読書のススメ
二学期第九週が始まりました。某東大対策添削も早めに出せて、今年はちと余裕。
赤本の間違い探しの方は、校舎への赤本入荷が遅れて困っていたのですが、ようやく予定の分は終了しました。最後は、某K学院大でした。
このK学院大というのは、実は『源氏物語』大好き大学です。
受験の古文の世界では、『源氏』は独特の位置を占めます。いくつかの『源氏物語』大好き大学があって、そこが毎年のように出題して全体の出題頻度を押し上げるのです。
何故そんなことが起こるのかというのは、以前、東大について書いたことがありますが、どこの大学でも事情は同様でしょう。源氏大好き大学があるのではなく、源氏大好きな教授がいらっしゃるということです。
んで、この『源氏』大好きな人達には、共通の傾向があります。
「『源氏物語』の粗筋くらい日本人の常識だ!」
と本気で思い込んでいるらしいのです。そのため、本来なくてはならない注や説明が不足しがちになります。
今回のK学院さんの問題も、ちょっと現状の設問・注では受験生は解きにくいんじゃないかしらん。
それで、こういう『源氏物語』大好き大学を受験する人には、『源氏』の粗筋を漫画で見ておくように勧めています。『源氏』の漫画というと、昔から「〇さきゆめみし」という少女漫画が定番なのですが、これはおススメできません。
まず、長過ぎます。加えて昔の少女漫画なので、登場人物がみんな同じ顔。~o~
以前、愚妻Yにこれを読ませたところ、見事に混乱して、「誰がだれやらわかりマセーン」と投げ出しました。
それで、コレを読ませてみたら、
「コレ、粗筋がすらすら頭に入ってきマス!」
内容的にもコチラの方がシッカリしています。この作者の方、とてもよく勉強してると思いますよ。
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