納豆と敬語の水曜
昨日、一番大変な水曜の第二週が終わりました。ホッ。
午後が理系の浪人の3クラス、夕方高2があって最後は9時20分まで高3です。かなり疲れます。
帰宅が遅いから、休肝日になっちゃうしね。
そんな水曜の唯一の慰めはラーメン道楽です。昨日は久々に「浜虎」さんの黒豆納豆醤油ラーメンの味玉のせ。
これは、ヤッパリよく出来てます。味玉も美味しかったし。
食べ終わった後、黒豆の皮で歯が黒くなるのが唯一欠点か。~o~;;;
昨日は高3のクラスで今年初めて赤本NGを配りました。某明治さんって最近受験者増やしてますねー。
授業終了後、質問がありました。「敬語で主体判定をする方法を教えてください」というのですが…。
その日の授業は『源氏物語』「若紫」巻で、源氏が北山から帰ろうとする場面でした。こんな場面、敬語を利用しなくても主体は迷わないし、そもそも、敬語を利用しても何も分からないのだが…。
どうも、主体が分からないなら敬語に注目しなさいと誰かに教わってきたらしいのです。
この辺り、受験生の多くが勘違いしているようなのですが、敬語を利用した主体判定が有効なのは、ごくごく限られた場合です。敬語を利用した主体判定が有効になる条件は、
・出来るだけ敬語がきちんと使われている時代ジャンルの作品
・登場人物が少なく、しかも登場人物間の身分差が大きい
などです。
この条件に当てはまる文章というと、例えば『枕草子』の日記的章段なんかが典型です。敬語を利用した主体判定を教えようとする教材で、『枕』が多くなるのはこのためです。
逆に有効ではないのは、登場人物が多く、登場人物間の身分差が少ない場合。この日の「若紫」なんて、まさにコレでした。
「敬語に注目すれば、主体なんて簡単に判るよ!」
などと安直なこと教える人がこの業界にはいるんですよ、困ったことに。
でも、実際の入試では、敬語だけじゃどうにもならないことも多いんです。
仕方ないから、質問に来た彼には、その辺のことを丁寧に説明しました。真面目にメモ取っていきましたが、大丈夫でしょうかね。
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