« 灯りの燈る秋 | トップページ | ポッターズは蘇る »

2022年11月23日 (水)

あわただしくアドバイス

 昨日、二学期第十一週が無事終わりました。今日から第十二週。

 W杯も始まり、我が家の食卓の話題はW杯。サウジアラビアの歴史的勝利でした。なにしろ、アジア勢が南米勢にW杯で勝ったのは、四年前の日本-コロンビアに続いて史上二回目だっていう話ですからねえ。

 さて、それとは関係なく、受験生に対する真面目な緊急アドバイスです。

 ある教科が超苦手だという人は、今朝の某A日新聞に載っている佐〇ママとやらのアドバイスを聞かないように!

 「苦手科目は初めは量を少なく」というものなのですが、この人は超苦手教科なんてなかったんでしょう、ご本人も子供達も。ある教科を超苦手にするメカニズムがまるで分ってません。

 超苦手教科(少し出来ない程度ではなく、超のつく苦手)というのは、食わず嫌いのことが多く、多くの場合、基本の部分を食わず嫌いでつまみ食い的に学習したために起こります。基本の部分に穴がいっぱい空いてるわけです。その状態で焦って発展的なことに挑戦しては失敗し、すっかりイヤになると。

 実は、ワタシ自身、受験生の時にこれで化学を超苦手にしていたので、よくわかります。

 なにしろ、共通一次試験本番の一か月前まで化学の模試で四割取れたことなんてなかったからね。選択肢が五つの問題で得点率2~30%。堂々たる超苦手教科でした。

 このままでは目標得点に到達しないということがハッキリ分かってから、お尻に火がつきました。なんとかしなければ、というすがる思いで「化学の基礎整理」という薄っぺらいいかにも入門編の参考書を買い込み、高校の教科書、予備校のテキストを参照して、一週間、その本だけ集中してやりました。

 結果、本番の共通一次試験で、本人もビックリ、奇跡の70%得点!なーんだ化学って簡単じゃなーい。~o~

 基本の部分って、まとめて体系的に学習しないと役に立たないんです。多分、どの教科でも。逆に基本の部分が体系的に自分のものになっていると、その後の発展は楽です。

 古文で言えば、用言の活用、助動詞の接続と活用、それを使った基本的な識別、基本的な助動詞の職能と助詞の用法、基本語彙の習得までの基本を身に着け、その後で発展に取り組まないと、発展問題にまるで歯が立たないので苦手がますます嫌いになるだけなのです。

 だから、ある教科が超苦手だという人は、自分に逃げ道を作らずイヤなのを我慢してある程度のまとまった時間をかけて、集中して基本をやり直すこと。決して、「細く長くつまみ食いしながら」なんて素人のタワゴトに従わないように。

 実は、模試関係の仕事がテンパってて、こんなこと書いている場合じゃないんですが、ちょっと看過しかねたので。

 シロウトの方、この時期に無責任なアドバイスをしないように!某A日新聞もシロウトを無責任に使うの止めたらいかが。

|

« 灯りの燈る秋 | トップページ | ポッターズは蘇る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 灯りの燈る秋 | トップページ | ポッターズは蘇る »