;;;;

 厳しく注意したので、午後の三種目はキチンと止まってくれました。特に、午後の第二種目小回りパラレルターン不整地(コブ)は、Yの一番の得意種目。「見せ場なんてなくても良いから、普通に滑ってこい」と言ったら、普通に滑ってきました。

 彼女が普通に滑ったらコブでは加点しているはずです。これなら、初日の種目はトータルで合格してるだろう。

 早く終わったので、二人でパインビークにケミさんを迎えに行き、一旦、宿の部屋に入って、そこからYは理論のテストに出掛けました。

 Yは小心者なので、テストの準備はかなり周到にしていました。東京だけでなく、あちこちの県連の過去問を研究して、出そうな問題については隙なく暗記し、論述問題も数をこなしていたので、まあ、理論は大丈夫。

 と思っていたら、宿に帰って来たYの第一声は、「ダメでした~~」

 何でも過去問には出ていなかった分野が出題され、そこを落としているから合格ラインの七割ギリギリではないかと言うのです。イヤハヤ。

 まだ分からないんだから、明日精一杯頑張ろうと励まして就寝しました。

 長くなったので続きは明日。

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2021年3月12日 (金)

裏山を楽しむ

 昨日の記事と前後する話ですが、水曜は娘(仮称ケミ)の裏山TRでした。

 ケミさんの帰宅を待って三時過ぎに出発。狭山まで、平日の午後だと約一時間のドライブが必要です。

 四時過ぎから二時間ちょっと練習できました。

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 前回の時よりも少し空いていたので、斜度の変わり目まで漕いでクロ―チングしてスピードをもらい、緩斜面でS字。かなりの本数を稼げました。

 外足での山回りでしっかり板をたわませ、エッジを解放することで板を走らせ、そこから内足の谷回りに持って行かせたいのですが、外足の板に圧を加えきれないうちにS字に入ろうとしてしまうので、なかなか板が走りません。

 それでも、何本か練習させるうちに、時々、シュッと板を走らせて谷回りに入るターンが出て来ました。

 もうちょっと練習かな~。

 狭山でのTRは、ムービングベルトの遅さがネックなのですが、この日は、空いていたため、ジャンケンで負けた方が二歩登る遊びを始めたら、とても楽しんでくれました。

 キミはまだまだ子供だねえ、ケミさん。 

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2021年3月11日 (木)

「十年」の分かり易さ~付『源氏物語』に関する些細なこと11

 今朝、朝刊に「東日本大震災10年」という見出しが掲げられました。早くも十年かとの思いもあり、あの日にこんなだった我が子の歩みを考えると、長い時間が経過したとも思います。

 その経過した時間を「10年」と名付けてしまうと、とても分かり易い気がする一方、「10年」と名付けることで、ひと昔の向こうへ整理してしまうのはいかがなものかとも思います。津波による行方不明の血縁者を捜し続ける人達、生まれ育った町が「帰還困難」とされ続けている人達、そういう人達の綿々と続く時間を「10年」で区切って分かり易くしてしまうわけにはいかないでしょう。

 少なくとも福島が再生していない以上、大震災は全国民にとって現在進行形です。「10年」は十年の意味を持ちません。現実はなかなか分かり易くならないということです。

 現実が分かり易くならないというのは、我が古典文学の世界も同様です。同じ今朝の新聞の『平家物語』現代語訳の広告に、「なんと分かりやすい感情のこもった意訳…『平家物語』の真髄に触れた思い」とあったのにはたまげました。古典文学の世界で「分かりやすい」意訳に対して「真髄」という言葉が出て来るとはね。古典文学を徒に分かり易くすることは、とりもなおさず「真髄」というものから離れる行為なのに。

 でも、「分かりやすい」を「理解」と勘違いするのは普通なんだよなぁ。~_~;;;

 「分かり易い」が「理解」にならない例を、最近『源氏物語』で一つ見つけてしまいました。ここから、「付」の「些細なこと」シリーズです。

 「葵」巻、懐妊中の葵の上が物の怪(六条御息所の生霊)に苦しめられ、それを父の左大臣、母の大宮が案ずる場面です。

 「ただ、つくづくと音をのみ泣きたまひて、をりをりは胸をせき上げつついみじうたへがたげにまどふわざをしたまへば、いかにおはすべきにかとゆゆしう悲しく思しあはてたり」

 これを小学館新編古典全集では、こう訳しています。

 「女君は、たださめざめと声をたててお泣きになって、ときどき胸をせきあげては、ひどく堪えがたそうにして苦しむご様子なので、どうなられることかと、左大臣家では、不吉な、また悲痛なお気持ちでうろたえ騒いでおられる」

 コレ、どこが「些細なこと」なのかというと、「いかにおはすべきにかと」の部分です。この部分、現代語的に括弧でくくれば、「『いかにおはすべきにか』と」になります。つまり、「いかにおはすべきにか」は、両親の葵の上を案ずる心内語なのです。

 通常、このように「にか」でセンテンスが結ばれる場合、「に」を<断定>の助動詞「なり」の連用形と取り、「あらむ」または「ありけむ」が省かれた結びの省略と考えます。この場合も、「いかにおはすべきにかあらむ(ありけむ)」のつもりで訳さねばならないはずです。

 とするとこの部分は、”どうなられることか”と言う訳には決してなりません。受験の答案なら確実に何点かの減点になります。”どうなられることか”の意なら、「いかになり給ふべき」「いかになり給はむ」等の表現になるのが自然でしょう。

 ところが、近代の諸注釈は全て同様な訳をしています。「如何なられることか」(島津久基『源氏物語講話』)、「どのようなおなりになるのか」(玉上琢彌『源氏物語評釈』)、「どうなられることか」(新潮社『日本古典文学集成』)。岩波系は注さえついていません。

 文脈から分かり易い意訳を施すか、問題なしとして素通りしているか、どちらかです。しかし、徒に分かり易くしてしまって良いんでしょうか。

 「いかにおはすべきにかあらむ」は、正確に直訳すると、”どうのようでいらっしゃるはずのことであろうか”となるはずです。この”はずのこと”というのは、「べき」の訳です。

 この「べし」は、意味の広い助動詞で、文脈により様々に訳される語です。この場合、本当に悩ましいのですが、「べし」の顔を立てる訳として、連体形「べき」の下に”宿縁”等を補って、”どのようでいらっしゃるはずの宿縁であろうか”というのはどうでしょうか。

 つまり、葵の上の両親は、漠然と「娘はどうなるんだろう」と心配したのではなく、執念深い物の怪に憑りつかれて本人とは思えないほどに取り乱す娘を眼前にして、その前世に思いをいたし、人間の努力では如何ともしがたい宿世に絶望して惑乱していると取るわけです。

 まあ、物語全体の流れに影響はなく、本当に「些細なこと」なんですが、それでも、無造作に分かり易い訳を施すと取り逃がす何かが確実にある気がします。こういうのは、どうなんですかねえ、本当の作品理解にはならないんじゃないかしらん。

 ましてや、「真髄」とは程遠いものになりますよねえ。

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2021年3月10日 (水)

オンリーワン休み放題

 月曜日も我が家は八海山でした。

 御承知の方も多いとは思いますが、八海山というスキー場は大変ユニークなスキー場です。標高差があり長くて急なコース、嫌になるほど豊富な降雪量、南向き斜面で緩みやすい雪質。これらの条件がそろった結果、日本一と言って良いほどのタフなゲレンデとなっています。そこへ集まる常連達も、当然、体力派になり、急斜面とコブと深雪に強くなります。

 「日本には二種類のスキー場がある。八海山と八海山以外だ」

 などと言われたりします。

 我々夫婦は、その八海山のペンションYで知り合いました。我が家にとって八海山とペンションYは本当にオンリーワンの特別な存在です。その八海山とペンションYに、今年はあまり行けていませんでした。首都圏の緊急事態宣言を受けて八海山が長いこと休業していたためです。しかも、今年はこの後、八海山の営業期間中には八海山に行けません。

 というわけで、娘(仮称ケミ)は月曜日、突然の開校記念日でした。まあ、ということで。~o~;;;

 この日も八海山上部にはガスが垂れ込めていました。午前中、ケミさんは、第一リフトで先日狭山でやったトレーニングの続きでした。

 午後、本人のたっての希望で二度目のボードタイムとなりました。最初は前回の復習のために一番下の緩斜面↓。

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 前回は出来なかったボードを履いてのリフト乗車も出来るようになりました。

 何本か第一を滑った後、ロープウェイにも乗ってみました。

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 ガスの掛かった廊下もこなして↑、

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 木の葉落としを交えながら林間コースも滑りました↑。二回目の今回は、数えるほどしか転ばず、筋肉痛もなかったそうです。

 ワタシも以前ボードをやったことがあるのですが、その時は、前倉ゲレンデまでは滑れても、山頂までは行けませんでした。うーーん。

 もしかして、この子、ボードに向いているのかしら。~o~;;

 月曜夕方、ケミさんとYは車で帰京しました。まあ、開校記念日は二日ありませんから。~o~

 ワタシだけは一人残って、八海山をもう一日堪能することにしました。仕事ないもんで。

 んで、翌火曜日は一日コレでした↓。

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 今年一番という大快晴↑。しかも、午前中は気温もそれほど上がらず、12時頃まで雪は緩みませんでした。

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 ロープウェイ山頂駅からチャンピオンコースを見下した写真です↑。チャンピオンにも一応圧雪が入って、上から下まで整地されています。

 もー、ひたすらかっ飛ばしでした。午前中にロープウェイ八本、グルグル回りました。

 魂抜けました。

 昼食を取ってから、ひたすら無料休憩所でぼ~ぜんとしていました。愚妻Yがいても滑り放題かっ飛ばしまくりは出来ます。でも、Yがいると、この「休み放題」は、出来ないんだよな~~。~o~

 命の洗濯をさせてもらいました。結局、午後はのんびりロープウェイ3本滑って早めに上り、新幹線で帰京しました。

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2021年3月 8日 (月)

満を持してガス

 土曜日早朝、我が家は越後に向かって出発しました。

 みつまたでTRに向かう娘(仮称ケミ)を下ろし、我々夫婦は八海山へ。長いこと休業していた八海山が再オープンしたのは先週のことでした。我が家は、再オーブン一週間後に満を持して八海山訪問です。

 んで、行ってみたら、雨でした。土曜日だというのに、午前十時頃着で駐車場最前列に停められました。

 これでも一週間前の再オープンの日には、駐車場に入りきれないほどの車が押し寄せたらしいんですけどねえ。

 ホントにガラ空きでした。まあ、この天気、この視界↓ではやむを得ないか。

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 でも、我が家には、「雨が降ると空いてて良いですよね」と主張する人が一人いるモンですからね。~o~;;

 というわけで、久々に第三リフトをグルグル回りました。チャンピオンが何故かキレイで、一番滑りやすかったです。

 積雪は、こんな感じ↓。

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 定点観測地点のロープウェイ降り場で出口が少し上り坂になってます。この季節としては多いほうじゃないけど、少なくもないかな。

 翌日曜。快晴でした。土曜と同じようにケミさんをみつまたに連れて行くと、みつまたロープウェイは大行列。我々夫婦は、娘をみつまたに残して八海山に逃げました。

 ところが、八海山も…。

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 新雪が降った後以外では、なかなか無い行列でした。みんな快晴のスキー場が好きなんですネ。

 でも、この日もゲレンデ上部はガス。人が来ても来なくても、天気は関係ないってことね。

 ちなみに、ケミさんは、この日、満を持していたコーチから「倒してみなさい」と指令が出て、初めてSLのポールを三本ほど倒したそうです。~o~

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2021年3月 5日 (金)

来るべき日来たる

 昨日、娘(仮称ケミ)の元に学習机がやって来て、ケミさんの生活は新しい段階に入ったわけですが、実は、もう一つ、ケミさんの元にやって来たものがありました。こちらは余り望ましくないものです。

 昨日の朝、ケミさんは少し早起きしました。寝ていられなかったからです。鼻が詰まって。

 数日前から、鼻水が出ていました。体温は毎朝計測して平熱だということは確認していましたから、この鼻水はもしや、と思っていました。そして、昨日、とうとう机よりも少し早く来てしまったと。

 考えてみれば、両親ともに花粉症です。ワタシなどはかなり筋金入りの花粉症でした。発症した時のことを、昔、ブログの記事にしたことがあります。1995年3月22日でした。

 八王子在住の間は、結構ヒドイ花粉症患者でした。しかし、花粉症のメッカ八王子を脱出したこと、体質改善のために症状を軽減するというヨーグルトを摂取し続けていること、年齢が花粉症卒業の年に差し掛かってきていることなどが重なって、今のワタシは軽症者と言って差し支えありません。

 また、愚妻Yも八王子在住の間は毎年症状が出ていたのですが、小金井に移ってからはヨーグルト摂取のこともあってか軽症で、今年などほとんど症状がないそうです。 

 それなのに…。

 ケミさんは小金井育ちだから出ないんじゃないかなどと期待していたのですが、やはり駄目ですか。

 今日、耳鼻咽喉科の病院で確認してもらいました。ヤレヤレ、ケミさんにとって3月4日は机と花粉症の記念日となりました。

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2021年3月 4日 (木)

次の段階新しい城

 昨日は、仕事の無い水曜日でした。昼は、相変わらず落ち込んでいる愚妻Yを立ち直らせるために、洗車ついでにYの大好きなラーメン屋、「つばき」を訪れました。

 「つばき」さんはこのコロナ禍への対応として早朝営業を始め、メニューを新しくしました。店名も「ラーメンショップ椿」から「つばき食堂」に改めた模様。コロナ禍をきっかけに新たな段階へ突入というところでしょうか。

 昔、死んだ田舎の父親が、息子たちに何かの切り替えをさせようという時の口癖で、「次の段階に移れ!」と言っていたのをふと思い出しました。

 んで、その「次の段階」の新メニューをいただきました。

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 一箸つけてしまったのですが↑、「香味つけ麺」です。多分、パクチーが入っているのではないかと思われるエスニックな香りがして、かなり、イケます。

 午後は、帰宅した娘(仮称ケミ)を連れて裏山トレーニングへ。例によって狭山はザクザク雪です。

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 この雪ではスピードを得てからでないと練習にならないので、直滑降を長めに取らせ、ひたすらS字ターンでした。苦手の右外足ターンからの切り替えを改善したいので。

 今まで、狭山でのS字は、形として出来ていれば良いかと思っていたのですが、もうそんなことは言っていられません。レースで使える技術にしなければ。

 外足にしっかり荷重して板をたわませ、板を走らせてのS字をひたすら練習させました。「次の段階に移れ」です。

 そして、今日、ケミさんは生活の面でも次の段階に入りました。待ちに待っていた学習机がやってきたんです。

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 まるで誂えたかのようにケミさんの部屋に馴染みました。学校から帰って、ケミさん大喜び。「ケミの城ができたー!」

 早速、宿題をやって公文を終わらせて、今までなら、ここで外へ遊びに行っていたのですが、「あ、そか、この机で本読んでるのも良いねー」

 狙い通りと誰かがほくそ笑んでいたのは、もちろんナイショです。~o~

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2021年3月 2日 (火)

よませの慰めと恒例の計算

 我が家にとって、あまり良いことがなかった週末でしたが、いくつか慰めになることはありました。

 まず、宿です。Fレストプラザさんは昨年予約していながら大会中止で行けなかった宿でした。今回、念願かなっての宿泊だったのですが、なかなか良い宿でした。御主人と話をしていて、この人もスキーをするらしいと思っていたら、ナント、オリンピック二回出場の名レーサー平沢岳選手のお父様ですと。~o~;;

 施設は、少し古いですが、よく手入れされていて好感が持てました。食事も美味しいです。土曜の夕食は、海鮮サラダ↓で始まり、

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 ミネストローネ↓の味が深い。

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 メインディッシュのビーフシチュー↓、じっくり手を掛けてくれていてステキな味わいでした。

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 Yクンも喜んだのですが、娘(仮称ケミ)が「美味しい美味しい」と喜んで完食。夕食が終わった時点で、「また来た~い!」。まだ泊ってさえないんだが…。~o~;;

 奥様がとてもケミさんを可愛がってくれて、帰り際に「岳なんて小学校の時は何をやらせてもニブかったけどオリンピックに出られたんだから、ケミちゃんなら大丈夫よ」と慰めてくれました。

 今回、ケミさんのレーシングスクールは、別のスクールから生徒さんを任せられて、今まで知らなかったお子さんが練習会に参加していたのですが、そのご父兄の中に、一見、コーチ風のウェアで息子さんのサポートをしているお父さんがいました。ちょっと縁があってYが言葉を交わしたのですが、ナント、ベテラン俳優のTさんだったとか。

 大河ドラマにも出ている人気俳優なのに、腰の低いナイスガイだったそうです。

 ワタシ的には、息子さんのサポートを甲斐甲斐しくする姿に、こんなイケメンも親〇鹿スキーヤーなんだと思うと、ちょっと親近感がわき、心慰められました。~o~

 ところで、ちょっと遅くなりましたが、毎年恒例(に去年からしている)、%の計算です。

 ウチのケミさんは、2月26日時点で、人生3710日目だったのですが、滑走日数は624日で16.8%。歩けるようになってからは、3318日で18.8%滑っていました。1%ずつ上がってますね。あはは。

 イケメンじゃなくても親馬〇スキー〇鹿なもんでね。~o~

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2021年3月 1日 (月)

心闘う週末

 金曜日、某東北大の解答速報がありました。今年も、穏やかな出題で速報の仕事自体は滞りなく済みました。しかし、福島沖地震で止まった新幹線の全線運転が再開されるかどうかというタイミングで、あの話題かよ。十周年のつもりなんだろうけど…。~o~;;

 速報の仕事無事終了後の夕方、我が家は長野へ出発しました。よませ温泉スキー場で南関東ブロック小学生大会という娘(仮称ケミ)のレースがあったので。

 本来は二日間2レースだったのですが、大会規模縮小で日曜の1レースのみとなりました。そのため土曜はレーシングスクールで催してくれた練習会でした。

 我が家はよませ温泉というゲレンデは初めてだったのですが、幅広のバーンにポール林立のレーサー御用達ゲレンデで驚きました。

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 練習会の行われたメインバーン↑です。

 斜度はそれほどでもないのですが、下地の雪は硬く締まっており、上に乗った軟雪が剥げればスピードは出ます。

 そのスピードの出そうな斜面の一本目で、ケミさん、コーチに「クロ―チング組んでも良いですか?」だと。

 月曜のお説教の効果がまだ続いていたってことですかねえ。~o~;;

 でも、自分の限界を知るためにチャレンジは良いことです。何だか今回のケミさんはやる気あるぞー、という感じでした。その時は期待しちゃったんですが…。

 翌日曜、スタート30分前に「アームガード忘れた」というケミさんのためにワタシが宿に取りに戻り、スタート地点に戻ってみると、ちょっとケミさんの様子が変です。変にイライラしています。

 コーチのお姉さんもなだめたり励ましたりしてくれるのですが、スタートが近づくのを怖がり、「なんで、こんなに怖いんだろ」。

 極めつけは、スタートワックスを塗ってもらったレース用板を履く時。ビンディングにブーツを合わせられず、なかなか履けません。やばいなー。

 レース参加の最初の年こそナーバスになることもありましたが、このところ、スタート前は落ち着いていたんです。どうやら、お説教からの流れで少し入れ込み過ぎたのかもしれません。

 どうにか落ち着かせてスタートさせたのですが、スタート地点から見える範囲でも少し動きが硬いです。うーーん。

 とは思ったのですが、何とか最初のバーンを滑り終え、落ち込みへ向かって消えて行ったので、何とかなったんだろうと思っていたら、放送で「タイム1分07秒」という発表がありました。

 げっ、遅すぎます。ライバルMちゃんは59秒42なのに。

 落ち込みの下で転倒寸前をやらかしたんだそうです。愚妻Yの撮ってくれたビデオに映っていました。

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 ここ↑までは良かったんですが、何等かの理由で雪面にエッジが噛み過ぎて引っかかってしまった模様。

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 切り替えられずに大きくバランスを崩し↑、板を横にしてしまい急減速。

 その後は良く立て直して頑張ったのですが、もう、ここから先は緩斜面のみです。 

 結局、Mちゃんに8秒差をつけられた4位でした。

 この結果には、本人よりもYの方が落ち込んでしまい、昨夜はYを立ち直らせるのが大変でした。子供のレースは、本人のみならず、家族全員の心の闘いですね。

 結局、動画を分析した結果、緊張から動きが硬くなっていたところに、落ち込みの下の受けた斜面の、ただでさえ負荷のかかる難しい部分で、苦手としているの右外足からの切り替えになり、かつ、そこの雪面が荒れていたと。いくつか不運が重なったようです。

 でも、右外足の切り替えが上手けりゃ何ら問題は起きなかったはず。まだまだ練習です。なかなか結果は出ないけど、頑張れケミさん。

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