JOC初参戦の記~わずかに足りない何か
日曜の宿泊は、菅平から上田の町に下りてビジネスホテルでした。
これは、Pリンスホテルの予約が取れなかったからなのですが、ソコソコ値の張る知らない宿には泊りたくないという、貧乏性&小心者の意向を汲んでのことでした。でも、結果としてそれで正解でした。
というのは、上田という町、実は、居酒屋さんのレベルがすごく高かったから。その話はまた後で。
月曜は、娘(仮称ケミ)のGSレースの日でした。このレースがJOCでは大事で、ここで32位以内に入っておくと、最終日のパラレルGSのレースに出場できます。逆に言うと、月曜のレースで失敗したら、もうこの後のレースはなく、帰宅するはめになると。
とはいえ、この32位以内というラインに対してはほとんど心配していませんでした。
東京都でまがりなりにも一位通過なのだし、実力的には20位以内には入るだろう、あわよくば、10位以内の入賞だって狙えるかも。
ぐらいに楽観していたんですが…。
前年度のジュ二オリで入賞していた四人の特別シード選手を除き、各県連の一位通過選手はドローで滑走順が決まりました。つまり、ケミさんには5番滑走から45番滑走までの可能性がありました。なんとか20番以内に入ってくれるんじゃないか。
これも楽観する材料の一つだったのですが、ナント、33番滑走。まあ、最悪ではないけど、あんまりツイてないなぁ。
この日レースの行われたチャンピオンコースは、前日、水を撒いて硬いバーンを作っていたようでした。硬ければ遅い滑走順の不利はなくなります。
しかし、この日は晴れて行く天気予報で、気温も上がっていくらしく…。
レースが始まって十数人滑ったところで転倒者が出るようになりました。うーーん、荒れてきたんだろうか。
いよいよ、ケミさんです。この日はクワッド降り場がスタートで、急斜面から始まり、大きく右へ曲がり込んで左に曲がるドッグレッグと呼ばれるコースをたどって下部のクロ―チングエリアへ出てきます。ゴール地点が見ている我々には、ドッグレッグから上は見えません。
上位の選手はドッグレッグに上部の急斜面のスピードをつなげて入ってきます。そのため上位であるほど、我々の視界に入って来るスピードが速いのですが、ケミさんは…。
んんん?なんか遅くないかい。
それでも懸命にクロ―チングを組み緩斜面は非常に上手くこなしました。しかし…
タイムが遅い。この時点で18位です。まだまだ速い子は出て来るのに。
結局一本目31位でした。後でコーチの撮ってくれた急斜面の動画とJCOMで配信されたドッグレッグから下の動画を見たのですが、両方ともかなり上手く滑っています。これでこのタイムは…。
どうも、急斜面下のダブルからドッグレッグにかけての旗門が荒れていたらしく、そこで怖がって板を横にしてコントロールしてしまったようです。
うーーーーん。期待通りの結果には何かがわずかに足りなかった。
それは、ドローとこの日の気温という運の要素でもあり、さらに言えば、斜面の荒れに立ち向かう選手の気持ちであり、その気持ちを支えるだけの滑走量であり…。
そこかっ。
結局、2/2までの受験とその後の学校優先スケジュールによる滑走量の不足が祟ったってことでしょう。
二本目、本人も気合を入れ直し、二本目は28位。合計でも28位で最終日には残りましたが…。この子なら、もっとイケたよなぁ。
何とももどかしい思いが残りました。
しかし、今はこう思います。我が家は子供の幸せが最優先、この結果は受け入れて、親の我々は子供のために前を向かなければ。
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