遠いエール~へそ曲がりスポーツ
最近、高校野球がネット上でちょっと話題になっているようですが、どうも違和感があります。
コロナの影響で出場辞退して不戦敗にされた高校が、その後の必死の訴えで不戦敗を取り消してもらったというのですが、これ自体は、まあ、運営側のルールの不備などもあり、選手の必死の訴えなどもあって美談で済まされても良いと思うのですが、それに対するいわゆるSNSとやらの反応には、ちと首をかしげる点があります。
不戦敗を取り消してもらったということは、相手側からすれば不戦勝を取り消されたということになるのだが、それについて、何かないんですかね。
不戦勝の取り消しに関しては、新聞等でも「境高校もこれを受け入れた」という一言で済ませちゃってるけど、この一文にどれほどの思いが内包されていることか。
相手のY子松陰高校が堂々たる優勝候補であるのに対して、境高校は部員11人の弱小高校です。しかも、この県の高校野球界には、ずーっと以前から「外人部隊問題」という宿痾があり、Y子松陰もレギュラーの約半分は大阪や岡山からの越境入学者です。
境高校ナインが「受け入れる」のに、どんだけの葛藤があっんだろ。
そんなことを考えもせずに、他県の不戦敗をどうにかしてやれと盛り上がっちゃっている人達って何なの?
特に、某O阪府知事、「該当県の権力者、どうにかしてやれ」とは何事か。不戦敗はルールの不備のためとは言え、ルール上で一旦決まったこと。それを他の自治体の長が、権力でどうにかしろというのか。
つまり、コイツの言ったことは、権力者が情で法を捻じ曲げろと公然と主張したってこと。
コレ、居酒屋で一般人が野球談議してるんじゃないんですからね。仮にも自治体の長が公に発信しているんですからね。
こんな輩が権力を握っている自治体には住みたくないモンです。いつ何時、権力者の情で自分が「受け入れる」側に立たされるか分からないから。
権力で自分達の勝利(まあ、スッキリしない勝利ではあるが)が取り消されたりしたら、その子達はどう思うか、想像できないんですかね。弱者に対する想像力ゼロ!本当にこんな輩は、自治体の長たる資格無し。
遠く離れた所に住んで、特に高校野球に興味があるわけでもないオヤジとしては、特にY子松陰野球部に対する好悪はなく、頑張ってほしいと思っています。
でも、境高校ナインにはもっともっと頑張ってほしい。「優勝候補に堂々と立ち向かって一泡ふかせてやれ!」と遠くエールを送りたい。
まあ、こんなエールが届くわけないけどね。~o~
| 固定リンク
コメント