おしゃべりと食欲と僥倖のコミュニケーション
今週で一学期が終わります。月曜火曜は順調に終了。
今日は梅雨も明けそうな夏らしい天気でした。先々週の具合がまだ心配だったので、今週も母の施設へYと二人で面会に行ってきました。
我々が部屋へ入っていくと、母はベッドに寝たまま何かしゃべっていました。
ところが、近づいて行くと目が開いていません。ずっと寝言をしゃべり続けている模様。
その寝言が、先週とほぼ同じ不明瞭な発音なので、まったく理解できません。どうしたものかとベッドサイドにしばらく立ちすくんでいました。
しばらく経つと母はうっすら目を開け、最初は焦点が定まらなかったのですが、ワタシが目に入ったらしく、こちらに向いてしゃべり出しました。
それでも、何をしゃべっているのかしばらく分からなかったのですが、ワタシの名前を呼ぶようになり、「せんせ」と言います。
てっきり、ワタシの仕事のことを言っているのかと思い、「今日は仕事が休みだからお母さんに会いに来たんだよ」。
それでも、ワタシの名前を読んで「よ〇〇〇せんせ」というので、Yが、「そうそう、〇〇サンは予備校の先生なんですよ」と答えたのですが、まだ、ワタシの名前を呼んで「よ〇〇〇せんせ」。
「介護の先生呼んでくれ。お腹減ったから」
と言いたいのだと分かるまでに、かなりおしゃべりをさせてしまいました。
介護士の方が来て、食事を採らせてくれました。まだ、流動食です。
身体はほぼ動かせません。わずかに口と右手を動かせるだけ。
生にしがみつくように、おしゃべりを続けてくれます。
時々、声に力のあるハッキリとした口調になってくれて、ワタシの名前を呼んで「いくつになった」「66だよ、お母さん」。
やっと僥倖のようなコミュニケーションが取れました。
今日はなかなか帰れませんでした。でも、二週間前より、ハッキリした口調が増えていた…と思いたいです。
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