2020年9月27日 (日)

静かに進む秋と仕事の日

 最近、めっきり涼しくなってきました。秋が進んでるな、よしよし。 

 模試関係の仕事が土曜に完了したので、今日は一日、頼まれた過去問添削と赤本NGの仕事でした。要するにお金にならないデスクワーク。

 お金になろうとなるまいと、眼が疲れるのは同じことで、マイッタよ。

 でも、添削は順調に進みました。某大阪市立大学の問題というのを初めて添削しましたが、こんなに記述が多くて大丈夫なのかしら。受験生も大変だけど、採点だって大変だよ。

 今年は某京大の文系を受ける女の子が教え子さんに二人います。どちらも大変古文の出来る子なので、添削も楽しくできます。

 某京大の古文問題というのは、某東大とは全く難しさの方向性が違います。

 某東大の方は、設問で求められる内容に比べて小さ目な解答欄なので、必要なことをコンパクトにまとめる難しさがあるのに対して、某京大の方は、設問で求められる(と受験生が考える)内容と比べて大きすぎる解答欄が用意されているので、いかに問題文から情報をたくさん読み取り、それを盛り込んで解答欄を埋めるかという難しさがあります。

 コレ、どちらが難しいかというと間違いなく某京大です。

 その、恐らく日本一の難問に対して、二人のお嬢さんはワタシの厳しい採点基準でも六割七割の得点を叩き出してくれます。コレ、普通の採点基準だと七~八割になるんじゃないかしらん。御リッパです。

 添削を終えて赤本チェック。どういうわけか、今年の赤本には間違いが少ないです。まあ、解説の手抜きはあるのですが、明らかな間違いが少なくて、これでは赤本NG大賞が出せなひ…。~o~;;

 コレってもしや、新コロナのせいで執筆者に時間があったから?

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2020年1月22日 (水)

穏やかに疲れる日々

 今週はセンター試験明け授業と質問待機の日々です。

 昨日、一昨日とセンター試験明け授業でした。今年もセンターの古文は穏やかな良問だったので、我々古文の教師は安心して教室に行けます。

 しかし、今年はセンター明け授業が二日間にまとまっていたため、効率的ではあるけれどけっこう疲れます。

 そんな中、あざみ野で以前請け負っていた某T洋大の赤本チェックを、受験生が受け取りに来ました。この某T洋大の赤本というのが、ちょっとヒドい出来で…。

 赤本NG大賞を差し上げるほどの感動的なヤツではないのですが、動詞の活用を割り出すなどという超基本的な問題に対する説明が破たんしていたりして、かなりオソマツな代物。空欄補充問題の説明で、「こういう訳になるからコレ」などと訳を先に決めて答えを割り出すなどというオキテ破りの暴挙までしてます。

 きっとアルバイト君なんだろね。

 質問待機の時間を利用して模試採点準備を進めました。これまた、穏やかながら疲れる仕事で、授業よりはるかに疲れました。

 まあ、それなりに仕事が進んだので、良しとしましょうか。

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2019年10月19日 (土)

恥ずかしい進歩Ⅱ~葛城の神の告げたこと

 二学期第七週が静かに進んで行きます。ホッとしたこともあり、疲れが溜まっていたこともあり、おまけにデスクワークは次々と湧いて出てきてそれに振り回され、授業では、生徒さんには気付かれてないだろうけど小さなミスを連発しています。ヤバいなぁ。

 んで、そんなタイミングの今に限ってデスクワークの方では発見したりするんですよね。三年ぶりの恥ずかしい進歩です。

 2012年某東大の過去問は、『俊頼髄脳』からの出題でした。

 「岩橋の夜の契りも絶えぬべし明くるわびしき葛城の神」

という東宮女蔵人左近の歌を解釈するために葛城の神の伝説が紹介されている文章です。葛城の女神は醜女であったために、役の行者に命ぜられた葛城山に橋を掛ける仕事を人目のある昼間進めることが出来ず、護法によって岩にされるという伝説です。この伝説自体は、枕草子などにも使われ、中古中世においては有名な伝説であったようです。

 某東大はこの和歌について、

「この和歌は通って来た男に対して、どういうことを告げようとしているか」と問うています。

 これに対して、傾向と対策本の類では、

 「醜い顔を見られて嫌われないよう、夜の明けないうちに帰ってほしい」(某青い本)

 「自分の容貌の醜さを明るい所で見て嫌われるのがつらいということ」(某赤い本)

 という二種類の答案が示されています。

 ワタシとしては、前者が良さそうなのは判っていたのですが、後者の趣旨の答案を生徒さんに持って来られた時に、何故これでは拙いのか、また、どの程度の点数が付くのか、明確に説明出来ませんでした。

 でも突然、昨日閃きました。なーんだ、この女は、「アタシを大事にしてね」と言っているのだ。

 平安京の恋人達は、男が女の元による通ってきて夜明け前に帰るというのを一種のマナーにしています。これは、女性の側の羞恥心の問題なのですが、明るい所で男性に容貌を見られるのを女性が嫌うのです。もちろん、二人が馴染んでくると、男は明るい所で女性の容貌を見ることになります。その類のシーンは、『源氏物語』でも「末摘花」や「夕顔」などに、初期の恋人同士がステディになる関係の進展を表すシーンとして印象的に活写されています。

 この女、左近は、葛城の神の伝説を踏まえて、「二人の関係が絶えてしまいそうです。夜が明けてから顔を見られるのがつらい葛城の神のように、私の容貌は醜いので」と歌っているのですが、これに対して、「通って来た男に対して、どういうことを告げようとしているのか」と某東大は聞いています。

 この設問の意味がワタシには今までよく判っていませんでした。でも、今はよく判ります。女が交際している男に対して、「アタシ、本当はブスだから、アンタアタシを嫌いになるわ」なんて正直に言うわけないじゃん。~o~;;

 この女は、容貌に自信のある女なんでしょう。だから、敢えて自分を葛城の神に擬えることが出来るのです。「アタシはブスだから明るい所で見られるのが辛い」と歌うことで、「私たち、しばらくステディにならずに最初のマナーを守った交際をしましょ。もうちょっと恋人同士の関係を楽しみたいわ、あなたも私との関係を大事にしてね」という意を婉曲に告げたんでしょう。

 これは、多分、現代でも一般的な男女関係の心理のアヤです。男女が深い仲になっていく過程で、男は、一旦深い仲になると、旦那さん気取りで図々しくなっちゃうんですが、女性の方はいつまでもフレッシュな恋人同士であることを願うものです。

 個人的なことですが、ワタシも時々、愚妻にそういう態度を求められて戸惑うことがあります。「今さら腕組んで表通りを歩けるかよ、めんどくせー」なんてね。~o~;;;

 某東大が、どこまでその辺りの男女の心理の理解を求めたのか分かりませんが、出題者は、N田秀樹さんと芝居をやっていたこともあるW先生だろうからなあ。

 閑話休題。なんにしても、赤い本路線ではダメですね。多分、50%か60%の得点しか与えられないでしょう。青い本路線がこの場合の模範解答になります。

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2019年9月18日 (水)

「海」の日々

 日曜に模試関係の仕事を済ませて、月曜は、久しぶりの横浜の授業でした。

 一週間あいてしまうと、赤本NG集リリースのタイミングも難しくなります。実は、今回それで失敗しました。某M大A大C大R大は、確かに受験者の多い大学ではありますが、プリントを取りに来る子に対処できれないほどではなかろうと高をくくって、四大学一挙リリースしちゃったら…。

 ちょっと校舎側にもご迷惑なくらい、取りに来た生徒さんの「海」になってしまいました。反省。~_~;;;;

 例年、こんなことはないんですけどねえ。

 横浜の某W大志望者のクラスは、人数が多いクラスではありますが、MACR大を全部受ける子なんてそんなにいないだろうし、例年、この辺の大学のプリントで人が殺到しちゃうなどということはないのですが…。

 どうも、今年の受験生の動きをイマイチつかみきれてないかも。

 そういえば、今年は、赤本チェックのリクエストが大変多く、すでに関西私学を三校も受け付けています。これも例年にはないこと。

 もしかすると、新テストの混乱やら某W大の入学定員の適正実施やらも影響してるのかしらん。

 ともあれ、月火とハードな仕事の海を潜り抜けて、ホッとしている今日水曜は、書斎の机上にチェックしなきゃならない赤本コピーの海。~o~;;;;;

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2019年8月29日 (木)

夏の名残の日々と超久々赤本NG大賞

 NZから帰国以来、比較的涼しい気候の中でノンビリと夏の名残を楽しませてもらっています。

 もちろん、デスクワークしながらなんですが。~o~;;

 Yさんも、帰国後の家の雑用やら旅行中の会計決算なんかをゆっくりやっては思い出にふけってます。一方、娘(仮称ケミ)は、〇〇村のお友達と遊んだり、図書館に行って一日中読書三昧したり。

 なにしろ、この子は、夏休みの宿題の一行日記に、「今日は一日図書館に行ってた。たくさん本が読めて楽しかった」と、堂々と書いちゃう読書家に育っちゃったので。~o~

 さて、ワタシのデスクワークなのですが、赤本NGが、某W大、J大、C大、R大、M大と終わりました。なんせ明日から二学期開講なので、油断はなりませんが、とりあえず比較的順調に進んでいます。

 その中で、特に目立っているのは某明治。何故でしょう。例年ダメなC大よりダメです。というか、法と商以外は比較的マトモなんですが…。

 明治法学部の筆者さんには、本当に超久々に赤本NG大賞を贈呈したくなりました。間違え方がヒド過ぎます。

 今年の明治法は、仮名草子『堪忍記』からの出題です。その本文自体に対する設問の解答解説も怪しいのですが、感動的にヒドいのは、問8の解答解説です。

 『堪忍記』で扱われている周才美の行動についての中江藤樹の論評を引用し、「才美にほまれを専らにせしむることなかれ」という部分に傍線を引いて、

「中江藤樹の主張としてもっともふさわしいものを、選択肢の中から選べ」と言う設問なのですが、赤本の解答は、

 「2 悪知恵の働く周才美だけに、多くの利潤を独占させてはならない」

 を選んでます。

 これ、傍線部を一読しただけであり得ないってわかりますよね、普通。正解は、もちろん、

 「3 改心して富と名声とを獲得した才美を余人も見習うべきである」

 誰がどう考えてもコレしか正解はなく、恐らく、この試験の合格者は全員3を選んでいるでしょう。それを、なぜ赤本が、間違えたの?

 でも、この誤りの一番感動的なところは、解説中で、「中江藤樹の論評のポイントは…”この故事を見聞きする人よ、才美に名誉を独り占めにさせてはいけない”ということになる」と傍線部を正しく解釈していながら、「傍線部の内容から判断して2が符合」という結論を出しているところ。

 つまり、この人は、中江藤樹の論評を正しく訳していながら、まったくあり得ない誤りを選んでしまっているというわけです。なぜなんでしょう。締め切りに追われて時間がなかったでは説明できませんゼ。

 徹夜のやっつけ仕事で、頭が朦朧としていたということなんでしょうかねえ。

 商学部の方の誤りは、もっと単純な文法の知識の欠如。単なる無知なのでこれは「大賞」に該当しませんが、相当なモンです。問六ですが、「のどかになむ」の「なむ」を「ぬ」+「む」って解説しちゃイカンだろ。

 形容詞にしても形容動詞にしても二通りある連用形のうちの動詞系の活用する方に「ぬ」+「む」の「なむ」が付き、もう一つに付く「なむ」は係助詞って…、基本的なことだけど、知りませんかねえ。

 「かなしかりなむ」や「あはれなりなむ」なら「ぬ」+「む」、「かなしくなむ」や「あはれになむ」は係助詞ってこと。赤本書いてるってことは、これでお金もらってるのだから、一応、プロなんでしょうけど…ねえ。アルバイト君なのか?~o~;;;;

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2019年8月27日 (火)

事後処理の日、NZ拾遺

 昨日は、いろいろ事後処理の日でした。

 まず、旅行中に送られてきていた模試関係の仕事をやっつけました。なにしろ、締め切りが26日だというので。夏期講習終わった後の期間、旅行に出ちゃってる講師多いんだろうから、このタイミングで締め切りのキツイ仕事を送られてきてもなー。

 とは思ったのですが、それを承知していない職員さんではないので、よほど急ぎだったんでしょう。

 午後は、空港から送った宅配便の梱包を解き、帰国便で出来なかった某京大の過去問添削の仕事と赤本NGの仕事をこなしました。今年の某明治赤本はちとヤバい感じです。まさか「なむ」の識別を間違えるような方が書いてるとは…。~o~;;

 家族が集まるとNZの話になります。いくつか思い浮かぶことを書き留めておきます。

 NZ航空は今、「オールブラックス航空」というオールブラックス応援のキャンペーンをやっていて、機内利用の放送にはオールブラックスが登場します。けっこう楽しいビデオに仕上がってます。NZにおいていかにラグビーが愛され、ナショナルチームが国の誇りになっているかが分かります。

 まあ、NZの場合、他に国際的に誇れる物が少ないという事情はありますが、ラグビーはまさに国技。日本で例えると、相撲と野球とサッカーを足したような存在です。

 そこでマオリ系の人達がたくさん活躍しているのですから、マオリと白人があんなに融和して暮らしていける理由というのは案外その辺りにもあるのかも。

 もちろん、マオリの権利を認めて大英帝国に併合するワイタンギ条約以来、すったもんだはあったらしいけど、今、現在、マオリと白人の間に差別は少ないように見えます。

 多分、日本に例えれば、イチローや大谷君、中田ヒデや本田君がマオリ出身だったりするみたいなモンなんでしょう。そういう人達が国際的に活躍しているのを子供の時から見てれば、そりゃマオリが国のアイデンティティーの一部になっても不思議はありません。

 特に、ワタシが来ていなかった十年間でそれは加速したのかもしれません。NZのあちこちで以前よりもマオリ語を目にするようになりました。国内便機内放送のクイズの答えが英語とマオリ語の併記になっていたのはその典型。

 今回も「なかよしの国」と感じたけど、NZの人種融合はこういう下地があってのことなんでしょう。

 QTは、国際観光都市なので、地価が高く、必然的にお店の入れかわりも盛んです。九年前よりもかなり観光都市化した印象があります。まあ、街が賑やかになって観光客としては楽しいんですが。

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 湖畔を散策する娘(仮称ケミ)と愚妻Yです。

 十年以上前に撤去されていたカードローナのブラジャーフェンスが、ちょっと場所を変えて復活していました。これは、それほど嬉しいニュースってわけじゃないんだけど、でもNZらしくて良いかも。

 今回、最終日にQTのアウトサイドスポーツさんで板をレンタルしました。滑走最終日はトレブルコーンのオフピステを心置きなく滑りたかったということもありますが、出発の朝が早いので、自分の板をパッキングしたかったということもあります。結果的に日本では販売していない面白い板を試乗できました。レポートは近いうちに。

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2018年9月16日 (日)

騙し人騙され人の日々

 土曜に特別授業があり、赤本チェックや模試の仕事もあって、そこそこ忙しい日々です。
                                
 それでも例年に比べれば、赤本チェックの準備が早かった分だけ楽かも。
                                     
 今年の赤本ですが、全体的に明らかな誤りは減っています。18年度問題に関する解答の明らかな誤りは、立教に一つ、中央に三つ、上智に四つ・・・。ま、まあ、例年よりは少なくなってますよ。~o~;;                                                                                                                                 
 しかし、解説の手抜きは多いなあ。「時間がねーんだよ!仕方ねーんだよ!」という執筆者の叫びが聞こえてくるような解説が多いです。丁寧に説明してらんないから、「敬語に着目すること」で押し切っちゃうとかね。
                                                              
 こういうのを「騙し」と言ってしまうのは気の毒かもしれないけど、お金出して本を購入し、本番が迫ってくる時期に過去問の演習をしていて、こんな解説に当たっちゃったら・・・途方に暮れるよなぁ。
                                                                                                    
 やはり、印刷物という「権威」による「騙し」の一種なのかと。
                                                       
 まあ、このくらいの「騙し」だと、この業界いくらでもありそうです。その大学の入試問題、あなたの学力じゃマトモに解けないでしょ、と言いたくなるような人が、偉そうな合格法書いてたりするの、よく見るモンなあ。
                                                                                                                         
 でも、一度外に目を転ずると、もっとヒドイ「騙し」は世界に満ちているようです。先週、そのうちの一つを確認してしまいました。
                                                                              
 先日、「ドキュメント」に保管してあった古いブログの記事を整理していて、2002年W杯の時に面白かった記事が破損しているのに気づきました。どこかに元記事が転がってないかと検索したら・・・なんと、ワタシが保管していた記事は、全くのデマだったことが判明。しかも、かなり以前にNHKやら新聞やらでデマと報じられていたらしいです。
                                                   
 トマソンと和歌山の少年の美談って「騙し」だったんですねー!
                                                                                   
 W杯のために和歌山でキャンプをしていたデンマークチームのエース、ヨン・ダール・トマソンが、耳の不自由な日本人の少年と交流して、約束のゴールを決めるという美談です。この美談の元記事は、「皐月パパ過去日記」という大変面白いブログだったんです。
                                                                                  
 関西のスポーツ新聞記者らしい筆者が、取材中に知った裏ネタを面白おかしく書き記してくれるブログで、他の記事の信頼度から言って、てっきり事実だと思ってました。まさか、あれが「騙し」だなんて。
                                                                                                                     
 確かに、信じたくなるような美談でした。デンマークチームは好感度の高いチームで、トマソンも人の好さそうな二枚目。2002年当時、日本中が来日した各国チームに好感を持って交流していたという空気感もありました。
                                                                                                             
 加えて、この「皐月パパ」という人の文章力。とにかく面白かったんですよ。適当に笑わせ、適当に泣かせて・・・信じちゃったなぁ。~o~;;;
                                                                                                                      
 世の中は、騙したがる「騙し人」と、騙されたがる「騙され人」に満ちているってことでしょうか。        

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2018年8月30日 (木)

最後の花火

 とうとう二学期開講の日となりました。火曜日に帰京し、昨日は一日、二学期第一週に配る単語プリントと赤本のチェックに追われていました。娘(仮称ケミ)と一緒に図書館に行き、某中央大の赤本をチェックしていたのですが、うーーん、中央は、今年もダメですねえ。                   
 
 何にせよ、夏も終わりです。                                                                                                                                                                                 
P10908451  丸沼最後の月曜夜は、花火大会でした。もうコンビニでは花火を売ってなかったりしたので、ホームセンターで購入。Kのみさんの前でこの夏最後の花火→を、三世代+Kのみ夫婦で楽しみました。                                                                                                                                                                                                                       
 火曜朝の丸沼は、朝食を取った後くらいから豪雨となり、車に乗り込むのも一苦労でした。                                                                                                                                                    
P10908531  金精峠を越えて日光側に出て、いつもの茶屋で休憩。今年は、栃木県渡邊酒造さんの「旭興 大吟醸」と「旭興 本醸造生」を購入。渡邊酒造の酒は久しぶりなのですが、やっぱり、んまい!                                                                           
 
 材料を贅沢に使う大吟醸が美味いのは当たり前なのですが、普通に作ったはずの「本醸造 生」の美味さに呆れました。さらりとした中で、生らしく爽やかでふくよかな甘旨味。やっぱり渡辺さんはタダモノではないです。                                                                                                                
 お義父さんお義母さんを茨城に送って、首都高を回って帰宅したのは午後七時過ぎでした。お疲れ様。

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2018年2月 3日 (土)

巧妙な登山道路~『〇冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本』

 先日、「宅浪」さんから相談のあった本を購入して調べてみました。
 
 タイトルから考えて、そうとうヤバそうな内容を想像しました。美人講師を売り物にしているらしいし、こりゃ、買ってはいけないのリスト入り決定だろな。
 
 と思ったのですが、全く予想外にしっかりした本です。内容的にヤバいのは、「主語把握基本四大ルール」の1と2。それに、「読み方」のルール5の「『助動詞』に注目!」だけ。
 
 「主語把握基本四大ルール」の1は、完全に某有名講師Aのパクリでしょう。しかし、「たまに『が』ではなく、『を』や『や』になることもあります」と書いている分だけAよりはマシか。
 
 「主語把握基本四大ルール」の2は、某有名講師Aさえ98%の可能性と言っているものを、例外なしに実現するように書いているのは、ちと罪が重いです。
 
 「読み方」のルール5の「『助動詞』に注目!」の「『き』の主語は『自分』」 ってヤツは噴飯物。p217で引用されている『とはずがたり』で、「消え果て給ひし」「うち笑み給ひし」「所なくおはせし」などと尊敬語に「き」が接続している例をどう説明するつもりなんだかね、この人。~o~
 
 しかし、上記三つの明らかな誤りを除けばヤバい誤りはなく、文法の詳細な説明が欠けている点を除けば、タイトル通り「読み方&解き方」の本として悪くない本だと思います。巧妙な参考書だとさえ言えます。しかし、ワタシは教え子さんにこの本を推薦しません。教え子さんが持って来たら、使ってはいけないと言うでしょう。
 
 なぜなら、この本に記されているような、読み方や解き方の「ルール」を決めて形だけで読解や解答する方法論には限界があるからです。著者の想定する範囲の文章、想定する範囲の出題から外れてしまうと、手も足も出なくなります。最初から、限界が低いのです。
 
 しかし、だからと言って、ワタシはこの著者を責めません。著者は、本著冒頭の「この本の特徴」ページで「この本の対象レベル」として、「センター試験75~80%の得点率をねらう高校生・受験生」「GMARCH 関関同立南山大などの私立上位校をねらう高校生受験生」「偏差値50半ばの国公立中堅校をねらう高校生・受験生」とハッキリ本著の対象レベルを示しているからです。
 
 つまり、最初から東大京大や早稲田上智を受ける受験生は相手にされていないのです。最初から、古文がまるで苦手な受験生にある程度の点数を取らせることを目的として書かれている本なのです。
 
 これを例えると、富士山の登山道路のようなものでしょう。富士山には登山道路として「富士山スカイライン」という舗装道路が通っていて、五合目まではマイカーやバスで誰でも簡単に登れます。ちょうど、この本の読者が、ある程度の難易度の模試において、誰でも簡単にある程度の確率である程度の点数を取れるように。
 
 ところが、そこから上を狙いたくなった時に、この本の著者が想定していない文章、想定していない設問が待っていることがあります。それまで簡単に読めて解けただけに、そこから上の設問対して歯が立たない自分にどうしてよいか分からず途方に暮れることでしょう。ちょうど、バスで五合目まで行った普段着の人が、もっと上に上りたくなって愕然とするように。
 
 登山する装備も登山する体力もない人が五合目から上を目指したら、そりゃ途方に暮れるしかないでしょう。でも、「富士山スカイライン」に対して苦情は言えませんよね。最初から五合目までと示されている道路なのですから。
 
 この本についても同じこと。最初から「この本の対象レベル」が示されている以上、そこから上を狙いたくなって途方に暮れても、文句は言えません。
 
 そういう意味でもこの本は巧妙に出来ています。
 
 ワタシが教え子さんにこの本を勧めたくないのは、ウチの予備校にこの本の対象レベルの子が多くないということもあります。が、この本の妙にプロフェッショナルな巧妙さは、全くワタシの好みではないということが最大の理由かもしれません。

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2017年10月14日 (土)

騙されないプライド

 昨日、町田での仕事の後、相模原の親方のもとに予約していたブーツを作りに行きました。骨格が良くなったと言われました。
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 相変わらず、The職人ともいうべきお見事な仕事ぶり。→がそのブーツ。
 
 ブーツの右が、チューンナップから上がってきた娘(仮称ケミ)と愚妻Yの板です。いよいよ、シーズンが始まります。
 
 シーズンと言えば、このシーズン定番の仕事、某赤本の間違え探しも最終局面を迎え、一昨日、某千葉大終了。今年の某千葉大教育は『源氏物語』若菜上巻からの出題でした。
 
 女三宮を垣間見た直後の柏木とそれに気づく夕霧という場面を出題しているのですが、
 
 「かつは軽々しと思ふらむかし」
 
 に傍線を付し、その主語が柏木なのか夕霧なのかを選択肢で出題しています。
 
 この場面、実は、学問的注釈書でも意見が割れていて、小学館旧全集は夕霧が「思ふ」の主体としているのに対し、新全集では柏木が「思ふ」ことになっています。
 
 ちょっと困った箇所の出題なのですが、「思ふらんかし」の後が読点になっているのが味噌。直後の夕霧の心内語と続けて読ませようということなのでしょう。つまり、夕霧が柏木のことを想像している場面なので、主語は柏木のはず。
 
 ちなみに、旧全集の本文は、「思ふらむかし」の後が句点で、新全集の本文は読点です。どっちを見て出題者が作問したか、明かってもんでしょう。
 
 某赤本、見事に騙されてます。まあ、こういう騙しはちょっと悪質だし、騙されるの仕方ないかとは思いますけどねえ・・・。よく見て考えてクダサイよ。
 
 だますと言えば、某我が国の首相が、詐欺罪で起訴中の人を詐欺師と決めつけた上で、自分の奥さんについて、「こういう人だからだまされてしまったんだろう」とかばったそうです。
 
 このニュース、世上では、被告の人権侵害という面と、行政の長が三権分立を犯すという面で問題になっているようですが、ワタシに言わせりゃ、これはプライドの問題です。
 
 首相夫人という影響力のある肩書で動いていて、公務員もサポートにつくような公の立場の人間が、簡単に騙されて莫大な国民の財産をむしり取る片棒を担がされたということに関して、恥ずかしいと思うプライドがこの夫には無いということです。
 
 世の中には、上手い騙し方というのもありますが、一方で絶対に騙されてはいけない立場というのは確実にあります。我々予備校屋は、生徒さんのために絶対に騙されてはならないし、騙されないことをプライドにしています。
 
 「相手がわるい人で、うまくだましたから、ボクちゃんたちだまされちゃったんです~」などという甘ったれた情けない泣き言は、我々の世界では絶対に許されません。
 
 この人、一国の長としてナサケナクないんですかね。プライドないんですかね。
 
 例えば、国民の財産を守る警察官が、例えば、社員の生活を守る会社の経営者が、同じこと言って許されると思ってんですかね、この人。
 
 コドモじゃないんだから、「悪い人にだまされた」が言い訳として成り立ってないって理解できないんですかね。腹立ってきました。
 
 ワタシは、こんな甘ったれのお坊ちゃんを一国の長としているのが、限りなく情けない。もう、こんなのやめましょうよ、国民の方達。

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