距離の測り方・その三
Kのみさんの夕食に元気づけられて、我が家は日曜のレースに向かいました。日曜はパラレル大回転。
ワタシもよく分かっていない種目だったのですが、こんなゲート↓から二人同時にスタートして
並行に立てられた赤旗門のコースと青旗門のコースを滑って、どっちが早くゴールするかを競うレースです。中~緩斜面にシンプルで直線的なセットが立てられていました。
予選決勝システムでした。まず、予選は青コース赤コースを交互に滑って合計タイムで準決勝進出者を決めます。
ほとんどが金曜のGSに出場した選手なので、どの程度の速さなのかは分かっています。娘(仮称ケミ)が日曜にアレをやって二位だったということは、事実上、ケミさんとライバルMちゃんの一騎打ちでしょう。
そこで、まず、予選は滑り方をケミさんに任せました。ただ、「練習でやっているように普通に滑って来なさい。それで予選は通るから」とアドバイスしました。ケミさんは、予想通りほぼクロ―チングせず、ある程度の安全マージンを取りながらマジメに滑りました。トップのMちゃんとは二本合計で四秒差。一本につき約2秒差です。
20秒ほどのコースで2秒は大差です。しかし、この子のクロ―チング技術は明らかにMちゃんを上回っています。クロ―チングを長く組ませれば勝機はあると見ました。
ケミさんと話し合い、「準決勝はできるだけクロ―チングを組む練習をしてみよう。決勝はMちゃんとだから、思いきって全部クロ―チングで滑るつもりで行こう」と作戦を与えました。
準決勝は青赤のどちらを滑るか上位選手が選択できます。予選の各選手のタイムを見る限り、青コースの方が若干タイムが出やすいようでした。
2位のケミさんは3位の選手との準決勝でした。ケミさんは青コースを選択。出走時にちょっとトラブルがあり、ナーバスになりかけたケミさんを落ち着かせて、スタート。
若干スタートで出遅れましたが、クロ―チングを組めばこの子は速いです。クロ―チングを適当に混ぜて軽く3位の子を千切ってゴール。
いよいよ決勝です。上位のMちゃんは青コース選択。ケミさんには、「決勝ではあなたはチャレンジャーなんだから、思い切ってスタートのタイミングを早く取りなさい」とアドバイスしました。
ケミさん、アドバイス通りに良いスタート。Mちゃんをリードしてクロ―チングに入ります。よしよし。
と思っていたのですが、中盤の少しだけ振ってある旗門でクロ―チングを解いてしまいました。あちゃー。
そこでMちゃんに抜かれて、後半クロ―チングを組んで追いすがったのですが及ばず。残念、2位で終りました。
しかし、かなり良い勝負ができました。愚妻Yが撮ってくれたビデオを詳細に分析したのですが、ケミさん、良い滑りです。もう少しだけクロ―チングで我慢できていたら…と思わないでもないけど、これ↓が現状でしょう。
ビデオをもとにタイム計測した結果、決勝のMちゃんのタイムは19″6ほど。ケミさんは20″5くらいでしょう。手動なので誤差はあるにしても、二人の差は0.9秒ほど。
これに青赤のコースの差を勘案すると、実力差は0.6~7秒でしょうか。恐らくそのうち体格差で0.4~5秒はつきますから、技術面はもうほんのわずかの差です。
Mちゃんをライバルとして追いかけ、最初の頃は思いがけない大差を嘆いていたのが少しずつ差を埋めていき、あとわずかと思ったり、まだまだ遠いと嘆いたりしてきたのですが、ようやく、ようやく、Mちゃんの後ろ髪がつかめるところまで距離を詰めました。
来年から、この子達はカテゴリーK1です。K1からは全国大会もあります。恐らくMちゃんの実力は全国でもトップグループです。そのMちゃんに追いつけば、ケミさんも全国のトップグループということになります。ケミさんスゴイぜ。~o~
もっとも、この全国のトップグループってヤツは、意外に多人数らしく、関東にも数人いるようですし、北海道や長野にはMちゃんクラスがゴロゴロいるらしいので、まだまだこれからが大変なんですけどね。~o~;;
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