今なら書ける中学受験~あがるさがる
娘(仮称ケミ)の塾通いが始まりました。
ケミさんの通うSピックス吉祥寺校は、Sピックスの中でも比較的大きな校舎らしく、五年生だけで200人以上在籍しているようでした。それを成績上位者からα1~6、P~Aの22クラスに分けていました。ケミさんは入塾テストの成績でK組に振り分けられました。だいたい真ん中です。
この学力別授業というのがクセもので、毎月のマンスリーテストや何か月かおきの組分けテストなどの成績でクラスが動きます。六年生になると、毎回の授業内テストでも数人はクラスの上下があります。子供のモチベーションを高めるためなのだと思いますが、これが親の一喜一憂のもとになります。
我が家の子は、志望校の偏差値とこの校舎の合格実績から考えて、L~P組の間くらいにいてくれれば良さそうでした。だから、比較的落ち着いてられたのですが…。
塾の学習自体は大変順調だったようです。授業は面白かったらしいので。
宿題は大変でした。この塾では、クラスに応じて宿題の量が変わります。下位クラスの間は、そんなにたいした量でもなかったのですが、クラスがアップすると宿題の量がハンパではなくなります。たとえば、ケミさんの二年間の最高クラスα5のクラスの宿題は本当に大変でした。量も大変だったのですが、質的に高く、「こんな難しい問題、ケミの志望校じゃ出ないよ」というものが多かったようです。
そういう毎回の宿題に忙殺されるのに、クラスのあがるさがるでかなりストレスが生じるようです。子供もそうですが、親の方に。
ケミさんがG組あたりにいた五年生夏の頃、とてもよく出来る男の子の話を聞きました。恐らく男子御三家あたりを志望していたのだと思います。「こんなクラスにいたら、ママに殺されちゃうよ」としきりに嘆いていたとか。
また、これは六年生の最初の頃でしたが、同じクラスの男の子が授業中に何かを熱心にやっているので、何だろうと思ってよく見たら、ナント、執拗に自分の眉毛を抜き続けていたとか。
やはり、その頃、授業内テストでの明らかなカンニング常習者の女の子の話も聞きました。
「あがるさがる」のストレスが原因なんだと思います。そういう話を聞いて、我が家ではなるべく「あがるさがる」を気にし過ぎないように努めました。
マンスリーテストというのは、六年生の前半までは出題範囲が決まっていてテストの直前に詰め込み的にマンスリー対策の勉強をすることができます。でも、我が家ではマンスリーテスト前に特にマンスリー対策をしませんでした。宿題だけで忙しいし、子供にストレスを掛け過ぎて眉毛が無くなっちゃ困りますから。
ケミさんの勉強が比較的順調で、最初に設定したL~Pの範囲に収まってくれることが多かったということもありますが、けっこう上手くケミさんのストレスをコントロールできたと思っています。
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