NZから帰国以来、比較的涼しい気候の中でノンビリと夏の名残を楽しませてもらっています。
もちろん、デスクワークしながらなんですが。~o~;;
Yさんも、帰国後の家の雑用やら旅行中の会計決算なんかをゆっくりやっては思い出にふけってます。一方、娘(仮称ケミ)は、〇〇村のお友達と遊んだり、図書館に行って一日中読書三昧したり。
なにしろ、この子は、夏休みの宿題の一行日記に、「今日は一日図書館に行ってた。たくさん本が読めて楽しかった」と、堂々と書いちゃう読書家に育っちゃったので。~o~
さて、ワタシのデスクワークなのですが、赤本NGが、某W大、J大、C大、R大、M大と終わりました。なんせ明日から二学期開講なので、油断はなりませんが、とりあえず比較的順調に進んでいます。
その中で、特に目立っているのは某明治。何故でしょう。例年ダメなC大よりダメです。というか、法と商以外は比較的マトモなんですが…。
明治法学部の筆者さんには、本当に超久々に赤本NG大賞を贈呈したくなりました。間違え方がヒド過ぎます。
今年の明治法は、仮名草子『堪忍記』からの出題です。その本文自体に対する設問の解答解説も怪しいのですが、感動的にヒドいのは、問8の解答解説です。
『堪忍記』で扱われている周才美の行動についての中江藤樹の論評を引用し、「才美にほまれを専らにせしむることなかれ」という部分に傍線を引いて、
「中江藤樹の主張としてもっともふさわしいものを、選択肢の中から選べ」と言う設問なのですが、赤本の解答は、
「2 悪知恵の働く周才美だけに、多くの利潤を独占させてはならない」
を選んでます。
これ、傍線部を一読しただけであり得ないってわかりますよね、普通。正解は、もちろん、
「3 改心して富と名声とを獲得した才美を余人も見習うべきである」
誰がどう考えてもコレしか正解はなく、恐らく、この試験の合格者は全員3を選んでいるでしょう。それを、なぜ赤本が、間違えたの?
でも、この誤りの一番感動的なところは、解説中で、「中江藤樹の論評のポイントは…”この故事を見聞きする人よ、才美に名誉を独り占めにさせてはいけない”ということになる」と傍線部を正しく解釈していながら、「傍線部の内容から判断して2が符合」という結論を出しているところ。
つまり、この人は、中江藤樹の論評を正しく訳していながら、まったくあり得ない誤りを選んでしまっているというわけです。なぜなんでしょう。締め切りに追われて時間がなかったでは説明できませんゼ。
徹夜のやっつけ仕事で、頭が朦朧としていたということなんでしょうかねえ。
商学部の方の誤りは、もっと単純な文法の知識の欠如。単なる無知なのでこれは「大賞」に該当しませんが、相当なモンです。問六ですが、「のどかになむ」の「なむ」を「ぬ」+「む」って解説しちゃイカンだろ。
形容詞にしても形容動詞にしても二通りある連用形のうちの動詞系の活用する方に「ぬ」+「む」の「なむ」が付き、もう一つに付く「なむ」は係助詞って…、基本的なことだけど、知りませんかねえ。
「かなしかりなむ」や「あはれなりなむ」なら「ぬ」+「む」、「かなしくなむ」や「あはれになむ」は係助詞ってこと。赤本書いてるってことは、これでお金もらってるのだから、一応、プロなんでしょうけど…ねえ。アルバイト君なのか?~o~;;;;
最近のコメント