« 2022年1月 | トップページ | 2022年3月 »

2022年2月28日 (月)

再始動のち吹雪

 昨日は、久々のホームみつまたでGSトレーニングでした。みつまた、すごく雪が増えてます。ゴンドラ乗り場の階段がなくくなってる↓の、初めて見ました。

2022022708040000

 土曜の惨敗を受けて、「今シーズンこのままで終わ」らせないため、残された三月のレースまで何をどうしなきゃいけないか話し合いました。

 先シーズンの終わりにはちょっと楽観的な見通しを立てていたのですが、目算が狂いました。ウチの娘(仮称ケミ)が進歩していないわけではありません。ケミさんも進歩しているのですが、他の選手の進歩が予想外でした。

 ライバルMちゃんは、欠点だってクロ―チングを的確に直してきたし、六年生の有力選手達は、ケミさん三年時にBで対戦した時にはケミさんより遅かったはずなのに…。

 女子の五、六年生は体格の伸びる時期でもあるので、それもあるでしょうし、練習量が違うのかナァ。冬場は山に籠って毎日トレーニングという「不登校組」がいるという話も聞きます。その一方で、我が家の娘は二刀流だから…。

 でも、そんなこととは言い訳になりません。出来ることをしなければ。

 主任コーチと話し合う中で、明らかになってきたケミさんの技術的な欠点は、左ターンでの内倒でした。内倒と言ってもほんのわずかに頭が内側に入るだけだし、いつも出るわけではありません。しかし、前のターンからの抜け出しが遅れた時などに慌てて頭を内側に入れて曲がろうとするため外足の荷重が甘くなり、大きくテールがズレるのです。

 実は、少しまえから指摘を受けていたのですが、普段の練習バーンではそれでも大きな失敗にならなかったので、見逃してきたのでした。しかし、野沢カンダハーや菅平チャンピオンの急斜面では、この欠点が大きな失敗につながってしまうということ。

 こういう場合、ひたすら基礎的なバリエーショントレーニングを繰り返すしかありません。レーシングの世界は意外と地味なもので、レーサーは基礎的なバリエーショントレーニングをひたすら繰り返して体に基本的な動きを刷り込みます。どんなに慌ててもその動きが出来るように。

 でも、二刀流では練習日は増やしにくいし…。

 ということで、レーシングスクールのTRが始まる前の時間を活用することにしました。朝一番のロープウェイにケミさんを乗せて、かぐらまで上ってバリエーショントレーニング。

 昨日は、ちよっとした本人の不心得で三本しか出来ませんでしたが、これからは練習開始前に五本は滑らせたいかなと。

 朝のバリトレはワタシが付き合いましたが、スクールのTRは、Yが一緒でした。実は、Yさん、菅平での東京都スキー選手権を見ていて自分も出たくなったとか。

 来年のために母娘で始動です。~o~

2022022711550000

 ケミさん達のトレーニングが終了する頃、みつまたは猛吹雪になりました。今年はまだ降るんですねえ。

| | コメント (0)

2022年2月27日 (日)

22'レース日記4 Road to JOC~来年へ続く道

 いやー、願いは届きませんでした。

 金曜日、我が家は五時半出発でした。もう一人の伯母さんの結婚式だとかで。~o~;;

 九時前に菅平着。娘(仮称ケミ)をパインビークで下して、我々夫婦は裏太郎へ向かいました。ちょうど、Blossomが試乗会をやっているというので。楽しい試乗会でした。試乗レポは明日以降に。

 ケミさんは二時頃までグランプリコースでTRでした。迎えに行って、この日の宿泊はレーサー御用達宿K笛山荘でした。

 K笛さんの夕食です。

2022022518460000

 ボリュームは相変わらずですが、なんだか全体が洗練された感じ。デザートが手作りシフォンケーキだったりして。

 翌土曜が勝負のレースでした。このレースで三位までに入ればJOC東京都代表です。

 東京都スキー選手権でもあるため、一般のレースがまず行われ、K1は午後でした。午前中ケミさんはスクールがグランプリコースに張ってくれたポールセットでTR。なかなか良い感じにならなかったのですが、最後にはなんとかマトモになってきていたので、結果を期待してしまいました。

2022022613280000

 レースの行われたチャンピオンコースは、まず急斜面で始まり、左へ大きく曲がり落ちてから緩斜面のクロ―チングエリアへと続くコースでした。ゴールからクロ―チングエリアを見あげた写真です↑。

 一本目、ケミさんはなかなか良い滑りをしてきたように見えました。ところが、後からスタートの六年生のお姉さん達と最後はライバルMちゃんにも抜かれて、一本目五位。うーーーん。こりゃちとマズい。目標の三位の選手に二秒差です。

 後でスクールの撮ってくれた動画を確認したところ、急斜面で小さなミスがあったようです。

 すぐに二本目が始まります。慌ててスタート地点に行き、スタートワックスをかけてあげました。慌て過ぎて、エッジを触っておお父さん流血などというオマケまでついての二本目。ケミさんには「失敗しても良いから思い切って攻めていきなさい」とアドバイス。

 これが拙かったんですかねえ。~o~;;二本目は急斜面でちょっと大きなミス。結局合計で五位でした。

 我々夫婦は正直ガッカリしてしまいました。

 しかし、レース後、もっとガッカリしていたらしき主任コーチがケミさんに「今シーズンこのままじゃ終れないぞ」と話してくれたのを見て、ちょっと救われました。

 具体的に主任コーチと技術的な話などもできました。

 レース終了後はネガティブになっていたケミさんも、六位になった仲良しの方のMちゃんに「来年は一緒にJOC出よう」と励まされて立ち直った模様。この失敗を来年のために生かさなきゃね。

 我が家は次へのスタートを切りました。

| | コメント (0)

2022年2月25日 (金)

Road to JOC~チャンスを掴み取れ計画その3

 水曜日、愚妻Yと娘(仮称ケミ)は五時少し前に出発しました。

 火曜日は、ケミさんは塾で帰宅が遅くなり、また、ワタシは藤沢の夜の授業で帰宅が夜遅くなり、早朝出発が厳しかったので、ケミさんには車に乗ってから再び寝てもらうとして、連れて行くのはY一人ということにしました。

 実は、仕事がなかったので、行きたかったんですけどね。仕方ありません、お父さん一日留守番でした。 

 菅平は、曇りの予報だったものが快晴になった模様。

Img_20220223_094615

 パインビークおおまつゲレンデのグランプリコースでGSトレーニングでした↑。分かりにくいけど、滑っているのはケミさんです。

 グランプリコースは、本来、急斜面なのですが、今年は積雪量が多いのであまり斜度を感じなかったとか。

 スクールのサイトで滑りの動画を見たのですが、本人の動きはまずまず。順調に仕上がっていると言っても良いと思います。

 午後四時過ぎに二人は帰宅しました。菅平日帰りお疲れ様。

| | コメント (0)

2022年2月24日 (木)

夫婦で小回りその3

 夫婦で小回り第三弾です。

試乗日2/20 小雪 

試乗場所 

 菅平シュワルツコースの小回り道とファミリーコースの中緩斜面に掘られたラインコブ(モーグルコース?)

・Blossom FIS SL    165cm R=14 116.4-65-100.7 

2022022010580000  

 まず、最初に公平を期すために断っておきますが、この板を試乗する頃から、雪質が少し変化して変にグリップしやすい雪、新潟で言う「キョロ雪」に近い箇所が出て来ました。多分、この板が一番苦手にする雪です。それを前提に読んでください。

 ワタシが165cm、Yは155cmを試乗しました。ワタシは以前、12-13のBlossom FlereSLに乗っていたことがありますが、Yは初Blossomでした。まず、Yが、「センターがずいぶん細い感じです」と言い出します。これは、このメーカーのSL系の特徴です。

 滑り出すとすぐに、「この板、あんまり好みじゃアリマセン」と言い出しました。エッジが変に引っかかるというのです。

 実は、これもこのメーカーの特徴です。トーションが強くグリップ力はあるのですが、そのため雪を選ぶ板なのです。

 恐らくYが主に使う技術には合わないのかとも思いました。ワタシは以前使っていたこともあって、Yほどに違和感は感じませんでしたから。以前のイタリアンパパに近い乗り味で、ワタシ的にはある程度好感が持てました。まあ、エッジが引っかかり気味だったのは確かですが。

 多分、雪がもっと硬いか、さもなければグスグスに柔らかいかなら、この板が本来持っているしなやかなフレックスが生きて、Yの感想も違って来たのかと思います。

 この日のような雪の場合、代理店側で少しエッジを垂らし気味にチューンして持って来てくれると、感想がかなり違ったんじゃないかしらん。ちと、残念でした。

・OGASAKA TC-SU    165cm R=12.4 118-65-102(多分)

2022022011490001

 ワタシがTC-SU165cmを借り、YはTriunSを借りました。一緒に並んでリフトに乗ってYさん一言、「その板はASKULで作ってるんデスか?」~o~

 オガサカさん、もうちょっとデザインってものを考えたらどうでしょうね。~o~;;

 乗り味は、いつものTC-Sシリーズ。何でも出来ます。板を走らせる気で小回りすると、こちらが意図しただけ走り、ズラそうと思うとこちらが意図しただけズレます。コブでも使い易く失敗する気がしません。

 多分、以前と比べると少しずつは違ってきているんでしょう。TC-SSあたりから、何だかワタシ好みの走りになってきている気もします。でも、それでも、このそつなく失敗しない良い子ちゃんブリは、購入意欲をスポイルするんだよなー。 ~o~;;

・Volkl Mantra96 177cm 30/18/24 135-96-119

 ちょっと付け足しです。先日Yが気に入ったV社ファットがあったので、Yに借りさせてコブで試させてみました。ナント、コブもけっこうイケます。少しスタンスに気を付けさえすれば、普通にコブ滑れちゃうみたいです。少なくともYは見たところ普通に滑ってました。なかなかスゴイ板ですねー。

| | コメント (0)

2022年2月23日 (水)

夫婦で小回りその2

 夫婦で小回り第二弾は、Yのお気に入り板です。 

試乗日2/20 小雪 

試乗場所 

 菅平シュワルツコース太郎コースの小回り道とシーハイルコースの節操のない長いラインコブ

・elan SLX WC Plate   165cm R≧12.6   157cm R≧11.5  サイドカーブ非公開

2022022012100000_20220223072501

 最初、ワタシが165cm、Yが157cmに乗りました。

 朝イチHead板に乗っていた時は遠慮して試乗会の行われている裏太郎だけ滑ったのですが、それでは板の本領が判らないのでバーンをあちこち変えてみました。

 シュワルツコースと太郎コースに硬い小回り道が出来ていたので、滑ってみたのですが、ワタシの方は、何だかエッジ引っかかるし硬いし、うーーーん。どう滑ったら良いんだこりゃ。

 どうしても狭い小回り道にターンサイズを合わせられません。なんだか扱いにくいなぁ、コイツ。

 ところが、Yの方は絶好調で、「コレさいこーです。一番、滑りやすいデス」とのこと。傍で見ていても、コイツが今取り組んでいるレーサーらしい小回りが実現できています。

 念のために、ファミリーコースの中緩斜面でも試してみたのですが、やはり、思ったような滑りはできません。イヤハヤ、ここまで夫婦で感想が違ってしまうか。

 と思ったのですが、Yの履いていた157cmに乗ってみたら、あらら、扱いやすいじゃないの。狭い小回り道もコレなら大丈夫。ワタシ的にも納得の小回りが出来ました。グリップ感が良く足場がしっかりしていて安定感があり、しかも取り回しがしやすい。こりゃYクンの高評価も納得できます。

 メーカーサイドの人にお話を聞いたのですが、この板は、elanを使っているWC選手の板の中から一番柔らかいバージョンを一般用として販売しているのだそうです。だから、メンズの165cmとレディースの157cmでは中身が違うし年によっても多少バラつくのだとか。

 ナルホド、それで、ワタシの借りた165cmは素人には扱いにくかったのかと。

 多分、ワタシが買うとしたら、男でも157cmを買うと思います。レース出ませんから。

 ちなみに、二人ともコブでは滑り易さを感じました。シーハイルコースに出来たコブラインは、受けコブ二段掘れ片利きと何でもあれの節操のないラインでしかもむやみに長かったのですが、二人とも楽勝で完走できました。

・Stockli Laser  SL    165cm R=13.6   120-68-98

2022022013080000_20220223072501

 この板は、SL最上級機種ではなく、今回Yが試乗した中では唯一の一般小回り用なのですが、Yはそういう細かいことを知りません。SLと書いてあるからSLトップモデルだろうと思っています。それでも、elanと並んでこの板を一番のお気に入りに挙げちゃうところが、この板の基本性能の凄さのような気がします。

 まず、安定感があります。トーションがある程度しっかりしているために安定したグリップが得られるんでしょう。でも過剰じゃありませんから、扱いやすいです。基本的にはフレックスの柔らかさはあるのですが、返りは穏やかです。安心して乗っていられます。

 昔、StockliのなんちゃってGS板を「スイスの貴婦人」に喩えたことがあったけど、今回もそういう感じを受けました。グリップがあるから反応は速いんだけど、板の強さはないので過剰には反応しないってことなのかしらん。Yは、「高級感がある」と言ってました。

 一般用なのにYのような野獣をも納得させちゃうってスゴイ。多分、とても幅広いユーザーに支持されるのではないでしょうか。値段を除いて。

| | コメント (0)

2022年2月22日 (火)

夫婦で小回りその1

 愚妻Yがスラ板を買い替えるため、ひたすらスラ板を試乗。ワタシもほぼ同じ板を試乗しました。結果、かなり感想が分かれました。まあ、ヤツとは主に使っている技術が違うからですかね。

試乗日2/20 小雪 

試乗場所 

 菅平裏太郎ファミリーコース 薄く乗った新雪を踏み荒した整地と中緩斜面に掘られたラインコブ

・Head WC Rebels e-SL RD FIS 165cm R=12.3 118-67-104(メーカーサイドはサイドカット非公開とのことでしたので、昨年のデータを載せておきます)

2022022010100000_20220222100101

 カラーが白と黄色とありましたが、中身は同じで白はレーサー用、黄色は基礎選手用とのことでした。

 最初に、ワタシが競技用プレート付き165cmに乗りました。プレートの分、重さが中央に集中している感じです。持って重いですが、履くとさほどではありません。滑ると非常にどっしりとした安定感を感じますが、しっかり踏んだ時の返りは素晴らしいです。バーンが荒れていたこともあり、ちょっと飛ばされるほど。コブラインにも入ってみました。使えますが、ややポップになってしまったかも。Yはコブでも使い易いと言っていたので、ワタシの技術的な問題かもしれません。

 でも、菅平の浅いコブじゃホントのところは分からない感じでしょうか。新潟の深いコブに入ってみたいです。

 一方、Yは最初、セパレートプレートの付いた156cmに乗りました。こちら軽くて大変扱いやすいとのことでした。コブで滑りやす過ぎるというのは、コブの達人Yの感想です。

 ワタシもこのセパレートプレートタイプに乗ってみました。こちらの方が当然たわみが出易く、返りがヒュンヒュンとあって楽しいです。

 ワタシとしては、この二つを比較したら、セパレートタイプの方に軍配を上げたいです。乗ってて楽しいですから。もし自分で買うなら、セパレートタイプを選ぶでしょう。

 一方Yは、どっしり落ち着いた感じを好むので競技用プレートの方が好きだそうです。セパレートタイプはポールセットの中に入った時に頼りなさそうだし、扱いやす過ぎてツマラナイとか。

 このあたり、ワタシは、レースで使うことを想定していないのに対して、Yは、今後、レースをやろうとしているということと、今現在使っている20-21のHart InfinityS WCのセパレートプレート付きとの比較で言っているものと思われます。

 この後Yは、Blossom、オガ、elan、StockliとSL板ばかり試乗したのですが、elanが一番気に入ったそうです。Headは、「elanに似ているけど、ノッペリした感じ」で次点だとか。

| | コメント (0)

2022年2月21日 (月)

Road to JOC~チャンスを掴み取れ計画その2

 日曜日、我が家は5時過ぎに出発しました。

 娘(仮称ケミ)は、六年生扱いになって塾が土曜日にもあるため土曜出発が出来ず、日曜朝の出発で菅平に向かいました。ジュ二オリ選考レースが行われる菅平の雪と斜面に慣れるためのレーシングスクールの菅平トレーニングに参加するためです。

 八時半前に菅平パインビークスキー場に到着。ケミさんを下ろして我々は裏太郎に向かいました。

 「トレーニングを見ているだけなのはヤデス」というYの希望もあったのですが、実は、前もってこの日に試乗会が開かれているのを見つけていたのでねえ。~o~;;

 イヤハヤ、楽しい試乗会でした。九時半から二時まで、休憩も取らず昼食はリフトの上での災害備蓄用ビスケットで済ませて、ひたすら乗りまくりました。Yは来シーズン、スラ板の買い替えを控えているので、スラ板を中心に。

 レポートは明日にでも。

 三時頃にケミさんを迎えに行くと、ケミさんはポールトレーニングを終えて、コーチの指示でチャンピオンコースの急斜面でフリーをしていました。

 実は、菅平に来ているのは、コレが狙いの一つでした。チャンピオンコースはジュ二オリ選考レースの行われるコースです。ここの斜度変化を是非経験させたかったんです。

 主任コーチは、こちらの願いを言わずとも察してくれます。

 月曜の今日は、急な話ですが、田舎に住んでいるケミさんの従妹の初節句が盛大に行われるとかいうんです。~o~;;

 というわけで菅平でした。晴天率の高い菅平にしては珍しく、夜から明け方にかけて大雪予報でした。でも、朝、宿の駐車場に停めた車の上は、こんな感じ。

2022022106100000

 10cm程度でした。まあ、菅平の大雪なんてこんなモンでしょう。

 ケミさんのレーシングスクールは帰ってしまったため、この日は主任コーチから紹介してもらった余所のチームに混ぜてもらってのトレーニングでした。

 パインビークつばくろは、例によってポールトレー二ング場でした。

2022022109430000

 この日は、5セット張られていました。

 ケミさんの入れてもらったチームは、山に向かって右側の急斜面でGSセットを張っていました。これもこちらの願い通り。レースの行われるチャンピオンコースのスタート直後はちょうどこのくらいの急斜面です。

2022022111250000

 たまたまこのチームは、都連の育成選手の中でケミさん一番のお友達Mちゃんの所属するチームで、この日MちゃんもTR参加していました。これにはケミさん大喜び。

 滑りの方は、最初のうち急斜面に対する戸惑いもあり、コーチの指示をこなしきれていないこともあって、ぎこちない滑りをしていたのですが、最後には、滑り出した選手を下で見ていたYが、「あーあ、ケミちゃんもあのくらいに滑ってくれたら…アラ、ケミちゃん!?」。

 これを二回くらいやりました。~o~

 準指の先生も見間違える上達ぶりとは、恐れ入りました。

| | コメント (0)

2022年2月19日 (土)

教育関係者で予備校屋で人の親

 昨日今日と仕事がありません。この季節、仕事がないのは予備校屋の特権でもありますが、経済的には欠点でもあります。

 まあ、というわけでヒマ潰しに最近見たネットの記事の感想をとりとめなく。

 「『成績良ければ医学部目指せ』が日本経済を悪化させる」という記事なのですが、日本経済のことはともかく、この筆者の言う日本教育界の異常なまでの医学部偏重主義ってのに日常的に接している身としては、筆者の主張に大いに肯かせられました。

 ウチの学校などでもそうですが、国公立医学部の志望者は、受験界の頂点の人達と見なされます。現在の受験教育の世界には、医学部志望者→その他の理系志望者→文系志望者というヒエラルヒーが密かに存在しています。

 このうち、理系→文系は不況時の傾向として理解できます。言うなれば経済状況の回復とともに逆転する一時的風潮です。まあ、ずいぶん長いこと続いていますけどね。

 しかし、医学部志望者が頂点と見なされてるっては、考えてみれば歪んでます。

 自分の子供を東大の医学部に何人も合格させた人が教育のエキスパートのように扱われる現在の風潮は、考えてみれば妙なことで、自分の家が医者でもないのに子供達が全員東大医学部というのは、以前であれば「ずいぶんと変わった人だなあ」という評価になったんじゃないでしょうか。

 もちろん、これは当該の方を非難しているのではありません。その方を評価する世間の風潮に疑問を感じているというだけです。

 ところが、予備校屋としては、この国公立医学部信仰というのは、一つの飯の種です。ずいぶん昔に記事にしたことがありますが、医学部に執着して何年もウチにいてくれる生徒さんは、毎年一定の数いらっしゃるわけで、その風潮を完全に否定するわけにはいきません。

 念のために言っておきますが、この昔の記事に出て来る校舎に通う生徒さんの大半は、純粋に医者を目指している人達です。実際、ワタシも「野口英世に憧れて医者を目指しています」というイマドキ珍しいほど純粋な生徒さんを指導したことがあり、この人のために出来る限りのサポートをした思い出があります。

 閑話休題。では、この傾向を一人の人の親として考えると…。

 何だか、納得出来ちゃうんですよねー。だって、今の日本じゃ、お医者さんが一番安定的な高収入を得てるから。子供がお医者さんになってくれれば、少なくとも経済的にはシアワセなのかしらん、と思ってしまう自分が確かにいます。

 でも、ウチの娘は、女医さんの可能性は最初から無いんでねえ。~o~;;

| | コメント (2)

2022年2月17日 (木)

Road to JOC~チャンスを掴み取れ計画その1

 一昨日の「和やかな会議」の後、ちょっとしたセレモニーがあって、こんなものが…。

2022021610590000

 今年は覚えていくれたようです。バレンタインネクタイだそうです。まあ、チョコレートじゃ亭主働かせる役には立ちませんからね。~o~;;

 さて、和やかな会議で提案したチャンスを掴み取れ計画の第一弾が昨日実行されました。ま、つまり、昨日は、「伯父さんの結婚式」だったと。~o~

 娘(仮称ケミ)と愚妻Yは五時半出発。ワタシは午後から町田で仕事でした。

 Yとケミさんは、予定通りみつまたでGSトレーニングでした。雪の予報だったのですが、それほど降らず、雪面は少し柔らかいものの、平日のことで他の参加者がそれほどいないという絶好のトレーニング環境だったそうです。

Img_20220216_103633

 主任コーチが縦目のセットにしてクロ―チングの特訓をしてくれたました。

 動画を見たのですが、もともと得意にしているクロ―チングにさらに磨きをかけてくれた模様。今までのクロ―チングが、上手な小学生のクロ―チングだとすれば、バージョンアップした今はジュニアレーサーのそれです。板がギュンギュン走ります。

 実は、ジュ二オリ代表選考レースの行われる菅平のコースは全体の1/3~1/4が組めるエリアなので、コースを攻略するのにクロ―チングのバージョンアップは最大のキモだったんです。

 主任コーチに感謝です。計画その1は大成功。実り多い「伯父さんの結婚式」でした。~o~

| | コメント (0)

2022年2月15日 (火)

フラフープの神様と和やかな会議

 昨日の午後、愚妻Yがこんなものを購入してきました。

2022021513270000

 「前から欲しかったんです、フラフープ!」

 何でも、「くびれを作るにはフラフープが良い」とラジオで聞いたというのですが、「くびれ」ってのは、出てる所があるから「くびれ」になるんだが…。~o~;;

 ところがこの輪っかが一向に回りません。「昔は出来たんデス」と一生懸命腰を回すのですが、腰は回れど輪は回らず、虚しく床に落ちていくのみ。あまりの不器用さにワタシゃ大笑いさせてもらいました。~o~

 夫婦が二人でああでもないここでもないとやっている所へ、娘(仮称ケミ)が小学校から帰って来ました。ちょっとやらせてみたら…。

 何の気なしにひょいと回し始めると、あらあら不思議、スゴイ勢いで輪はヒュンヒュン回り出しました。あまりに簡単にやってのけたので、夫婦とも大爆笑になりました。

 いや、こりゃ神だね、フラフープの神様だよ。

 神様は、迷える親羊を親切に指導してくれて、ようやくYは十回転ほど回せるようになりましたとさ。~o~

 そんなこんなで我が家はすっかり和やかになりました。実は、ケミさんの惨敗の対応で、ちょっと雰囲気が悪かったんです。

 二月末のジュニアオリンピック選考レースまで、どのようにトレーニングさせるか、朝から夫婦で議論していました。ジュニアオリンピック代表の最後の椅子をケミさんと争うと思われる六年生選手に、野沢で数秒負けていたのです。どうしたら、あと十日間で勝てるようになるだろう。

 上手くケミさんをやる気にさせることが出来るかどうかが鍵でした。夕食後、フラフープの和やかな空気の中で家族会議が行われました。

 まず置かれている状況を丁寧に説明して、チャンスが無いわけじゃないこと、でも全力でチャンスを掴み取りに行かなければ取れないことを話しました。

 練習計画を提案して、「どう、やってみる?」

 「やってみる!」

 この子にしてはかつてないほど前向きで積極的な返事が返って来ました。眼差しに明るい気力が宿っています。

 うーーーん、このポジティブな態度は、フラフープ騒動の余韻のせいかしらん、それともこの子の成長なのかしらん。~o~

| | コメント (0)

2022年2月14日 (月)

22'レース日記3~野沢落胆の土曜

 嫌な予感は、金曜からありました。

 金曜の事前TRは、参加者が多いため三本だけの滑走だったのですが、前日の降雪でソフトなバーンコンディションになり、非常に難易度が高かったらしいのです。娘(仮称ケミ)は、一本目に失敗してアウト、二本目は直前の滑走者の転倒でマトモに滑れず、三本目は慎重になり過ぎて主任コーチから、「いくらなんでもそんな高いラインで来るなー」と叱られる始末。

 ちょっと嫌な感じだったのですが、まあ、難易度の高いコースだから仕方ないのかなあと無理に納得して前夜は早く就寝しました。

 レース当日は五時に起床。リフトの動いている長坂までYに車で送ってもらい、カンダハーコースに向かいました。ところが、

2022021208360000

 事前に分っていたことではあったのですが、今回、感染症対策でカンダハーエリアに父兄は入れません。入口でケミさんに出来る限りの指示を出して送り出しました。まあ、何とかするだろう。

 ワタシはコースの全く見えない入口付近に留まっていました。ケミさん一本目は八番スタートという絶好の滑走順でした。ところが、一本目のタイムを放送で聞いてちょっと驚きました。ライバルHさんMちゃん、六年生の有力選手Oさんなどトップグループが1分12、3秒で滑っているコースを1分21秒の17位ですとー。

 本人を呼んで事情を聞いたところ、急斜面の旗門で落とされたとのこと。「落とされないためにはラインを上げて上から取るしかないねえ」

 と言ってしまったのが、どうもかえって良くなかったかもしれません。~o~;;

 二本目を少し入口から下がった 見晴らしの良い場所から見ていました。

2022021212050000 

 ケミさん、急斜面の旗門全てで旗門のはるか上から取って滑ってきます。そんな高いラインの選手は他にいませんでした。オイオイそこまでやったらタイム遅くなるぞー。

 後で、コーチの撮ってくれた動画を見ると、一本目は上部良い滑りをしていたのに、斜度の変わり目に対する備えが不十分で、急斜面に入ったところの旗門で大きく落とされ、そこから下でかなりのタイムロス。

 二本目は落とされないようにと用心し過ぎたのか、上体がガチガチに固まり、見た事もないようなワイドスタンスで板を大きく振って高過ぎるラインを取るので、旗門のそばは通れて落とされはしないけど、見るからに遅く…。

 結果、十八位と、この子にしては初めてと言って良い大惨敗になりました。イヤハヤ。

 これには愚妻Yが落胆すること。

 このYという女は、ワタシがレースで楽観的な見通しを述べると、「上手く行かない時にガッカリするから、そんな楽観的なこと言わないでクダサイ!アタシ、今度のレースにそんな期待していマセン!」

 などと怒るくせに、実はワタシ以上に娘に期待しているらしく、結果が思わしくないと本当に本当にガッカリします。

 しかも単にガッカリでは済まず、ケミさんのいない所でワタシに対して愚痴ること愚痴ること…。

 イヤハヤ…。~o~;;

 それでも日曜にはどうにか切り替えてくれて、みつまたでトレーニングでした。

2022021311550000

 この日はYもトレーニング参加。憂さを晴らしてくれた模様。

 しかし、これからはライン取りの勉強もしてもらわないと、先へ進めないなぁ。

| | コメント (0)

2022年2月12日 (土)

野沢感嘆の金曜

 金曜日、我が家は四時半出発でした。

 娘(仮称ケミ)は、土曜日に野沢カンダハーコースで開かれる関東ユースのレースにエントリーしているのですが、その事前練習が朝九時から開かれるというので、参加するためです。

 雪という天気予報に反してこの日の野沢は好天でした。

2022021109080000

 天気のせいでもないでしょうが、三連休の野沢はかなりの人出でした。前日夜の降雪があって、全体にソフトな雪でした。我々は、ケミさんをカンダハーに連れて行った後、雪の野沢を堪能。いやはや今さらですが、野沢って良いスキー場ですねえ。

 やまびこゲレンデでツリーランの後は、

2022021111440000

 チャレンジコース上部の39度の壁にも行ってみました。

2022021112520000

 ひびが入っていて、ちと危険かも。↑はひびに落ち込む直前の愚妻Yです。

 野沢は今までに何度も来ているのですが、自分か娘のレースか試乗会のためだったので、今までゲレンデを楽しむってことがなかったのですが、いやー、ホント楽しいゲレンデでした。特に、降雪の後だからですかね。

 宿泊は三年前に泊って家族に大好評だった「Kぐまの家」でした。

 この日の夕食は、

Img_00611

 山菜五品の先付とチキン料理です。山菜好きの我が家としては、この先付は大満足なのですが、チキンの柔らかさにも満足。

Img_00621

 虹鱒のバジル焼きがまた、美味。我が家は三人とも頭も尻尾も残しません。

Img_00631

 豆乳鍋は、三年前も美味しかったけど、今回も。

Img_00641

 杏仁豆腐とリンゴはYクン絶賛。

 我が家大満足の夕餉でした。いやー、野沢はこんなにも良いトコだったのね。

 というシアワセな感嘆で今回の野沢行が終わってくれると良かったんですけど・・・ね。~o~;;

| | コメント (2)

2022年2月 8日 (火)

雪と遊ぶ試乗2

 昨日の続き。今日はファットスキーです。

試乗日2/5雪 

試乗場所 

 八海山前倉ゲレンデ 新雪を踏み荒した整地とコース脇の30cmほどの新雪

 八海山ダンヒルコース 新雪を踏み荒らした整地と3~40cmの深雪

・Volkl Mantra102 177cm 30/19/27 142-102-124

2022020510470000

 現在、ワタシが使っているファット、09-10シーズンのマントラ184cmの、はるか後の後継機種です。その板が133-96-116なので、コイツは全体に太くなったはずなのですが、乗ってみた感じはほぼ変わりません。軽くて扱いやすいのにある程度シッカリ感があり、八海山の深雪を滑るにも十分な浮力と走破性があって、上の新雪が踏み荒らされたテクニカルバーンの整地でも十分に使えました。

 ただし、欠点もほぼ同じ感じでした。09-10のマントラは整地をカービング的に滑った時に、雪面に噛んでいるエッジと足裏インサイドの間が微妙に離れた感じがして、足裏が雪面から浮いているような奇妙な感覚があったのですが、まあ、それはファットなんだから仕方ないよな、と思っていました。

 22-23のマントラ102でも同じような感触がありました。まあ、昔のマントラより太くなっているので仕方ない…。 

 と思っていたのですが、実は、この板の後、マントラ96に乗って、仕方ないじゃなかったことが明らかになりました。

・Volkl Mantra96 177cm 30/18/24 135-96-119

2022020511240000

 最初にこの板に乗ったのは愚妻Yでした。Yは今年ファットを購入しなければならないので。

 その前に、八海山常連でテク持ちのKさんから、「ソレすごく良いよ」という話を聞いていたのですが、Yも乗ってみて絶賛でした。

 深雪が荒れて下のコブが感じられるエキスパート、ノートラックが部分的に残る急斜面セパレート、斜度が緩くなる深雪のチャレンジと一緒に滑ったのですが、とにかく凄まじいライン取りでした。

 「視界が悪かったたので、細かくターンしちゃいました」などと言ってました。確かにコイツにしてはターンしてたけど、よくぞあんな浅いターン弧で行けるもんだね。

 「安心感がありましたから、多少見えなくてもイケちゃいマス」だそうです。

 鬼に金棒を買い与えることになるのかも…。~o~;;;

 Yの後、ワタシも借りて、前倉を滑ってみたのですが、うおっ!こりゃ、ナルホドいいわ。

 踏み荒らされた整地をメインに滑ったのですが、まず、102で感じたエッジングの違和感がありません。キチンと雪面をエグってたわんでくれるから板の返りが心地よいです。カービングってこういうモンだよな。軽くて扱いやすいけど、軽いだけのファットではありません。対応の幅が広いファットです。

 うわー、オレもコイツに買い替えたいんですケド。~o~;;

| | コメント (0)

2022年2月 7日 (月)

雪と遊ぶ試乗その1

 仕事がお休みなので、土曜日の八海山での試乗会のレポート第一弾を書いてしまいます。

 試乗日2/5雪 試乗場所 八海山前倉ゲレンデ 新雪を踏み荒した整地と30cmほどの新雪

・Volkl Deacon76 171cm R=16.5 124-76-104

 

2022020510110000

2022020510120000

 2020に試乗したDeacon74Blackの兄弟分76Blackの後継機種と思われます。サイドカーブから言うとかつてのPlatinumCDに近く、ワタシが現在オールラウンド板として使用している16-17CD(雪上33日使用)とかなり近い乗り味だが、CDよりも返ってきてくれてなんかすごく良い感じ。

 多分、今使っているCDは、まだそれほどヘタっていないはずなので、元々CDよりも返りが良い造りなのでしょう。

 この日の八海山のような柔らかい雪では大回り小回りとも大変気持ち良くて、荒れた所の走破性もあり、ちょっと欲しくなる一台でした。

 しかし、ワタシゃ、今年オールラウンド買い替える予定がないからねえ。

 それに、硬い雪で試乗してみない事には、怖くて買えない気がします。

| | コメント (0)

2022年2月 6日 (日)

雪と遊ぶ雪に耐える

 土曜日は雪でした。我が家は、娘(仮称ケミ)をみつまたに送った後、八海山でした。

 新雪の降った後の八海山ということもあったのですが、この日、V社が試乗会をやるというので、それが目当てでした。

 色々試乗させてもらったのですが、愚妻Yはお気に入りの一本を見つけてしまいました。

 現在、Yクンの使っているファットスキーは、ワタシが昔使っていたVectorGlideなのですが、これはもう古すぎて板としての寿命が尽きているし、ビンディングの耐用年数が過ぎているだろうから、危ないかも。

 ということで、本気で買い替えるための試乗でしたが、ものの見事にYのツボに入る一台がみつかりました。深雪の日の八海山でファットの試乗が出来たというラッキーもありました。レポートはまた後日。

 この日、ケミさんはGSトレーニングだったのですが、極寒の寒さにも関わらず、良いトレーニングが出来た模様。主任コーチからもお褒めをいただいたとか。

 この日は我が家の三人とも雪と遊んで楽しい一日だったのですが…。

 日曜日、災害級の降雪などと言われていましたが、夜の間がそれほどでもなかったため、ちょっと油断していました。明け方から大変な大雪になり…。

 まず、マンションからみつまたまでの道路が雪崩で一時通行止めになりました。

 それは、間もなく開通したのですが、かぐら田代は悪天候で運休。みつまたのみの営業で混雑した上に、午前中はドカドカと降り続きました。

2022020610280000

 みつまたロープウェイ山頂駅↑です。こんなに下り坂になっているのを見たのは初めてです。

 この日、レーシングスクールは天候を考慮して、菅平でもTRを開催していました。しかし、みつまたでのTRがSLだったため、スラローム大好き娘になったケミさんがSLをしたがったこともあって、みつまたを選択したのですが、この日のみつまたはロングポールを立てられるコンディションではなく、ショートポールのみのTR。ケミさん、ちょっとガッカリでした。

 スマン、ケミさん。パパの判断ミスだ。

2022020611130000

 おまけにこんな視界↑で雪は降り続くし極寒。あまりTRに良いコンディションではありませんでした。

 でも、Yはホメ上手のコーチに乗せられて何かつかんだ模様。ケミさんもホメられてまんざらでもなかったようでした。

 TRが早めに終了したので四時過ぎには小金井に帰っていました。

| | コメント (0)

2022年2月 5日 (土)

スラローム女子のパコン記念日

 金曜日、我が家は五時に家を出ました。

 ワタシは仕事がなく、娘(仮称ケミ)は塾がお休み。そうなると…、ケミさんの伯母さんがこの日急に結婚式をすることになりまして…。~o~;;

 八時前にマンションに到着。ケミさんとYは八時半にはロープウェイに乗車していました。

2022020410210000

 みつまたは随分積雪量が増えて、ラーメン屋さんの階段が半分になっていました↑。

 この日は、スラロームのトレーニングだったのですが、Yも先日スラローム覚醒してレガースを購入。この日は、本格的なスラローマーとしてのデビューでした。

 一方、ケミさんは、先週のスラローム惨敗を受けて、今日から旗門にアタックする滑りに取り組むことになっていました。

 コーチも「思い切って当たっていきなさい」と何度も背中を押してくれました。インターハイで活躍したコーチのお嬢さんが逆手の指導をしてくれました。

 それでも、なかなか倒そうとしなかったのですが…。

 我々がスタートから見守る中、スタートから九旗門目の緩斜面で、とうとう初逆手の「パコーン」という乾いた音が響き渡りました。

2022020411290000

 一回出来てしまうと、もう、何回でも出来ます。まだ右ターンではコンスタントに出来ませんか、緩斜面の左ターンならコンスタントに叩けるようになりました。

 いやもう、ケミさん得意になること得意になること。「今日はパコーン記念日ってどっかに書いといて!」だそうです。~o~

2022020412480001

 けっこう様になっています。

 一方、Yも取り組んでみたのですが…。まあ、子供ほどは急に進歩しませんからね。~o~;;

 でも、順手でポールをはじくことはできるようになりました。

 その結果、左腕が腫れあがって青あざになってました。運転に支障が出るまえにパンチガードを使えるようになってください。~o~

 この日、ケミさんの方は、夜もノルンに行ってナイタートレーニング。

2022020420120000_20220205190101

 大変充実した「伯母さんの結婚式」となりました。

| | コメント (0)

2022年2月 3日 (木)

薔薇か人かの衰退~『源氏物語』に関する些細なこと15

 二月は予備校屋にとって仕事の少ないのんびりした季節ですが、我が家では娘(仮称ケミ)も、塾の年度が二月で変わる関係で今週は通塾がなく、少し落ち着いて生活できます。

 こういう環境だとワタシも『源氏』に取り組みやすく、久々に「些細なこと」です。

 「賢木」巻の巻末近く、政治的な窮状に置かれた源氏と頭中将が文事に憂さを晴らす中で、酔い乱れた源氏の美しさを階のもとの薔薇に例えた頭中将の和歌に源氏が返歌する場面です。

 「『時ならでけさ咲く花は夏の雨にしをれにけらしにほふほどなく

  おとろへにたるものを』と、うちさうどきて、らうがはしく聞こしめしなすを、咎め出でつつ強ひきこえたまふ」

 新編日本古典文学全集では、ここをこのように訳しています。

 「『時季にあわず今朝咲く花は、咲きにおう時もなく夏の雨でしおれてしまったらしい

  このわたしもすっかり衰えてしまったのに』と、それでも陽気にふるまって、中将の歌を出まかせなことをとわざとひがんでおとりになるので、中将はそれを何度も咎めだてては、無理にお酒をおすすめ申される」

 さらに新編全集は頭注で次のように述べます。

 「下の『聞こしめす』の解が、酒を召し上がる、中将の言葉をお聞きになる、の大別ニ様に分れている。前者では下の『強ひきこえたまふ』と矛盾する。後者では源氏が中将の歌を『らうがはしく』聞く点に不自然さが残るが、一応後者に従っておく。中将の歌を真実『らうがはし』と受け止めたのではないが、中将の同情も含めて自己の衰退への詠嘆を意識的におし隠す気持ちであろう」

 この頭注のいう「前者」というのは、『岷江入楚』などの古注の説で、『玉上琢彌 源氏物語評釈』は両説を取り上げながらもこちらの訳をしています。一方、他の現代の注釈書は管見に入る限り「後者」の説を取っています。

 ちなみに、例の文豪は、どちらにも属さない「冗談口をおっしゃって、笑ってばかりおいでになります」という解釈をしています。うーーん、これは、谷崎先生、ちょっとオトボケですねえ。

 閑話休題。玉上博士は、「前者」の訳をしながらも解説中で、「この場合、つぎの『とがめ出でつつしひきこえたまふ』に続きがわるい」と嘆いていますが、本当にこれは少し無理でしょう。すでに酒を飲んでいる人に対して、無理に酒を飲ませる必要はないでしょうから。

 では、「後者」の解釈をした場合に何が問題なのでしょうか。『新編全集』は、中将の歌が源氏の容貌を薔薇の初花に喩えた称賛であるのに対して、源氏の歌を「右大臣方の権勢下での不遇な自分を、夏の雨にしおれている時季はずれの花と見なしての歌。中将の源氏賞賛を切り返して、勢力の衰えを詠嘆する」と解釈していて、自己の衰えを嘆きながら、頭中将の賞賛を「らうがはし(=乱れている・不作法だ・騒がしい)」と聞くというのでは少し無理があるというわけです。

 この源氏の歌に関しては、他の注釈書も、「謙遜とともにわが衰退を嘆く(『岩波新日本古典文学大系』『岩波文庫』)」などとしています。『新潮社古典集成』は、この歌には特に謙遜や衰えを嘆くという説明を付しませんが、歌の直後の「おとろへにたるものを」の部分に、「いやいやすっかり駄目ですよ」と訳を付けているのを見ると、やはり歌自体も謙遜の歌と取っているのでしょう。

 しかし、この歌は謙遜や嘆きの歌を取らねばならない歌なのでしょうか。

 賞賛に対しては謙遜というのが形というものですが、謙遜と取って本文と矛盾するなら、型通りの解釈を止めれば良いというだけなのではないかしらん。

 と気付いてみれば、上記の新編全集の訳も、全く謙遜には見えなくなります。頭中将が源氏を例えた薔薇に対して、「あの花、萎れてますよ」と言っただけなのです。とすれば、和歌直後の「おとろへにたるものを」も、「あなたのいうあの花は、衰えてしまっているのに(それを私に喩えるなんて)」と戯れの苦情を述べていると取れば良いのです。

 すると、該当部分の『新編全集』の訳は、

 「『時季にあわず今朝咲く花は、咲きにおう時もなく夏の雨でしおれてしまったらしい

  あなたが喩えたあの花は、衰えてしまっているのに』と少しおどけて、中将の歌を不作法だとわざと曲解しておとりになるので、中将はそれを何度も咎めだてては、無理にお酒をおすすめ申される」

 とすればスッキリします。

 こういう冗談口の話には、どうも学者さん達、弱いなあと思っていました。やはり、昔書いたように、学者さんは紫式部のギャグセンスに全くついていけてないってことなのかしらん。~o~

| | コメント (0)

2022年2月 1日 (火)

22'レース日記2~限界と可能性

 土曜の宿泊は我が家の定宿、丸沼の「Kのみてらす」さんでした。

Img_00481

 例によって美味しい夕食↑。手前の海老料理は、娘(仮称ケミ)に大うけして、Yの分をほとんど食べ尽くた上に食べられないと言われた頭までかじっていました。ワタシとしては右上のビーフシチューのパイ包み焼とその下のベーコンのスープが絶品かと。

Img_00491

 ケミさんの子供スペシャル。これもケミさんほとんど完食。ライスお代わりしてました。~o~

 この日は、Yの九回目の37才バースデーでした。 

Img_00521

 デザートにこんなものを付けてもらってYさん感激。写真右奥はワタシからのプレゼントの財布です。

 日曜はSLでした。ケミさんは、まだ逆手のテクニックに全く取り組んでおらず、頑固なほどにすり抜けにこだわっています。

 今回、ライバルMちゃんHさんは逆手を完全に使いこなしてくるだろうし、六年生のお姉さん達は当然逆手使って来るからなぁ。

 と我々夫婦はSLに全く期待していませんでした。ただ滑りの技術は昨年に比べて向上しているので、それでどこまで行けるやらと思っていました。ケミさんには、「今回はすり抜けで良いから、最高のすり抜けを見せてくれ」と言い渡しておきました。

2022013012520000

 昨年のSLよりも微妙に上、急斜面の終わり辺りからのスタートでした。

 ケミさん、かなり頑張ってました。一本目こそ少し動きが硬かったのですが、「スタート前に体を動かしなさい」というワタシのアドバイスに対して、「そんなことわかってるよ」と反発しながらも、それを実行してくれた二本目は体も動いて、この子のすり抜けとしては最高に近かったんだと思います。

 それでも、紙一重のこちら側。できるだけ旗門に触らない滑りです。まるで可倒式ポールが出て来る以前のSLのようです。

 当然、上位三人にははるかに及ばず、ラップが40秒ちょっとのコースで6秒も7秒も離されました。それだけでなく、逆手をある程度使える六年生や、同じすり抜けでも旗門に当たることを嫌がらないすり抜けの選手にも後れを取りました。昨年春のR子さんに負けた時のように。

 結局、入賞も逃がして七位でした。ポールが竹竿で出来ていたら、上位三人とも争えたのにねえ。~o~;;

 今のケミさんの技術の限界はあんなものです。でも、旗門に触らない滑りとしては完成度が高かったと思います。

 あそこまで行けたんだから、旗門に当たる旗門を倒すことを覚えたらこの子の可能性は一気に開けます。

 ケミさんには、「次からGSはあのすり抜けの感じで滑りなさい。でもSLは次のTRから逆手を練習しなさい」と言い渡しました。

 今回のレースはGSもSLも、現状の滑りの限界と可能性を示してくれたレースでした。本人がそれを確認してくれたのが最大の収穫でしょう。

 我々夫婦としては、普通の精神状態で滑れることを確認したのも大きな収穫だったかも。~o~;;

| | コメント (0)

« 2022年1月 | トップページ | 2022年3月 »