自分でやらせてみます
昨夜、Yが悲鳴をあげました。
娘(仮称ケミ)は、今、学校の定期考査の前に提出しなけれけばならない各教科の課題をこなしています。
試験勉強もしなければならないのに、この課題というのがかなりヘビーらしいのです。
ところがその中に、「授業で扱った二人の作家の作品をどれか読んで感想文を書きなさい」という現代文の課題があり、その二人の作家は、ヘルマン=ヘッセと藤原智実だというわけです。
ヘッセを借りた友達が、「なんか暗い本でイヤだ」と言っているのを聞いて、ケミさん、もう一人の本を借りようとしたんですが、「これしかなかった」と言って、
この本を借りて来ました。
実は、ワタシ、恥ずかしながらこの藤原智実さんという方を存じていませんでした。当然、作品も読んでいません。
ケミさんから相談を受けたYが、「まずママが読んでみるから」と言って読み始めたらしいのですが…。
読み始めてまもなくして、冒頭のようなことになったと。
この人は、小心者の上に先端恐怖症なんです。この作品冒頭近い部分で、駅員が乗客から目に指を突っ込まれるという箇所を読んで、堪えられなくなったと。
「こんな本、アタシは読めないし、ケミちゃんも嫌いに決まってる」と言い出したYをなだめすかし、「とりあえずオレが読んでみるよ」で読み始めました。夕食前の小一時間で読了。
いやー、我が子が、こんなシュールで不条理な小説を読むまでになっちゃったとは、ねー。
芥川賞受賞作だっていうんですが、うーーーーん。
読後しばらく現実認識能力が脱臼を起こしたようになり、立ち直るのに時間がかかりました。こういうのは、高校時代にカフカを初めて読んで以来かも。
ケミさんには、一応、こういう本だということ、ママは怖がっているけど、そんなに怖くないことを説明しました。
「とりあえずケミも読んでみるよ」
しかし、こんな小説で中一生に読書感想文を書けとは。しかも、期末試験迫る忙しい時期に。なんというハードなことを要求するのだろう。
と思ったのですが、後でよく調べたら、この作家さん、他に読みやすそうなエッセイをたくさん書いていて、授業でもそういうものを扱ったらしいです。つまりは、ケミさんの本選びが間違ってたと。
でも、チャレンジして悪いこともないでしょう。どんな本であろうと、「自分で読んて自分で考え自分で説明」。これが我が家の方針です。時間がなくても、それなりに自分でなんとかするでしょう。
と思っているのですが、さて、ケミさんどうしましたかねえ。
そんなことを考えながら、今日は八王子のチューンナップショップに板を受け取りに行き、
左は、ケミさんの「ウクライナの翼」ですが、右は、ワタシのB社オールラウンド黒板。試乗を尽くした末の購入だっただけに、楽しみです。
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