おまけの日ないまぜの感想
今日は、毎年恒例、五月末のお休みの日でした。以前、「おまけの日」と呼んでいた日です。昨年一昨年と冬仕舞いの日にしていたのですが、今年は、この日を利用してYクンはこのところ毎月恒例にしている実家帰りの「とむとむの日」。
娘(仮称ケミ)は普通に学校です。定期テストですが、他の教科の試験結果がポツポツ帰って来て、幾何は良く出来たとか。今回は出来不出来がかなりない交ぜになった模様。
さて、ワタシは一人のんびりと解放されています。
午前中は溜まっていた大河ドラマのビデオを見ました。Yは大河ドラマに全く興味を持たずワタシが見ているとイヤな顔をするので、なかなか見られませんでした。
まあ、ちょっと自分でも気が進まないということはありますが…。
脚本の方、けっこうよく勉強しているのは判ります。弟惟規も良かったけど、『小右記』筆者の実資が出てくる場面で、連続ギャグのように「日記に書いておこう」と言わせてるところなんて、なかなか面白いじゃないのと思います。一条帝母の女院詮子の描き方なんかも最初から気が利いてる感じでした。あんな人だよきっと。まあ、これは吉田羊さんという人の演技力の賜物かもしれませんが。
でもねー。道綱母や清少納言の扱いは…なんかなー。有名人を主人公に絡ませたいのは、ドラマ作りの上で分からないではないけど、あそこまで無理しないでほしいんですがね。
それと、宮中、東三条邸、土御門邸…どこでもそうなんですが、お邸が狭過ぎ、かつ人が少な過ぎじゃないですか。もっと女房やら下仕えの者やら置かないと、リアリティ下がるよなー。
中宮が出て来るシーンで、周りに女房がニ、三人とかって違和感感じないんですかねえ。
例えば、「上の御局の御簾の前にて」の章段で、清少納言が「なかば隠したりけむは、えかくはあらざりけむかし」と冗談を言ったのを、中宮に伝えようとする女房は、「道もなきにわけ参りて」と、女房達の間をかき分けて中宮の元へ行きます。中宮の周りにはかき分けるほど女房が座ってたってこと。
チープに作んないでくださいよ、低予算のドラマじゃなくて大河なんだからねー。
それと、やっぱし、女性が活動的過ぎます。長徳の変の話になって、ドラマ的には面白くなってるところで、中宮が検非違使の刀奪って振り回した末にそれで髪の毛切るって、何なのソレ???
『栄華』には、「御鋏して手づから尼に」って書いてありますゼー。
おまけにその場面を庭に潜んだ清少納言と紫式部が並んで見てるとかって…。
馬鹿げてるって思わないんですかねえ。つか、場面の造りがチープ過ぎだよー。
玉石がない交ぜ過ぎてて、マトモに見続けてるの気恥ずかしいんです、古典の教師としては。
さて、お昼は、久しぶりに味噌蔵まるしゅうさんの味噌スペシャルでした。
コレは、ない交ぜにすると、んまい!~o~
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