なんじゃろ、じゃろじゃろ
先日、生徒さんが参考書を持って相談に来ました。「こういうの買ってみたんですけど、どうでしょう」
以前、古文は苦手ということで相談を受けたことのある子だったので、その流れでの相談なんでしょう。
『K典文法 スビードインプット』というタイトル。「授業をしない」を売りにしている某塾が絡んでいて帯には「理解演習暗記を最速で仕上げる」「古典文法を最短最効率でマスター」の文字。
うーーーん、これは、ワタシの獲物かも。~o~
んで、「うん、調べてみよう」と二つ返事で請け負いました。ホントは某東大対策添削の第二回が始まるタイミングなのに。
忙しいはずなのですが、全部に目を通してみました。
心底ガッカリしました。
「マトモ過ぎ…」
そりゃ時々は変な記述もあります。「謙譲語は目的語を高める」とか。
以前、他の参考書の記述で批判したことのある「らむ」を上接語の音だけで見分ける判別法なんかも乗ってます。
でも、全体的にはマトモ。つか、高校で配ってる文法副教材そのものみたいな本です。驚いたことに、この手の本では扱わない「仮名遣い」とか「品詞の分類」なんかにもページを割いています。
でも、コレ、どこが「スピードインプット」でどこが「最速」「最短」なのかしらん。タイトルと帯のうたい文句と「はじめに」のご立派な御挨拶は何なんざんす?
この本、ワタシの守備範囲ではありませんでした。この本は、N本広告審査機構某●AROさんが取り扱うべき本です。
こういう売り方の参考書もあるんですねえ。売れりゃ良いってか、O文社。
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