共テ対策のアドバイス
一昨日、冬期講習の共テ対策シリーズが終わりました。
今年の冬は珍しいことにこの講座を三回もやらされました。イヤハヤ、ちょっと疲れたかも。
一昨日は質問待機の仕事などもあったので、横浜で昼食。
ワタシとしては大変珍しく、大戸屋さんで「牡蠣入り八宝菜定食」でした。なかなか美味でした。
共テ講座の受講生から質問がありました。「直前の演習は、共テ型問題集とセンターを含めた過去問と、どっちをやったら良いですか」
そりゃ、こういう聞き方したら、予備校屋はの答えは決まってますよ。「両方やれー!」。~o~;;
でも、どっち重視かと言われたら、過去問でしょうね。
共テはセンターと形式的に違いますが、それは表面的なことでたいした違いではありません。対比だの対話型設問だのを何問かやって慣れてもらえばオッケー。
一方、選択肢を削るという本質的な作業の演習には過去問が優ります。センターの過去問は選択肢が良く出来ているから。
それに共テ型問題集には、こんなクオリティのものもありますからね。
この本について、今日、もう一つ、ヒドイNGを発見してしまいました。99年国語Ⅰ追試に共テ型設問を追加した第八課。問1(ウ)の解説は、ちょっと噴飯モノ。
「いかでかいませし」を説明して、
「『います』は、ふつう四段活用で『いらっしゃる』と訳すが、まれに下二段活用の場合があり、この場合は『いらっしゃっていただく』という意味」
とあって、下段の注で
「下に連用形接続の『き』があるため、『いませ』は連用形になる。『いませ』が連用形であるのは下二段活用の方である」
と書いています。
うわわわ、マズイよ、こりゃ。
下二段の「います」について触れているということは辞書を引いたんでしょう。だったら、「いらっしゃる」の意味の「います」には四段とサ変があると書いてあったはず。助動詞「き」のサ変に対する特殊接続をご存じありませんかねえ、この先生わ。~o~
助動詞「き」はサ変とカ変には特殊な接続をするので、「き」はサ変の未然形「せ」に接続しちゃうんです。当然、「いませし」は、「いませ(サ変の未然形)+し(助動詞「き」の連体形)」。
コレ、ちょっと出来る受験生なら判るはず。当然、プロはみんな判らなきゃいけません。赤本で出てきたとしても、かなーりレベルの低いNGでしょうねえ。
この人、この本の時は、本を売るためにわざと簡略化した間違えを書いているのかと思いました。プロフェッショナルファウルみたいなモンかと。
しかし、この解説を読んでハッキリ判りました。参考書を書いてはいけない学力の人だったんです。つか、この学力でよくぞ予備校の教壇に何年も立ってられますねえ。逆に感心しました。
ま、こういうこともあるので、共テの演習は過去問重視がいいかなと。~o~
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